まいど、日本機関紙出版です。

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次の新刊は土佐いく子先生の『マジョリン先生 おなはしきいて』です!

2018年01月17日 | 新刊案内

次の新刊はこのブログで毎月連載されてる土佐いく子先生の『マジョリン先生 おはなしきいて』です。

先生はこの春に古希(70歳)を迎えられます。小社はとても長い間本当にお世話になってきましたので、その御礼の意味も込めて今回は先生の墨彩画や水彩画を初めとしたさまざまな作品をそれぞれのエッセイ中に掲載しました。なので全編カラーです。

子どもたち、父母たち、現場の教師たちなど、とても厳しい中で一生懸命前を向きながら生きている人たちに、そしてご自身に綴った60のメッセージには生きることの喜怒哀楽が満ち溢れています。ぜひお読みください。

◎Amazonでも予約開始です。

 

 

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「山登りねこ、ミケ」、NHKのもふもふモフモフに出演!

2018年01月15日 | 岡田裕の山登りねこ、ミケ@安曇野
一昨日のNHK番組「もふもふモフモフ」の最後のコーナーに「山登りねこ、ミケ」が紹介されました。

俳優の堤真一さんの語りで、岡田さん夫妻と共に過ごした猫人生、そしてミケの歩みを引き継いだミューの山登り姿も上手く編集され放送されてました。

その影響ですね、一気にAmazonでの『山登りねこ、ミケ』が急浮上です。在庫もかなり減ってきてますので、未読の方はお急ぎください。





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今夜NHK総合TV「もふもふモフモフ」に「山登りねこ、ミケ」が出演です!

2018年01月13日 | 岡田裕の山登りねこ、ミケ@安曇野
小社から8年前に出版した『山登りねこ、ミケ』(岡田裕・著)のミケの懐かしい姿が、今夜のNHKテレビ「もふもふモフモフ」で見られます。

飼い主と一緒に山登りをするミケねこの姿が大勢の読者に共感を広げ、読者ハガキが殺到しました。未読の方はぜひお読みくださいませ。

今夜の8時15分から放送です。


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残念至極な「こんちわコンちゃんお昼ですよ!」のヘイト発言

2018年01月08日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

普段、急ぐこともなく頭を使わない仕事をしている時はよくラジオを聴いている。私の場合は、MBSラジオがそうで、もうかれこれ30年以上聴き続けているヘビーリスナーと言えるだろう。

その番組の一つに「こんちわコンちゃんお昼ですよ!」という元毎日放送アナウンサーの近藤光史氏の月~金の昼放送の帯番組がある。ざっくばらんで親しみやすい、近所のおっちゃんが話しているような語りで多くのファンがついている番組だ。好きな番組の一つだが、その中に近藤氏が好き放題喋るコーナーがあって、たまに暴走して「失言」し、がっかりさせられることがある。

昨年12月26日の放送内容もそんな「失言」の一つだったのかと思ったが、わざわざ「敢えて僕いいますがね、これ私見です、私の考えという事にしといてください」とまで言った上で発言しているので、これはもう「失言」などではない確信に満ちた発言なのだろう、完全な沖縄に対するヘイト発言を行ったのだ。

発言詳細は以下に「沖縄ヘイトを考える会」が放送内容を文字起こしをされているのを転載させていただいたのでそれを読んでほしいが、正直がっかりと言うか、ああ、やはりそういうことなわけね…と、これまでの彼の話に時々出てくる反中・反韓、あるいは排外主義的発言に呆れていたリスナーの一人としてとても残念に思った次第だ。

MBSラジオの放送対象地域は近畿広域圏、つまり滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県だが、実際には四国の徳島県、香川県、また岡山県でも聴けるし、また最近はradikoがあるので日本中どこでも聴けるというように、その影響力はまさにマスコミそのもの。

いくらスポンサーが購入した民間放送の自分の番組の中で「私見」だと断った上でも、MBSラジオという公共の電波に乗り、このようなヘイト発言が繰り返されることは許されるのだろうか。

その一方で、毎日放送はテレビでもラジオでも素晴らしい番組を作っているスタッフがいることを知っているので残念至極だ!

