秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷秋点描

2010年10月14日 | Weblog
少々暑い感じだが、風は爽やか、空はくっきりと青くて雲は
流れている。一本の色づいた細い木は頼りなげな装い。

集落を散歩しているとそこかしこで蕎麦の刈り取りが始まっている
猫の額ほどの畑の蕎麦を老婆が黙々と刈っている風景など。

程なく下の広い畑では、一家総出であろうか、または結いで集まった
手伝いの人たちであろうか、流れるようなお手並みは見事である。

女三人が一列になって刈って一束分置いてゆく、男二人、束ねて縛ると
もうひとりがハデ木に掛けて、野良仕事が進んでいる。

わたしは林道から眺めながら、その美しさにぼう然と突っ立ていた
人の動きの滑らかさ、蕎麦の葉の青さ、茎の紅色の鮮やかさ、そして
何よりも畑全体が何ともいえない紅赤に耀いて染まっている光景
自然の四季折々の風景に、不便さや日々の苦労を流し土に勤しむ
野良仕事の美しさを見たように思う。



刈り終えて土に染まりし蕎麦の茎

蕎麦の秋結いの手伝ひ見事かな

茅刈るや見事な穂よと刈り残し































コメント (2)
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