ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『もっと健康、もっと幸せ!』

2007-10-20 | 読書
『地味めしダイエット』の横森理香氏の著書、
これも集英社be文庫(笑)。

(副題:愛しの筋腫ちゃんpartⅡ、2004年3月25日、600円)

著者がこの本の中で言いたいことはいろいろあるんだろうけれど。







昨日は旧暦の菊の節句、重陽だった。 これは先週の写真、昨日は満開に!





「人は マインドを変えると、

 もっと幸せ、もっと健康になれる。」

ということを言いたかった本なのだろう。

その マインドの「思い込み」に 子どもの頃の記憶が
大きな影響を与え、
成長した後も 影響し続けている、という話が 
最初に書かれている。



「人間の心の87パーセントは、
 3歳までの教育にかっかっている」(p23)

「だから残りの13パーセントで 
 人は努力して 
 自分のネガティブな心を治していかなければならない」(p24)

というヒプノセラピストの話に
私は興味を持った。



著者自身が 幼い頃 母親に

「ほら、ちゃんと足元を見て歩いて!
 
 危ないでしょう!

 すぐ転ぶんだから!」

と怒られながら育ち、 
いつも足元を見て つまづかないよう気をつけるようになったという。



結果、
姿勢が前かがみになり、

そのせいで
歩き方がヘンテコに、足の筋肉の付き方もヘンテコに。

そして ヘンテコな体型を作り出しているのは
実は 今現在の自分自身なのだ、という話だった。



著者は そこで はっきりと言っている。

「小さい頃、
 親から否定的に育てられた子は
 一生 その責め苦を 自分の心から受けることになり、

 ポジティブに育てられた子は、
 自分に自信が持て、
 素直に幸せになれる。」と。

「私たちは 決して、
 その同じあやまちをおかしてはいけないのだ。

 子供たちにしてあげられるもっとも貴重なプレゼントは、
 3歳までは とにかく
 肯定的に育てること。

 できる限り
 叱ったり、怒ったりはしないで、
 可愛がって可愛がってそだてるのだ。」 と。



ああ、もう、遅いよ!(苦笑)



そういう彼女の夫という人は、

「生まれてこのかた、
 親からも じいちゃんばあちゃんからも
 怒られたことがあまりない」

という人物。

彼女の母親というのが、また、その正反対(笑)。

いや、「普通」、と言うべきか。

母親というものは 心配のあまり
ああだ、こうだ、と 
口うるさく言うのが役割、みたいなところがある。

(ウチの亭主も 私にその役割を全うするように注文をつける。)

(だけど、もう、面倒になっちゃって;苦笑)

おまけに、ちょっと前まで(20年くらい前?爆)
学校の先生も、そういう役割をになった人たちだった。

(当然だ、とは思うんだけども。)








この季節には菊の鉢植えを飾りたい、といつも思っていた。
けれど 例年 忙しいこの時期には 買い物に行けなかった。
これが、念願の、菊の鉢植え(笑)。
今年のテーマカラーの白を探した。





私の母も、そりゃあ、もう、口うるさかった!

しかも、口から出てくる言葉というのが、
全部、否定的!!!

「ほら、足元見ねえど、転ぶど。」は、当然、

「ほれ、もっと着ねえど、風邪引くど!」は年中、

「ほったこど やってっと、○○になっと!」とか

「ほれ、見ろ、おっかさんの言うとおりにしねがらだ。」とか、

なんというか、もう、娘ふたりに暗示をかけて
母の言うとおりにしていないと 不幸になる、と
見事に信じ込ませていたように思う。



ことに 姉は 
口答えはするくせに 
結局いつも 母の言う通りにしてきた。

暗示は 私よりも 姉には効果的に効いていたのではないか。

そして 私たち姉妹は 素直な良い子で(笑)、
母の言うとおりにしていないと、
本当に転んだり風邪を引いたりしていたものだ。




著者の母親という人も そうとうな方であったようで、

心配をしている、という愛情と

心配させてほしい、という欲求とで

著者のいうところの「呪いの言葉」を発するのだった。

それに対し、彼女の夫は
呆れるほど能天気に言葉を返すのだそうだ。



「能天気は、昔はアホの象徴だと思っていたが、

 いまではその素晴らしさが分かる。

 能天気な人は、幸せに生きる天才なのだ。

 この日本で 不幸の洗礼を受けてない、
 天然記念物なのである。」

と著者は言う。

そう・・・・・・・・・かも、しれない。。(苦笑)。



14 コメント

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呪いの言葉 (とほ)
2007-10-21 00:27:33
なるほどと思いました。

「××しないと△△になるぞ!」

って、××させたいのだけれど、
結局、××できなかった場合は、
「××できなかったから△△になってしまうぅぅぅ」
って呪いですもんねー。

ただ、残念なのは、冒頭の87%っていったい
どうやって、算出されたのかって事です。
その算出の仕方が変だと、本の印象が違ったものに
なりかねない気がします。
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87%にこだわらないでください。 (ジョルジュ)
2007-10-21 14:23:53
そういえば 乳がんの女性が主人公のドラマのタイトルも そんなパーセンテージでしたね。
あるヒプノセラピスト(って、なんだ?!)の言葉だそうです。
そんなちょこっとした記述に引っ掛かりを感じるのは
私だけかもしれません。。
たぶん、おそらく、なんとなくわかった!数字なのでは?(爆)