今回の放送内容について聴取者から何か意見が届いているようなら、毎日放送にはぜひ真摯に受け止めてほしいと思う。

以下、放送内容の文字起こし(沖縄ヘイトを考える会)より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(近藤光史)けどね、そんなことで、そんな甘い国じゃないですし、そいで日本の戦後を、敗戦、ま、戦争で負けて、そっから立ち上がって、今の経済力をもって、あのー、世界に出ていこうとする日本という所になるまでの間に、やっぱり、その、いっつもいるのは、中国とか韓国の勢力、裏勢力の人間が日本の中に入ってきて、で、あの、ニッポンの中で、政府とかね、まー例えば自衛隊とかですね、そういうものと国民を切り離そうとする、つまり国民と自衛隊を敵対関係にする、政府と国民を敵対関係にする、
 
(太平サブロー)そら、力持たれたら困るからなー
 
(近藤光史)そう、それが日本の中バラバラになる。それを目的として、活動している団体ってのはいくつもあるです。
 
(シルク)うーん。
 
(近藤光史)で、だから、だから皆さん、あれなんですよ、ほんとに、僕ほかの、あの、新聞とかあんなんが言わなあかん、敢えて僕いいますがね、これ私見です、私の考えという事にしといてください。
 
(シルク)コンちゃんの考え、はい。
 
(近藤光史)あのね、つまり、何かあるたんびに、沖縄で基地反対とか帰れとか、ね、これどうのこうっていいますけれども
 
(太平サブロー)言う人いるね
 
(近藤光史)言うてる人らいっつもいるんですが、あの人たちは、ずっと調べていけば判りますよ、おんなじ顔の人が何人もいるんです。
 
(太平サブロー)はい。
 
(近藤光史)つまりおんなじ人物がやっているんです。で、おんなじ組織から派遣されてやっているんです。で、同じようなバックボーンも抱えているわけです。え、つまり日本政府の中で、反日、つまり、日本が悪いんや、日本が悪い、日本がいかんのや、日本の考えることは全部悪いっていう風に持っていて、ニッポン国民と政府、国民と自衛隊、国民とその、アメリカ、というものを切り離していこう、切り離していこうとする、勢力がずっとあるんです。
 
(太平サブロー)うん。
 
(近藤光史)で、そうしてニッポンを混乱させることを目的として、(沖縄で反基地活動を?) やっている団体と言うのが数団体あるんです。
 
(シルク)ま、そちらもあるし、純粋にね、やっぱり反対っていう方も勿論ね
 
(近藤光史)や、そらもう勿論そういう方もいらっしゃる、(純粋に基地反対をやっている人は?) ただ数が少ない、そういう人は。
 
(太平サブロー)そういう、そういう風な声高に挙げてる人の中に、そこの勢力が
 
(近藤光史)そうです、(裏の勢力が?) 入っていっているんです。
 
(太平サブロー)かなり力をもってやっているいうのは、僕も聞きます。
 
(近藤光史)もうね、万を数える人がいるんですよ。
 
(シルク)もうねー
 
(太平サブロー)ほんでー純粋の沖縄の、その、基地の近くに住んでて
 
(近藤光史)そうそう。
 
(太平サブロー)その行動をとっている人もいるよ。
 
(シルク)うん、ねえ。
 
(太平サブロー)ほいで、実際沖縄の、ほんとに子供の時からこれ何とかしないとあかんと言う人いっぱいいる、だけどそうじゃない勢力の人が今多くて、動いてきているというのも事実
 
