蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

貞祥寺  佐久市

2014-07-16 22:52:48 | 古民家、庭園
山寺らしく、広大な敷地に経つお寺である。


建立は16世紀前半の戦国の世。
駐車場からの小道を歩くと、それなりの上り道の後にいきなり本堂の前に出る。
そこで目を引くのは回り廊下を従える山門なのだが、まずは本堂の脇をさらに登る。


本堂の左手置きに、取ってつけたような感じで三重塔が姿を現す。
なにしろ、19世紀前半に小海町のお寺に建てられた塔を、明治維新以降にこの寺に移築したそうで、建物としての座りも今ひとつである。


丁度、花時の紫陽花に足下を覆われた姿を撮る事ができ、個人的にはこの塔への評価が非常に高くなった。


三重塔から本堂前に戻る。茅葺きの山門は、屋根のカーブが見事に柔らかく、興味深いたてものである。




山門と惣門の間には、見事な苔の庭が広がる。




しばらく雨が続いた後の、晴れ間だったためか、苔の状態は非常によい。
京都の苔寺よりも苔の質は上という観光客もいるそうだ。


惣門の前から山門を振り返れば、山門は繊細で周囲の風景によく溶け込んでいる事が分かる。




惣門(17世紀半ばの建築)の前には、洞源水の流れが池を満たす。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして♪ (kuri)
2014-07-17 01:02:17
読者登録させていただき、楽しみに拝読させて頂いております♪

見事な苔のお庭ですね~
森林浴でマイナスイオンを浴び
そんな素敵なお庭を眺められて。
羨ましいです!

また、お写真も素晴らしいですね!
返信する
Unknown (シャレード)
2014-07-17 17:16:34
三重の塔の座りがと仰りますが、素晴らしい仕事が見えます。
本堂の屋根の華麗なる姿と、山門の茅葺の詫び。
この時期だけなのでしょうか、露を含んだ青苔の美しさと其々の風情。
いい時期に狙いを定めて足を踏み込んだのですね♪
返信する
Unknown (kikouchi)
2014-07-18 00:19:56
>kuriさん 初めまして、読者登録ありがとうございます。
kikouchiは蕎麦食べ歩きブログを立ち上げるつもりでしたが、蕎麦屋さんに行く前に寄る地元の名所にも心が引かれ、「古民家・庭園」と「蕎麦」をテーマとしたブログとなりました。画面左側の「蕎麦屋さん一覧」および「古民家・庭園一覧」は過去の訪問記録へのリンクをつけた一覧といたしました。ご利用いただければ幸いです(一切のスポンサーはありません。個人の記録です)。
返信する
Unknown (kikouchi)
2014-07-18 00:48:38
>シャレードさん
京都の禅寺の塔頭であれば、知名度が高く訪れる観光客の数も半端ではなく、その対応策として季節季節の花や野草を上手くあしらう手法を会得しているように思います。
一方このような田舎の寺は、「できますものは蕎麦に天婦羅、後はセルフサービスでお願いします。」というような地元主婦の店と似たような独特なエネルギーを感じさせます。
季節の旬を感じるのは生きている限り行いたい事です。今回は、まぐれ当たりのような感じになりました。
返信する
Unknown (j-garden-hirasato)
2014-07-21 08:23:54
佐久にこんな趣のあるお寺がありましたか。
長野で苔が美しいお寺は珍しいですね。
サッカー観戦に併せて、
寄ってこようかなあ。
所在地、調べてみようと思います。
返信する
Unknown (kikouchi)
2014-07-22 21:36:23
>j-garden-hirasatoさん
訪ねたのが梅雨の最中。前の日には結構な雨が降り、一瞬だけ薄日が差したところを撮影できました。
それで、苔の状態が非常に良かったのでしょう。お寺として、それなりの広さがありいかにも長野の山寺らしいのと、茅葺き屋根の山門がなかなか美しいところが見所でしょうか。
国道141号線を佐久から南下し、洞原湖を挟んだ西側にあるお寺です。
返信する

コメントを投稿