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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

北海道恵庭市内温泉施設:入れ墨で先住民マオリ女性の入浴断る??? 

2013-09-12 19:33:50 | 文化振興、異文化交流
 日本人の想像力や、共感する心が欠如してきているのでしょうか。

 特段の事情を認めない一様な対応に疑問をいだきます。


**********毎日新聞(2013/09/12)*********************
http://mainichi.jp/select/news/20130912k0000e040235000c.html
温泉施設:入れ墨で先住民マオリ女性の入浴断る 北海道

毎日新聞 2013年09月12日 15時13分


 北海道恵庭市内の温泉施設が、顔に入れ墨のあるニュージーランドの先住民マオリの女性(60)の入浴を断っていたことが12日、温泉施設などへの取材で分かった。8日午後、従業員が入浴を断ったという。

 女性はマオリ語講師で、伝統文化の入れ墨を唇とあごに入れている。北海道平取町で開かれていた先住民族の言語を学ぶ会合に招かれていた。関係者が「差別ではないか」と抗議したが、温泉施設側は「利用者に安心して入浴していただくため、一様に断っている」と受け入れなかった。

 温泉施設は取材に対し「伝統文化であっても、一般の方からすれば入れ墨の背景は判断できない」と説明している。(共同)
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地域医療研修 お待ちしています。研修の目標:「一般小児科外来が、できるようになること」

2013-09-12 19:06:26 | 小児医療

地域医療研修を受けられる先生がたへ、

 昨年度は、聖路加国際病院の五名の先生方に、本年度は、三名の先生方に、当院を地域臨床研修の場に選んでいただきました。
 何人でも、お受けいたしますので、お待ちいたしております。

 「医療法人小坂成育会 こども元気クリニック・病児保育室」の地域医療研修内容をご紹介いたします。


1. どんなクリニック?
 1994年(平成6年)広島大学医学部卒業後、聖路加国際病院小児科レジデントを2年間し、その後、東京女子医科大学循環器小児科で研修、同大で医学博士号取得。日本小児科学会認定小児科専門医。
 2001年(平成13年)月島の地に開業した小児科クリニックです。中央区の地で初めて病児保育を開設し、現在中央区には聖路加病院を含め3地域に展開している病児・病後児保育の原型を中央区行政とともに築きました。
 2005年(平成17年)子育て支援をするサークルやNPOの活動の拠点として子育て広場「あすなろの木」を開設、現在、病児保育とともに自主運営しています。
 2007年(平成19年)地元中央区の区議会議員(無所属)となり、議員として子育て支援や保健医療福祉の充実を議会の場で推進。2011年(平成23年)、震災直後の統一地方選において、築地市場の土壌汚染地への移転を止め現在地で再整備を実現することその他の理由により中央区長選挙に立つも現職に大敗(次点)しました。
 2012年(平成24年)法科大学院入学、診療終了後の夜間に大学院に通い、法律学を学んでいます。つい先日、都内弁護士事務所で法実務研修をさせていただきました。

 みんなの子育て広場「あすなろの木」を支援し、そして、病児保育併設する小児科クリニックです。


2. 地域研修の目標:「一般小児科外来が、できるようになること」 「地域に根ざした町医者の役割を、考えること」「法的思考を医学に生かすこと」
(1)「一般小児科外来が、できるようになること」
 一般小児科外来とは、すなわち、感染症が大半の外来診察と治療・処方箋作成、予防接種(いかに痛くなく打つか)、乳幼児健診、園医活動、子どもの心の相談(含、発達障害)など。
 一週間の研修なら週の後半に、二週間の研修なら二週間目に、研修の先生に診察の主体になっていただき、私は陪席し、随時コメント補助します。

(2)「地域に根ざした町医者の役割を、考えること」
 砂川恵伸先生は、「医師として最も重要な事は「主治医観を常に持つ事」である。それが他科患者であり、併科・兼科して主たる責任がなくても「あの患者さん、その後どうなっただろう」と気に掛け、定期的にcheckする事。自分が1%でも関わっているのでれば、その責任は全うする事。」といいます。
 では、町医者の小児科医は、かかりつけ医としてどうあるべきか。一緒に考えたいと思います。

(3)「法的思考を医学に生かすこと」
 法科大学院に通い、法律学を学んでいます。
 7.であげるように、医療と法の狭間には、多種多様の諸問題があります。
 一緒に、考えたいと思います。