(近藤光史)そうそう。
 
(太平サブロー)というのも知っとかないといけない。 
 
(近藤光史)だからね。あれはね、(沖縄で) 必ずなんかそういうことあるとね、反政府とか反権力って言う形で、その、日本人をその、ね
 
(シルク)分断して
 
(近藤光史)怒らせてばらばらにしようという、常にそういうことをやる勢力ってあるんです。つまりこの国をばらばらにしたいとか、この国が、あの、力を持たないようにしたいっていうことを常に考えている、他所の国の勢力がいる訳です。
 
(シルク)うん。
 
(近藤光史)でこれがね、皆さんがほんとうに、いないと思っている。それ何でかって言うと、普通の、あの、4大新聞とか5大新聞とか言われているような大手のマスコミは絶対言わないから。そういうのは現実にあるにもかかわらず言わない。何でかって言うと、その証拠を探そうとして色々やっていくと、いろんな妨害が出てきてですね、出来なくなる。
 
(太平サブロー)だからコンちゃんね、コンちゃんこの意見凄い意見言うてると僕思うてんねん、コンちゃん覚悟がないと
 
(シルク)ほんまですねえ
 
(太平サブロー)これはなかなか言えない意見でね、私見やとあえてね、入れてね、”毎日放送で”じゃない、俺の意見やーて言うてるから、かなり覚悟な意見ですよ。
 
(シルク)うんうん
 
(太平サブロー)でも僕も聞きますし、え、だからそれは、だからどや!とかや無いよ、それを惑わされない知識をもつということが僕らは大事と
 (シルク)ですねえ
 
(近藤光史)そう、これがね、(沖縄で) そういう風にして声高にね、少数であっても声高にプラカード持って集まってだーっと行っているとですね、カメラのサイズによるとですね、もの凄い数が集まったように見えるんです。
 
(シルク)うんうん。
 
(近藤光史)でもそういう風にすることによって、何が得するんや?ったら、彼ら (沖縄県民?) は得するかもわからんけど、日本国民は損するんですよ。
 
(太平サブロー)トータルはね。
 
(近藤光史)だからその、日本国民としてのね、皆さんは自信と知識を持って頂きたい。だからそういうものに動かされてね、やっぱりあの人らの言うような、たいへん、その通りや、もうアメリカは日本から出て行ったらええねん、もし日本からアメリカ軍が撤退したらどんなことになるかですよ

http://nofakenews.hatenablog.com/

 

 

 

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本年もよろしくお願いします。

2018年01月04日 | 編集・営業ふらふら雑記
2018年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願います。

今日は仕事初めとして、次の新刊の明日の校了に向けて著者に会ったり、修正作業の依頼、夜は別の本の編集会議など、ちょっと忙しい年明けになってます。

「戦争と虚偽の宣伝に反対し、真実を知らせる」というのが、日本機関紙協会綱領の第1項ですが、その精神を基本に今年も出版活動に取り組んでいきます。

とりあえず現在決まっている出版予定を分野的にあげると、憲法、教育、社会保障、歴史、動物、国際情勢などの企画になります。

出版業界を産業としてみると全体として毎年下降気味状態にあり、機関紙出版もその影響を受けていますが、今年も読者、著者をはじめさまざまな方たちの支援を受けながら、この業界の隅っこで生きながらえていきます!

よろしくお願いします。
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今年、Amazonでの販売は大きかった!

2017年12月30日 | 編集・営業ふらふら雑記

2017年も間もなく終わりです。

今年出した本は10点。出版までに数カ月のものから1年以上かかったものまで、それぞれに時間と思いをかけましたので、どれも大切な子どもたちですが、そこはやはりリアルな結果が現実として現れるのもこの仕事です。

結局、本というものは、いい本だから売れるとか、定価が安いから売れるとか、高いから売れないとか決められるものではなく、それを判断するのは読者しかいません。その人にとって価値あるものなのか、意味あるものなのかということだと思います。

