花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「半身麻痺での生活― 2013」

2013年12月28日 12時27分04秒 | リハビリ・健康管理
今年もあと3日になりました。左半身麻痺の体の状態を記します。

脳出血の後遺症で左半身麻痺になり5年間経過しました。 この間、半身麻痺は体の部位により差があるものの、全体としてはそれなりに改善があったと思っています。
足の装具は発症3年目ではずしましたが、杖は今でも使っています。 というより、杖なしでは転倒のおそれがあり、杖は必須です。

退院以来、健手に杖を持ってきましたが、あるとき、スーパーなどでの買い物袋を持つ必要から、麻痺手で杖を持ち、荷物を健手に持ってみました。 麻痺手の動きは最初はぎこちなく、歩き方も「よろよろ」としていたのですが、その後も散歩のときに同様に麻痺手で杖を使っていたら、慣れてくるに従い、杖を健手で持っているのと変わらない歩き方になりました。 麻痺した足が不安定で、バランスを崩して麻痺側によろめくことが多いので、麻痺手に杖があると、バランスを保ちやすいのです。 また、荷物も持てますので、一石二鳥です。
麻痺手は杖に添えるだけで、体重をかけることはありませんので、歩く姿勢もよくなります。 半身麻痺の方で、麻痺手で杖がつかめるようであれば、一度麻痺手で杖を持って歩行練習をしてみたらよいのではないでしょうか。 麻痺した部位(手・足・体幹など)をできる限り動かすのが、最良のリハビリだと信じています。 足こぎ車椅子然りです。

今年は6月末に麻痺した足指を骨折し、50日弱入院してしまいました。20時過ぎ外出先のホテルで着替えるときに体のバランスを崩して転倒したときに足を捻ったのが骨折の原因です。 まず、近くの整形外科に行き、骨折と診断されました。松葉杖での通院で済ませるつもりでしたが、家の中でもまったく移動ができないので、5年前に入院していた病院に入院したものです。 一般の方が骨折して松葉杖を使うのとは異なり、半身麻痺の体で松葉杖を使うことは至難の技ということをいやというほど体験しました。 

<リハビリ>
回復期リハビリ病院を退院以来、朝夕の自宅でのリハビリを続けています。 毎朝起きてから40分~50分、夜寝る前に20分~30分程度のストレッチと柔軟体操が主で、最近、今年入院中に教わった体幹部を鍛えるリハビリを新たに取り入れました。 それと、近所の1時間半~2時間の散歩(農家の直売所での野菜の購入、目にする花々や風景の写真撮影なども兼ねています)、 10日~14日に1回のハリ治療も続けています。 

<体全体の状態>
骨折で入院したため低下した体力・衰えた筋力の回復に時間がかかりました。 体のバランスのとり方が難しくなり、歩き方もぎこちなくなりました。 一時的に麻痺も強くなったように感じましたが、おそらく、体力低下によるものであり、体力回復に伴い、麻痺は従来の状態になりました。 しかし、筋力が以前に回復したにもかかわらず、体のバランスを取ることが難しくなりました。 
昨年までは、寒さが厳しいと麻痺している左足が強く硬直し、ギコチナイ歩き方をしていましたし、麻痺している側の首筋や肩も硬直がきつくなり、つらい思いをしていましたが、今年は今までのところ、麻痺側の硬直もたいしたことがありません。 麻痺が改善してきている証拠でしょうか。 それとも、寒さに慣れてきたということでしょうか。
骨折後、新たな試みとして、近所の音楽に心得のある方に腹式呼吸方法で声を出すことを教わっています。 腹から声を出すと気持ちが前向きになり、また、気分転換にもなります。

<・麻痺・運動機能>
・手足の動く機能は変化なし。
・顔面の麻痺はかなり改善しているが、他の部位は退院時とあまり変わっていない。  
 6月末に骨折で入院した影響からか、骨折が完治しても体幹部のバランスが依然として 悪い。

<痙攣>
・発症して以来、現在も麻痺足が時々『痙攣』するが、頻度はかなり少なくなった。 過 去、医師から症状がきついようであれば“抗てんかん薬”利用の示唆もあったが、利用 せずに現在に至っている。

<感覚異常>
・手足が “冷たさや熱さ“ などを過剰に感じる『感覚異常』は、昨年に比べて若干改
 善した(弱くなったと)と感じている。
・肩、腕、体幹部の『痺れ』は変化ない。肩から肩甲骨周辺にかけての痺れが相変わ
 らず強い。 
・顔面の『疼痛』は変化なし。即ち、顔面から首筋に “虫が這っているような“ 嫌な 感覚が常にある。ただし、5年前の発症後、手足にあった同様な疼痛感覚は幸いにも昨 年の時点で解消している。

リハビリを行うときに心掛けていることは、(1)毎日、短時間でも行う、(2)ストレッチや柔軟体操は動きを大きく、ゆっくりと行う、(3)体の動かし方に時々変化を加えて見るー→今年は入院時に教わった体幹部強化の動きを追加。(4)体の動き等で疑問に思うことは医師の2ヶ月毎の診察時に確認する、などです。
マヒしていても動かし続けていけば、健常者のようにはならないまでも、少しずづ改善していくと信じ、これからもリハビリに工夫を加えていきたいと思っています。


【2013年12月29日  花熟里】


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