3. 地域研修のオプション(参加は強制ではございません!でも参加は大歓迎)
  もし、ご希望があれば、研修期間中に私が行っているすべての活動のうち、関心のあるものにご一緒いただいて構いません。
* 病児保育スタッフとして:病気の子の一日のケアに保育師といっしょに入る。
* 保育スタッフとして:園医をしている保育園に依頼して、保育スタッフとして、一日保育師体験プログラムを準備します。
* 子育て支援活動:子育て広場あすなろの木の活動に加わって、親御さん・子どもといっしょに遊ぶ。
* 親御さん向けや病児デイケアスタッフ向けの勉強会:病児への対処法や事故予防等の講習会を適宜開催しています。
* 医政、区政に関連した活動:議会や委員会傍聴。医政としては、「日本の子ども達へのワクチン接種を世界標準に!」「麻しん接種率の向上キャンペーン」、区政としては、「築地市場の現在地再整備」や「まちづくり」に関連した活動を行っています。ご要望があれば、早朝の築地市場で、マグロの競りを一緒にみましょう。
*大学院で学んだ「医療過誤訴訟」に関連して、医師と患者の信頼関係の構築にはどうあるべきか、一緒に考えたいと思います。
*最高裁判所や東京高等裁判所・地方裁判所の傍聴にご一緒いただいて構いません。

4. もっと、詳しく知るには
* 昨年度は、小児科の松井先生、内科の宇仁先生、吉田先生、外科の藤川先生、岡本先生、一昨年度は、内科の駒井先生と小児科の石田先生が来られました。様子を聞いてみてください。
*本年度は、石井先生、近藤先生(9月予定)、前田先生(11月予定)。
* 月に一回程度の割合で小児平日準夜間救急診療に聖路加小児センターに来ています。その時にでも、聞いてください。近いところで、9月19日木曜日
*毎日、http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki から日々思う事がらを情報発信しています。


5. 研修される先生へ
 遅くとも、研修開始一週間前までに、一度ご連絡を(03-5547-1191または、kazuki.kosaka@e-kosaka.jp)いただければ幸いです
 どのような研修をご希望されているか、調整させていただきます。
 できることなら、研修に来られる先生が得意とされている分野について、親御さんへのプレゼンの機会が研修期間中に作れればなおよいと感じます。

  
6. 最後にひとこと
 小児科医師が区政に関わることは、さまざまな考え方があるところと存じます。ある種、異色な小児科医師であると思います。
 私は、「まちが健康でなければ、そこで生活する人は健康になれない」と信じています。医療周辺のシステム、法が少しよくなることで、医療や子育て環境が飛躍的によくなることがございますし、その逆もまた真で、いくら医師ががんばっても成果が出ないこともあります。診察室から飛び出して、システムや法を少しでもよい方向へと導けないかと奮闘しているところです。
 研修に来られた先生には、クリニックの研修体験を通じて、医療を別の角度からみる機会を提供することができれば幸いであると考えています。
 研修に来られた先生方と意見交換することで、私自身が新たな発見をすることが今までも多々ございました。

 ぜひとも皆様とご一緒できることを心待ちにしています。
 実は、この地域医療研修を一番楽しみにしているのは、自分のほうではないかと思っています。

7. 医療と法の狭間にある諸問題で、具体的に問題意識をもつことがら

<新生児、乳幼児期>
○ 小児虐待を防ぐとりくみ。とくに、親にさえ気づかれずに妊娠し、出産し、そして、怖くなり、生んだ子を捨ててしまうケース(虐待死で一番多い)をどうすれば防ぐことができるかの解決策を探す。

○ 親の離婚が、子どもに与える影響は、多大である。「子の福祉」「子の利益」が真に第一にされるような紛争解決策を探す。その子を代弁する小児科医や児童精神科医の介入する仕組み作り。

<学童期>
○ 発達障害の家庭への支援。

○ いじめ対策。いじめで自殺に追い込まれるようなことがないようにする対策。

<思春期>
○ 思春期の子に与える家庭・家族の問題の影響を最小限にする支援。

○ 適切な対応がなされるなゆえに犯罪に走ってしまうことを防止、及び、更正できる環境の整備。


<成人期>
○ うつ等で自殺にいたらぬようにする仕組みづくり。

○ アルコール中毒、アルコールから肝臓を壊している等、犯罪者が、アルコール関連疾患をもつことが多い。アルコール中毒対策。

<老年期>
○ 認知症になったとしても、最後まで個人の尊厳を保ちつつ、死を全う出来る仕組みづくり。

<医療分野>
○ 医師と患者が不幸な医療訴訟に至らぬようにするため、適切な医療を受けることができるための患者知識の向上。

○ 訴訟において、当事者の関係者が医師の場合に、カルテ改ざんなど医療倫理に反する医師の行動を正すこと。

○ 医療倫理が守られる中での、最先端医療技術が開発されることの見守り、提言。

<リスクマネジメント>
○ セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントなどの問題が生じることのない予防。働きざかりの時期は、子どもも幼く、職場のトラブルが、家庭に波及しないでほしいという願いがある。