ところで今年はAmazonとの直取引が始まり、その存在の大きさを実感した年でした。

Amazonに対してはさまざまなことが言われていますが、小社のような超零細出版社にとってその存在はこれからとても頼りになってくると実感しています。

詳しいことは書きませんが、他の取次とは性格が違うこともあるのか、商品(書籍)の販売に対する熱意・意欲・姿勢が違います。

なるほどなあと思ったのは、メールではありましたが、先日、今年1年間の取引に対するお礼と来年も頑張りましょうという内容のメッセージが届いたことでした。単純に嬉しかったですね。他の取次ではこういう経験はありません。ちなみに小社の売上でAmazonの売上は10%を占めています。まさにネット社会ですね。

全国の書店数が20年前から半減してしまった今、読者の立場からも、出版社の立場からもそれを補うのが、ネット書店の存在であることはもう間違いありません。リアル書店がまだ身近にある地域ならそれは大いに活用してほしいですが、書店のない地域の人たちにとってネット書店はとても大きな存在になっています。

ということで、来年はAmazonとの取引がさらに拡大していくことは確実でしょう。

さて来年はどんな子どもたちを世に送り出せるか、これも楽しみですので、引き続きよろしくお願いします。

 

 

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新刊の「地域包括ケアを問い直す」、発売と同時にAmazon〈介護福祉学〉で5位に

2017年12月29日 | 新刊案内

さて今年も間もなく終わりですが、一昨日販売開始した『地域包括ケアを問い直す』(本体1000円)が、Amazonサイトの〈介護福祉学〉部門でさっそく、第5位にランキングしました。ありがたいことです。

ある新聞の新年号に広告を出したことが効いているようです。今日も広告を見たと電話注文がありました。

実はこの新刊、Amazonからの初回発注部数がこれまでで一番多くいただいています。年末年始対策ということもあるのでしょうが、嬉しいですね。

このままだとまさに「介護難民」が多数発生する介護保険制度の現状をぜひ知って欲しいと思います。

Amazonからのご購読はこちらです。

 

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最新刊出来!『地域包括ケアを問い直す~高齢者の尊厳は守れるか』

2017年12月18日 | 新刊案内

今年最後の新刊が出来!ありがとうございます。

地域包括ケアで高齢者は幸せに暮らせるのか? 要介護者の家族、病院・老健の入退院の実態調査、医療・介護の現場実態などから、地域包括ケアの公的責任不在、地域の助け合いへの矮小化、費用負担の問題などについて検討し、住民のための本当の地域ケアとは何かを探ります。

Amazonで予約受付中です。

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生活保護費を削り、2000億円のイージスシステム購入か?

2017年12月15日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

自・公与党は、10月の衆議院選挙で大勝したこと、さらに19年夏まで国政選挙がないことなどを背景に、何じゃこりゃあ!というような政策を次々に強行しようとしている。

来年度の税制改正は基本的な構えとしては、大企業には大幅減税を行い、それを補うために個人に増税という路線を明確に打ち出した。これから富裕層とそれ以外の層の人々の分断がさらに強まっていくようだ。

また生活保護費の食費や光熱費などに当たる扶助費の大幅削減を打ち出した。生活保護を受けていない一般低所得層の所得を基準にしてさらに保護費を削減するという、ますます貧困に向かうしか為す術がないところに生活保護受給者を追い込んでいくやり方で、まったく当事者の実態を見ていない政策そのものだ。

だいたい一般低所得層自身が「最低限度の生活を」営んでいるとは言えないような実態があちこちにあるのに、それを基準にするということなんて、おかしいじゃないか!

