蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

アンチョピーソースのスパゲッティ

2008-11-19 22:23:44 | 男の料理
魚介類を使ったスパゲッティのソースです。基本的に、チーズは必要ないと思います。


ニンニクは薄切りにして、低温のオリーブオイルでカリカリに炒める。キツネ色になったら、アンチョピーのフィレ(缶詰の)を入れて、身をほぐすようにして油に馴染ませる。あれば、鷹の爪を細かく切って種ごと加える。
アルデンテに茹でたスパゲッティに合わせて出来上がり。

てん婦羅 天寿々  上野

2008-11-18 23:38:09 | 日本料理
上野広小路駅近くの路地奥にある。夕方から賑やかになりそうな一画だが、昼もお店を開けている。


カウンターに座りご主人の仕事を眺めるのが一番なのだろうが、独りきりで行ったので他にお客のいないテーブル席の方を選んだ。
上天丼を頼めば、まずは朝目だがなかなかの漬物が出てくる。


上天丼の種は、海老2本、穴子にししとう、きすに茄子。
海老を一口噛むと、その歯ごたえで実に上質の素材を使っていることが分かる。だらしなく、歯が通るのではなく、相当な弾力で応じてくる。
汁は、よく節が利いた酸味を感じさせるもの。甘みは非常に抑えられている。穴子が小さめなのは味にこだわったからなのだろう、下手好みの私としては少しだけ残念な所があった。


ごちそうさまでした。

おつまみ二品

2008-11-17 21:28:45 | おつまみ
今回は醤油ベースのソースがらめの特集のようになりました。


鶏の砂肝はかみごたえがあるので、小さめに切って炒める。ちゃんと火を通すために酒蒸しにしてもよい。
ニンニクは微塵切りにして低温の油に香りを付けるように炒める。キツネ色になったら、酢、醤油を加えてソースの完成。
炒めた砂肝に、ソースをからめて出来上がり。


醤油漬けにしていた大辛唐辛子を胡麻油で炒めます。種まで入れたので、本格的に大辛です。
エノキダケはさっと湯がき、合わせます。ペペロンチーノのスパゲッティをエノキダケでやってみたような感じに仕上がりました。

橘寿司  下北沢

2008-11-16 21:42:04 | 寿司
駅前の雑踏を抜けて少し歩くと、まさしく隠れ家のように佇むお店がある。


まずは、突き出し。数の子やら、アボガドやら、お酒にもよく合う。全体に優なる薄めの味付けが、この先を期待させる。


旬の牡蠣、平目に雲丹。初手からこう来ますか。昆布締めの平目は甘さが増す。殻付きの牡蠣はしっかりと握られて、シャリは牡蛎をしっかりと受け止めるように計算されている感じだ。




鯛も、白魚も、クルマ海老も文句なし。赤貝には、ひものおまけつき。大皿に盛っていただくのも、珍しくて嬉しい。


穴子に鯵は、こういう展開だが、しっかりと握りになっている。


締めは薄味の白身、濃い目の中トロと様々。
どれも素晴らしかったが、中でも鰈のインパクトは凄かった。

真田邸  松代

2008-11-15 21:32:56 | 古民家、庭園
長野市の東南東にある松代を訪れた時は紅葉の盛りだった。。


歴史ある屋敷の表門を背景に邸内の紅葉を眺める。


目指した真田邸は改修工事の最中で、屋内は見学できない。その分、庭園は無料で見学できた。よりすぐった庭樹を植えたからなのだろう、ここの紅葉はさらに素晴らしい。本当に血が滴るような赤の色だった。


十数年前に訪れた時には、屋敷・庭ともにやや荒れていると感じた。今回、じっくり時間をかけて、改修工事をされるのは実によいことだと思う。
庭には、たいして手は入っていないようだが、基本があるからこんな姿を見せてくれるのだろう。







たまにしか日差しも来ない北風の日だったが、少しだけやつれた感の庭に見とれてしまった。

蔵之内  長野市

2008-11-14 22:05:03 | 蕎麦
上高田北交差点は長野市の中でも最も交通事故の多い交差点だそうだが、この辺りでも裏道へ入れば畑なども残っており、東京と比べれば相当に長閑な風景が展開する。このエリアに「西座敷」「にしざわ」といったそうそうたる蕎麦屋さんが店を開いている。蔵之内さんはこのエリアにあって、今回初めて訪れた。


