ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

天狗(4)

2009-05-20 | なんとなく民俗学?
『MASTERキートン』第6巻、
Chapter8「アザミの紋章」によると(笑)、
天狗はヨーロッパから漂着した西洋人であった。

漂着して後は 地元の人たちと農耕に励み、
時には差別を受けながらも 恋をし、
どうやら子孫を残したようだ。

天草神社の禰宜さんは 天狗の子孫らしい、
というオチになっていた。

  第6巻 p190






確かに、身体が大きくて 髪の毛がモジャモジャで?
眼が青くて 鼻が高かったら
鬼か天狗に見えても おかしくはない。

鬼も天狗も 漂着した西洋人だったのかもしれない?






  

我が家が(つまり、私が)大好きなマンガのひとつに
『お~い! 竜馬!」というのがある。

(原作:武田鉄也、作画:小山ゆう、
 小学館、ヤングサンデーコミックス)



この中で 竜馬は 
幼なじみの武市半平太と人切り以蔵と共に
天狗退治に向かい、
出合った天狗と仲良しになる。



  第3巻 p24






こちらの天狗はアメリカ人で
名前をジョン・エリックと言い、
後にジョン万次郎を助けるのだが、

かわいそうな事に、
気立てのいい若い女性と知り合うことはなく、

オトクサンというお婆さんに面倒を見てもらっていたのだが
オトクサンが死んでしまてから
牛馬を襲って食べたりしていた。



  第2巻 p216
ジョンが建てた、お徳ばあさんのお墓。
竜馬は オネショをしてしまい、袴を干しながら歩いている(笑)。




竜馬は 牛の肉を食べるジョンに
「やっぱり・・・・・・天狗だから・・・、
 人間とは 食べる物が違うんだ・・・。)
と納得している(笑)。(第3巻p33)













scopsさんが想像力の翼を広げる前に
すでに同じようなことを考えた人は
少なくなかったと思う。

そして
実際に 似たようなことが起きていたのではないか、
とも思うのだ。



嵐に遭えば 
人の命は 風の前の塵に同じ?

ただし 
海流に乗れば、風に飛ばされれば、

椰子の実のように どこかに漂着して
もしかしたら根付くこともあったろう。

難破した船を助ける習慣を持った海辺の町で
手当てを受けたガイジンは
案外多かったのではないか?

強健な身体と精神を持ち、
地元の民に交わっていったガイジンも
想像するよりも 多かったのではないか?



ロマンというよりも
科学的・現実的類推で
天狗と呼ばれた西洋人は
複数いたのではないかと 私は考える。



2 コメント

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『MASTERキートン』の (scops)
2009-05-20 18:06:21
ここのところ、おんなじ様なこと考えている人がいるんだなあと思って読んだ覚えがあります。(笑)
同じように、鬼についても「西洋人だった説」は一理ありますよね。

ちなみに、
なぜ仏教大辞典に天狗が載っているのかの理由になるでしょうか、こんなことを書いているサイトがありましたのでご紹介しておきます。
「仏教僧は、悟りを開き、徳をつみ、仏の国といわれる極楽浄土へと昇っていく。ところが、邪心を持ったり、戒律をやぶったり、淫欲や食欲に落ちぶれた者は、魔道に堕ちる。この魔道のことを「天狗道」と呼び、その者は「天狗」に生まれ変わってしまう。」
http://cthulhu.hp.infoseek.co.jp/tengu.html

精霊・妖怪は結構好きなんで、「天狗と呼ばれていたものの一部は西洋人だった説」に自説を変更しておきます。(笑)
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そうでしたか (ジョルジュ)
2009-05-20 18:49:24
私は『お~い! 竜馬』を読んで すごく納得した思いでした(笑)。

天狗道というのがあったでしょうか。
私はこれは仙人になるための修行からはずれてしまった人かも?というイメージを持ちました。
ともあれ、私の‘天狗’をめぐるグルグルは まだまだ続きます(笑)。
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