そうやって削られた保護費がどこに回るかと言えば、戦争をするための費用(防衛費)なわけで、この方面へのお金は大盤振る舞いそのものだ。

たとえばアメリカからは1基1000億円もする「イージス」という迎撃ミサイルシステムを2基も購入するという。

これなんか当初800億円と言っていたのに、その後トランプ大統領からふっかけられでもしたのだろうか。さらに防衛大臣は「今後どのくらい費用がかかるか調査していく」と述べ、もっと高くなることも想定しているような発言をしている。

いやあ、こうしてちょっと見ると、実にわかりやすい政治が目の前で進んでいる。これが先の衆議院選挙が招いた結果の一つなわけで、こういうことと私たちはこの先しばらくは付き合っていかなきゃいけないわけなのだ。

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土佐いく子の教育つれづれ~またあしたね〈58〉

2017年12月14日 | 土佐いく子の教育つれづれ

被災地にわが身をおく ―福島を歩いて―

 町が消えている。田も畑も原野に戻っている。歩いても歩いても人っ子ひとりいない。あるのは、イノシシなどの野生の生き物の足跡だけ。除染土を詰め込んだフレコンバックの黒いかたまりやグリーンのシートで覆った異様なかたまりが、怪物のように横たわっている。民家があったであろう所には、住む人ありし日、育てていたあじさいやグラジオラス、金魚草の花たちだけがけなげに咲いている。前方にあの東電の原子力発電所の鉄塔が異様に白く光っている。(自分たちの暮らしの電気は東北電力から供給されているのに、なぜ東電にわが命も暮らしも奪われるのか!)
 
モニタリングでの放射線の数値は0・418マイクロシーベルト。待てよと地面の数値を測定すると、なんと5・41マイクロシーベルト。放射能を浴びた風を受けながら、原野に立ち尽くしていた。

■こみ上げる怒り
 これまでたくさん東北の大震災の本も写真も映像も見てきた。話も聞いてきた。ここ現地に立って、この空気、この景色の中に身を置いて初めて、身体中に沸いてくるこの怒り、悔しさ、言葉にならぬ思いは何なのか。

 この国は、福島県一つくらいつぶれようが人が死のうが知ったことではない。原発がメルトダウンした時から、東京でオリンピックをと決まっていたという。首相のアンダーコントロールの言葉で体が震えた。

 詩人アーサー・ビナードに言わせたら「『アンダーコントロール』というのは、放射能は大丈夫、コントロールしていますからではなく、日本人というのは、これだけ人類史上かつてない事件に出遭っても抵抗しない国民ですから、ちゃんとコントロール下に置いていますから大丈夫という言葉だったのです」と言うではないか。

 そこからかつてメインストリートだったところへ足を運んだ。2軒だけ店が開いている。ガソリンスタンドだ。「おかえりなさい、がんばろう」の大きな字が飛び込んできた。3月に避難解除されたが、帰ってきたのはわずか1%。

 この放射能で汚れまくった町に、どうして帰って来れるのか、そこでがんばれと言うのか。また怒りがこみ上げてくる。

 「いい町 いい旅 いこいの村 福島なみえ町」の看板も目にとまった。心が痛い。いい町、いこいの村を破壊したのは誰だ。

 「おいしい飯館牛をどうぞ」。その肉牛たちも被ばくし「最後の乳をしぼった時は涙が出たよ」と言って、乳牛を残して村を去った酪農家の人たち。

 学校教育も原発協力に利用されてきた。「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しいりかいでゆたかなくらし」。こんな標語を書かされ「原子力の日」という作文まで書かされた。その子どもたちの姿も消えた。

 浪江中学校の今年の入学生は、たった一人だ。そりゃあ、甲状腺ガンの疑いが190人というではないか。(当局は、因果関係は不明と言っている)。そんな町で子どもは生きられない。(その子どもたちが避難先でまたいじめにあっている)。

 こんな話も聞いた。優秀な工業高校の1番から10番までの成績のよい子は、東電への就職が約束されていたという。そして、喜びいさんで東電に就職していった若者たちは、この東電のおかげでわが町も人も殺され奪われ、今地獄の苦しみを味わっているというではないか。

 私たちは、今日もごく当たり前の日常を忙しく生きている。6年前に東北に大震災があって、津波と放射能で大変だったよね、とふと思い出す程度で。

 この国は、人類史上かつてない大事故で後始末も人間の手に負えずあたふたとだけしているのに、原発再稼働、そして外国に高いお金で原発を売る商売をしていて平然としている。オリンピックでみな忘れましょ、だ。日本の事故の教訓から原発をきっぱりやめた国の知性とこの国の知性とはどこが違うのか。