○ 相続問題が生じぬように、基礎知識の普及。相続問題により、骨肉の争いになることは、お金よりももっと大切なものを失う不幸な結果になっている。




8. ある地域医療研修のオプション活動例(注、もちろん、メインは一般小児科外来で、そのうえでのオプションです。)

<宇仁先生2012年7/2-7/6>
7/5木 日本のワクチンを世界標準に!デモ参加


7/6金 保育園健診
   当院病児保育室 保育実習


<松井先生2012年7/30-8/10>

7/31火 築地市場移転問題関連で弁護士事務所で会議

8/6月 住吉神社大祭 お神輿 昼休憩時間一緒に担ぐ




8/7火 自然とふれあおうわんぱくkids 医療班協力で静岡県伊東市宇佐美へ



8/8水 宇仁先生とともに懇親会

8/9木 築地市場移転問題関連で国会議員会館へ

8/10金 大学院 集中講義 「医療と法」 三コマ受講

8/8-8/10 外来の合間をみて、当院病児保育室 保育実習


<吉田先生2012年9/10-9/14>
9/10月 中央区議会保健福祉委員会傍聴

9/11火 中央区議会環境建設委員会傍聴

9/12水 一人一票裁判、最高裁判所傍聴へ(実は、抽選落ちで傍聴できず。)
    築地市場移転問題関連で国会議員会館へ


9/13木 子育て広場 見学

9/14金 築地市場で早朝マグロ競り見学+寿司
    聖路加病院小児科細谷先生回診
    当院病児保育室 保育実習




などなど・・・

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年間「1ミリ・シーベルト」以下 こだわりではなく、科学的真理。ひとの健康を犠牲にしないために。

2013-09-12 18:20:04 | 地球環境問題
「まちが健康でなければ、そこで暮らすひとは健康になれない」

「法はひとを守るために存在する」

そして、「政治が科学的真理をゆがめてはならない」これらを人生の命題として持っています。


 以下、読売新聞の社説は、三つ目の命題に、引っかかります。

 政治が、無理やり年間1ミリ・シーベルト以上でも大丈夫と言わしめようとしています。

 ひとの健康が犠牲にされようとしておりたいへん危惧いたします。
 

*******読売新聞*********************
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130911-OYT1T01412.htm

福島の除染計画 「1ミリ・シーベルト」への拘りを捨てたい(9月12日付・読売社説)

 避難生活が続く住民の帰還を見据え、効率的な除染を迅速に進めてもらいたい。

 東京電力福島第一原子力発電所周辺の除染が思うように進まず、環境省が計画の見直しを発表した。

 環境省直轄で除染を実施している11市町村のうち、7市町村で当初予定の来年3月末までに作業を終えるめどが立たないためだ。年内にも市町村ごとに新たな計画を策定するという。

 除染対象の土地所有者が各地に避難し、同意の取り付けが難航している。はぎ取った表土などを保管する仮置き場の設置に対し、住民の理解が得られない。仮置き場の汚染土を集約して保管する中間貯蔵施設の建設も見通せない。

 こうした現状を考えれば、計画見直しはやむを得ない面がある。環境省は住民に粘り強く説明し、協力を得ていかねばならない。

 除染の効率化も欠かせない。表土の削り取りや路面洗浄などの作業に最新機材を投入し、スピードアップを図る必要がある。

 今回の計画見直しで、環境省は森林除染の対象を広げた。除染拡大を求める住民の声を受けたものだ。だが、早期帰還のためには、森林の除染は極力、住民の生活圏周辺に限定すべきだ。

 大規模に森林除染を行えば、終了時期が見通せず、除染費用は際限なく膨らむ。大量の汚染土の置き場を確保するのも困難だ。草木を広範囲に取り除けば、土砂災害を引き起こす危険もある。

 一方、11市町村のうち、田村市では、除染が完了した。楢葉町、大熊町、川内村では今年度内に作業を終える見通しだ。今後は、住民の生活再建を視野に入れたインフラ整備なども進めていくことが求められる。

 政府は、住民帰還の目安となる年間被曝ひばく線量を「20ミリ・シーベルト以下」としている。国際放射線防護委員会の提言に沿った数値だ。

 その上で、長期的には「年間1ミリ・シーベルト以下」に下げる方針だ。

 しかし、住民の中には、直ちに1ミリ・シーベルト以下にするよう拘こだわる声が依然、少なくない

 人間は宇宙や大地から放射線を浴びて生活している。病院のCT検査では、1回の被曝線量が約8ミリ・シーベルトになることがある。

 専門家は、広島と長崎の被爆者に対する追跡調査の結果、積算線量が100ミリ・シーベルト以下の被曝では、がんとの因果関係は認められていないと指摘する。

 政府は、放射能の正しい情報を周知していくことが大切だ。

(2013年9月12日01時31分 読売新聞)
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