野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

永遠の魅力

2008年01月21日 | 歴史
云十年ぶりに鹿苑寺を拝観した。ちょうど夕日が金閣に射し込み、まさに金閣の真骨頂を目の当たりにすることができた。銀閣寺は侘び寂の原点、いわば内向きの佇まいだが、金閣はやはり敷地の広さといいその派手な姿といい、銀閣とは対極にあるように思える。明の使節の迎賓館としても使われたといわれ、外に向かう開放的な感じがする。金閣の近くの小高い丘に茶室「夕佳亭(せっかてい)」がある。江戸時代の建物だが名前の由来が、ここから見る夕日に映える金閣がことのほか佳い、からだという。侘び寂を好む茶人もキラキラの金閣の姿を愛でたようだ。
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