 しかし、この浪江町の漁民で、原発に最後まで反対し闘ってきた方の話を聞いた。村八分にあい、「お前が海で遭難してもオレたちは助けない」とまで漁業組合から宣告されたが、節を曲げず、命がけで今日まで生きてきたと静かに語っていた。

 そうだ! この国にも原発をつくらせない、持ち込ませないと闘った地域、人たちがいる。いや、今もいる。そこから何をどう学び、自分に何ができるか改めて考えさせられている。双葉町のひまわり畑に希望をもらって、帰路についた。

(とさ・いくこ和歌山大学講師)

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次の新刊は『地域包括ケアを問い直す~高齢者の尊厳は守れるか』です!

2017年12月13日 | 新刊案内

今年最後の出版になります。年内発売が間に合うかどうか、新聞の新年号に広告も予定しているのでなんとかしたい!

地域包括ケアで高齢者は幸せに暮らせるのか? 要介護者の家族、病院・老健の入退院の実態調査、医療・介護の現場実態などから、地域包括ケアの公的責任不在、地域の助け合いへの矮小化、費用負担の問題などについて検討し、住民のための本当の地域ケアとは何かを探ります。

【編著者紹介】
●鴻上圭太(こうがみけいた)1974年生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士課程前期課程修了(修士:社会学)。現在:大阪健康福祉短期大学介護福祉学科准教授。著作:『介護福祉論』(共著)『学びを追及する高齢者福祉』(共著)「介護に関する資格者の養成に関する現状と課題―学ぶ機会と介護労働におけるソーシャルワークの関係」『介護福祉労働再考 介護福祉労働の社会的意味と専門職養成の課題』(『日本の科学者Vol.53 2017)

●高倉弘士(たかくらひろし)1984 年生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了(博士:社会学)。現在:総合社会福祉研究所、立命館大学産業社会学部非常勤講師。著作:「保育運動を考える」『保育の社会学 子どもとおとなのアンサンブル』(共著)

●北垣智基(きたがきともき)1984 年生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士課程後期課程満期退学 ( 修士:社会学 )。現在:大阪健康福祉短期大学介護福祉学科講師。著作:『未来につなぐ療育・介護労働』( 共編著 )『介護福祉学への招待』( 共編著 )「社会福祉法人の人事・労務管理改革と介護労働者の給与・人材確保問題との関連性についての一考察」(『立命館大学産業社会論集』第52巻第4号)

●〈企画〉大阪社会保障推進協議会
〒530-0034 大阪市北区錦町 2-2 国労会館
電 話:06-6354-8662 FAX:06-6357-0846
E-mail:osakasha@poppy.ocn.ne.jp
web:http://www.osaka-syahokyo.com/

 【目次紹介】

序章 「地域包括ケア」をめぐる制度改革の動向と課題……鴻上圭太(大阪健康福祉短期大学)、北垣智基(同)、高倉弘士(総合社会福祉研究所)はじめに
1.医療・介護一体改革の動向
2.「地域包括ケア」の提起
3.「地域包括ケア」の問題点と課題
4.本書の問題意識と構成

第1章 必要な医療や介護を本人の願いに寄り添って受けられる仕組みに~要介護者の家族の立場から……雨田信幸
はじめに
1.階段から転落、骨折と脳出血
2.回復期リハビリ病院で
3.老健へ入所、退所、再入所
4.「家に帰りたい…」と父
5.「今の介護保険はアカン!」~母の切なる想い

2章 大阪府内の病院、老健の入院入所、退院退所調査……鴻上圭太(大阪健康福祉短期大学)、北垣智基(同)、高倉弘士(総合社会福祉研究所)1.調査の背景と目的
2.アンケート調査の概要
3.アンケートの分析結果と考察
4.自由記述の分析結果と考察――高倉弘士