交差点よりも更に長野駅に近いというのに、お店の構えには余裕がある。今は、北御牧の秋新蕎麦を使われているそうだ。


蕎麦は2種類あり、細打ちの十割田舎は、一日20食の限定、もう一種類は石臼挽き蕎麦。これは、どちらも試したいので二色もりを注文した。
ネギの薬味の他に、有料で田舎おろし(普通の大根おろし)と、辛味おろしの2種類が選べる。どうにも、辛味おろしと聞いてしまうと止められなくなる性質で石臼挽きにはちょうど良いかもしれないが、十割田舎を味わいを吹き飛ばしてしまうかも、などと思いながらも結局辛味おろしも注文した。


石臼挽きは、キリッとした蕎麦姿。凛々しいというか、それでも手技の凄さを感じる。


細打ち田舎は、さらに香り高く、また移ろいやすいように感じた。
私は汁は、甘味が勝る必要もないと常々感じていて、辛味が勝るおろしも蕎麦の邪魔をしていないように思われた。

荒野にて

2008-11-13 22:18:22 | 自然
寒い北風が吹き出した日に、一面ススキの荒野を歩く。


空は高いが、山は霧に覆われ標高が高い所では雪になっているようだ。


霧は紅葉の山から、ゆっくりと垂れこめてくる。


多分これが最も深い秋の姿なのだろう。この辺りの冬の厳しさは、普通ではない。

おつまみ二品

2008-11-12 21:27:49 | おつまみ
今回は、ちょっとだけ高級材量を使ったおつまみです。


鮟鱇の肝は、日本酒を振りかけるように汚れを落とし、7-8分蒸します。中まで火を通し、1センチ弱に切ります。
これを和風に紅葉おろしに酢醤油でも美味なのですが、今回はアンチョピソースにしました。
ニンニクは薄切りにして、オリーブオイルでカリカリに炒めます。そこへアンチョピーのフィレを加えて、身をくずしながらよく和えます。
アンキモの海の風味に逆らわない、濃厚なソースがよく合います。


牛モモのミニステーキです。さっと炙って、火を止めて蓋をし表面の熱で中の肉汁を温めます。小さいので一切れなんて、あっという間に食べきります。
確かに、お肉は300円としませんでした。小ささが分かります。
あまり高級食材とは言えないでしょうか。

旧古河邸日本庭園  西ヶ原

2008-11-10 21:49:46 | 古民家、庭園
ジョサイア・コンドルの洋館で有名な旧古河邸だが、バラ園の外側には立派な日本庭園がある。立派などころか、庭師は大正期に活躍した小川治兵衛。やはり巨匠だと思う。


この庭で治兵衛が最も手をかけたのが、この大滝。実際の水の流れがあるので、不思議な気配が漂ってくる。しかし、その気配を醸し出す滝そのものは、決して生の姿で晒されないような工夫がある感じだ。どんな角度から見ても、全体を見せようとはしない所に、気配の深さを感じる。


大滝から振り返れば、枯滝に雪見灯籠。この庭園は、主邸から眺める位置に無いので、庭の内部で軸線を形成する仕組みが造り込まれている。


枯滝の石組は緻密だ。しかし、西洋的なハイライトを置くような形は見せてくれない。


池に、石に、苔に、シダにと見ても、それだけではない世界。実に複雑なのが治兵衛の好みなのか、とため息が出る。




どうにも写真に撮るのが難しい感じの庭なので、最後は石ひとつを撮るミニマリズムの写真に陥った。


しなの屋  旧戸隠村

2008-11-09 23:22:24 | 蕎麦
店に入って席につけば、サービスの蕎麦団子が出てくるのが最近の戸隠のスタンダードのようだ。


それにしても、このお店の団子は揚げたてで熱々だ。外側は揚げたてでサクサク。中は、蒸された状態の蕎麦掻。うす甘いタレでいただく。


注文したのは、山菜、キノコ付きのざる。キノコは地物の香り高いもの。山菜は春先から塩漬けしたのを柔らかく戻したのだろう。


こちらの蕎麦は、戸隠オーソドックスという感じだろうか。そばの実さん、山笑さん、二葉屋さんのような今をときめくような切れ味はないが、構えないでいつでも食べに行ける気持ちよさがある。特に、濃すぎなくて蕎麦をどっぷりとつけられる汁を味わえば、その昔の戸隠はきっとこういう汁だったのだろうと、細打ちが主流になる前の時代がしのばれる。


山菜の彩りもあせず、不思議に新蕎麦と相性がいい。


ごちそうさまでした。