蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

袋屋清左衛門邸  信州中野

2009-08-19 21:52:40 | 古民家、庭園
信州中野は江戸も末になって栄えたのだが、それがあだになり明治初年の米騒動で古い建物は殆ど焼失してしまったようだ。


代々の味を守る袋屋さんだが、美術館の展示室となっている正面の蔵を除き、建物の大部分は焼失してしまったようだ。ただ、庭(媒装園)だけは、18世紀後半の姿を留めているという。


庭の中央を占める三尊石には、修行僧のような顔かたちが浮き出していて、不思議な感じがする。




かつて、この屋敷で一度ならず句会を催した小林一茶が昼寝したと伝えられる船形石。
本居宣長の養子、本居太平の構想によるという。


庭の中央にある石組を向って左奥方向からみると、不思議に奥行きが感じられる。もしかすると、その昔の奥座敷はこの方角にあったのではなどと想像を逞しくしてしまう。