第3章 地域包括ケアと地域医療構想~高齢者の尊厳は守れるか……岡崎祐司(佛教大学社会福祉学部)
1.問題検討の視点
2.安倍政権の医療制度改革
3.策定された地域医療構想
4.地域包括ケアシステムを問い直す
5.地域包括ケアシステムをどう作るか
6.地域ケアと住民の活動

第4章 いま医療・介護現場では何がおきているか
【報告1】これからの医療ソーシャルワークを考える……江坂竜二
【報告2】開業医の実態と在宅医療……入谷純光
【報告3】介護老人保健施設の「役割」を考える……森部富美子

終章 おわりにかえて……寺内順子 

※Amazonで予約開始です!

 

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『「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか』(平井美津子、高文研)の紹介

2017年12月06日 | 丸ちゃんの私的時間
今春、小社から『教育勅語と道徳教育』というブックレットを出してもらった平井美津子さんの新刊『「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか』(高文研)を読んだ。



平井さんと知り合って7年ぐらい経つが、彼女の名前はそれ以前から、大阪の女性教師にすごい人がいるというような感じで知っていて、ちょうどその頃が「慰安婦」問題をテーマに生徒たちと格闘していた時期だったと、この本を読んでわかった。

本のタイトルは「どう教えるか」だが、特別ノウハウ的なことは書かれていない。「慰安婦」問題との出会いから始まり、ちょっと力が入った最初の授業、子どもたちを引率しての沖縄旅行、ナヌムの家で元被害者たちとの交流後の新たな決意、そして地元地方議員や右翼、在特会からの攻撃に直面することなどを通して、保護者にも支えられながら、「慰安婦」問題が、今を生きる子どもたちと私たち自身に突きつけられた問題だとして学び合っていく。

平井さんの授業に結末までのシナリオは無い。子どもたち自身がそれぞれに結末を考える。特に中学生は性のことを考える一番大切な時期だけに、子どもたちの思いを大切にしたい、それが授業の出発点だという。

2015年末の日韓合意や翌16年の沖縄元海兵隊員による沖縄女性暴行殺人事件などを教材に、子どもたちの関心を広げる授業も実施、その子どもたちの感想を読むと真の「和解」について考え始めた中学生たちの姿が見えてくる。

しかし今、学校現場には「忖度」の嵐が吹き荒れている。自民党は「学校教育における政治的中立性についての実態調査」を呼びかけ、教師たちに戦前さながらの密告を奨励している。教育委員会や学校管理職は、授業や学校運営に攻撃がかけられないように、教師が作成するプリントをチェック、本人の了承無しに私物を持ち出すというような人権侵害も起きている。上からの指示は末端に行けば行くほど「忖度」という形で強制力が強まっている。

また歴史修正主義の立場で作られた教科書が検定を合格、いくつもの自治体で採用され、政権が望む人間作りを目指す教育が行われている。

そんな今だからこそ歴史研究者と歴史教育者が手を携えて現実と切り結んだ授業をどうすすめていくのかが問われており、その鍵となるのが「慰安婦」問題であり、怯まずに堂々と教え、歴史の傍観者にならないことだと言う。

そして最後に、卒業する子どもたちに贈る言葉は「抗う」。実に平井さんらしい言葉だと思った。


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うーん、「教育勅語」の「勅」が読めないか・・・

2017年12月04日 | 編集・営業ふらふら雑記

平井美津子さんの『教育勅語と道徳教育』という本の注文電話が書店からかかって来た時、電話口でその書名の「勅」という字を読めない店員さんが結構いる。

少なくとも書名の読み方ぐらいはお客さんに確認しておいてほしいが、それよりもこの「教育勅語」という言葉、今年はニュースになったことも多かったので、自分の感覚では結構知られている言葉だと思ったのに、意外と知られていなかったことに、ちょっとショックやね。

このテーマで次の企画をと思っていたので、さてどうしたものか…。

 

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吉村大阪市長のサンフランシスコ市との姉妹都市関係解消発言に思う

2017年11月28日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル
サンフランシスコ市に慰安婦像が建てられたことに対して、大阪市の吉村市長が60年間続いた両市の姉妹都市関係を打ち切ると発表した。



元々は2013年に橋下前大阪市長が「(戦争に)慰安婦は必要だった」と発言したことに関して国内外から、特にアジア系住民の多いサンフランシスコでも批判の声が上がったことが発端で、住民たちの力で慰安婦像が建てられたのだが、橋下氏から市長を引き継いだ吉村市長は就任後からサンフランシスコ市長に抗議する書簡を送っていた。

吉村市長はかつて毎日新聞のアンケートで「従軍慰安婦の移送や慰安所の設置に旧日本軍が関与したことを認めた河野洋平元官房長官の『河野談話』を見直すべきだと思いますか」との問いに対して「見直すべきではない」と答えているが、その一方で「不確かで一方的な主張をそのまま歴史的事実として記すことは、歴史の直視ではなく日本批判にあたる」と主張し、「日韓合意の精神を傷つけるもの」として、今回の姉妹関係の解消を発表した。

要は少女像が日本批判になるから許せないということなのだろう。そもそも「女性の人権蹂躙の歴史を記憶にとどめる碑」がどうして日本批判になるのか、その論理的繋がりがわからない。

戦時性暴力根絶、女性の人権向上がグローバルスタンダードとなっている今日なのに、こういう国際的に異常とされるような行動を吉村市長はいったいどのような根拠で起こしたのだろうか。そこんとこ詳しく聴きたい!

またどこまで慰安婦問題について学ばれたのか、そしてどのような気持ちを抱かれたのか? もしかしたらただ単に橋下前市長の受け売りに過ぎないのか、大阪維新会出身の市長としてのパフォーマンスなのか。

そんなことではないと思うけど、60年にも及ぶ歴史的関係を議会の承認が必要ではないにしろ、一度は「外交は国の専権事項」として市議会の意向としては否決されたにもかかわらずそれを無視してあえて強行するとは、いかがなものか。

サンフランシスコは「住民の生活の質(quality of life)指数では全米トップの都市」と言われているそうで、そんな自治体との友好関係はこれから大阪市にとっても有益なものになるようにも思うし、大阪万博を誘致し国際的都市を目指すというなら、なおさらいい関係であればいいと思うけど、そういうことは考えなかったのだろうか。

それにしても、歴史を直視しない風潮もここまで来ると、この先が恐ろしくなるのだが。





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企業は伸びる、人は滅びる

2017年11月19日 | 丸ちゃんの私的時間
先日の「朝日」記事。アベノミクスがやはり結局は、大企業を儲けさせるだけだったことが明らかになったと報じている。企業の現金と預金が、2016年度末に211兆円と過去最高。アベノミクス前(11年度末)と比べ3割(48兆円)増えたが、社員の賃金には全然回らなかった、というか落ちこぼれてこなかったというわけだ。この状態でさらに消費税を10%に上げると言うのだから、もはや暴政そのものだ。富めるものはますます富み、貧しいものはさらに貧しくなる。

ところで、多くの書店の店頭では相変わらずというか、定番の売れ筋商品としてビジネス書が幅を利かせてよく売れている。そのほとんどが、いかに利益を上げるかといった内容の本やノウハウ本や自己啓発本で、一概には言えないけど結局は会社のために一生懸命働いてねというような内容だ。そしてそれを読む読者=サラリーマンのみなさんは、会社の売上と利益の拡大のために厳しい競争社会の中で生き残るしかない。だがその結果が、冒頭のような会社からの仕打ちだとしたら、それはあまりにも酷すぎはしないか。

富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちるというトリクルダウン理論への幻想を抱かせ続けててきた安倍政権の責任は重い。


「朝日新聞」2017年11月13日より
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