「呪いの言葉」、読んでて 一瞬 言葉につまりました(笑)。
そして、納得しました。
母は 「俺様の言うことを聞け!」という呪縛で 娘達を縛りたかったのです。
あれは、まさしく「呪いの言葉」だったのです!
亭主は B型で、ちっとも思い通りにならなかったものですから(苦笑)。
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思いこみねえ ()
2007-10-21 16:40:22
確かに昔から三つ子の魂百までと言う諺は有りますねえ。いろんな事を吸収する時期に出会う人との影響は大きいと思います。

私自身は親からああしろこうしろとはあまり言われたという記憶はないのですが、まあ、忙しくて構っていられなかったと言うのが本当でしょう。
私は入院で長いこと家を空けていたので『誰の言うことでもちゃんと聞いて頂戴ね、アンタ達が言うこと聞かないとお母さん治らないからね』まだ小学生幼稚園の子どもに言う私も辛かったけど、言われる子どもも辛かったよね。

アルコール依存症の人の本を読んでいたときACという言葉が出てきてはっとしました。

ソウせざるをえなかったのだから、今悔やんでも始まらないけど、子ども特にお兄ちゃんだからと妹の面倒も見させてきたつけは完全に息子の性格に反映されている。でも私は此処で強気で言います(笑)「だからって人にはそんな事は関係ないんだからね」

ちょっとジョルジュさんの趣旨から外れたコメントになってしまいました。

菊の季節になると、植えておけば良かったなあと思いますが、仕立てたキクは高いので買いません(笑)
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いつもしんなり読ませて頂いています (かっつん)
2007-10-21 17:14:39
お久しぶりです。こんばんは(の時間?)こんにちは(の時間?でしょうか)

 「3歳神話」が本当なら5歳のウチの坊は もう手遅れです。赤ちゃん時は(私が)暗くてもー暗くてこれでかーって位悲観ばっかりでしたから~。
(今でもるんるん♪って訳ではありませんが
 私はー。中学位までは親が(怖かったのか、時代なのか)言う通り~にしていました。

 私の(あくまで私のですから、お気にさわりましたらすみません)子どもも大人にも 例えば携帯電話・パソコンを使う時は その節度。
 ゴミを出したらどうしたらいいか…って。。
その都度 導いてくれる存在は欲しいです。

 もちろん(子どもも大人も)タマにはいいこ・いいこして欲しいですが

 また まとまりの無いコメントになってしまいました(ジョルジュさんのコメントの皆様 コメントも綺麗にまとまってるんですものー)。
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いいお天気でした~ (ジョルジュ)
2007-10-21 17:38:57
風さん、
自分が育ってきた環境も 子育てをしてきた時の環境も
不平も不満も愚痴も そりゃもう、い~~~っぱい!あります。
でも
その環境の中で どんな子が育つか、は また別の事、という気がします。
確かに 幼少の頃の環境・しつけ・教育は 小さなことでも大きな影響を残しますし
とても大事だと思います。
けれど 同じように育てた(ツモリの)子どもでも
受けての側の性格というか機根というか もってるものによっても
成果?出方は異なるように思うからです。
姉があんなふうな性格?になったのは
母がああだったから、という理由の他に 姉がそういう性格になりやすい人だったから、という
もっと大きな理由があるかな、と。

まして
ちっとやそっと イカレタ親に育てられたからって、
罪を犯すような人間に育つなよ、と
子供たちには祈るように思っています(苦笑)。

どんどんハズレタコメントになってる?(爆)
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おばんです(笑) (ジョルジュ)
2007-10-21 17:51:51
かっつんさん、「まとまってない」なんて、気になさらないで下さい、
一番まとまってないのは、私の頭の中なんですから。

私には5歳だからって、遅すぎる、とは思えませんしね。

かっつんさんの親御さんは厳しかったんですね?
それはもしかしたら 素晴らしいことかもしれません!
そして 高校生くらいになったら もう 言うとおりには なさらなかったんでしょう?(笑)
誰しも 似たような経過をたどっているのではないでしょうか。
我が家のアホ娘もそうです(苦笑)。

確かに ネット生活とか ゴミ出しとかでは 指導してくださる人が必要ですね。
でも いくら説明しても 聞く耳も持たない、という人も増えてる気がするんですよ。
そんな時に
ちゃんと人の言うことに耳を傾けるように しつけたいなあ。
判断は自分でするとしても。

まとまりませんね(苦笑)。
子育てに関しては 正解がありそうでない、と思いますし
正反対の事でもどちらも正しく聞こえますし
あれこれ いろいろ いっぱい考えてしまいます。
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うちの母は反面教師でした^^; (右京)
2007-10-21 21:13:25
私は一人っ子だったせいもあるかもしれませんが、
いつも母の監視下に置かれていました。
ある意味、現在も同じような状況下にいるのかもしれません。
母は自分が不安になることが怖くて
私をいろいろな意味で縛り付けました。
「あなたのため」という言葉が、私のためではなく
母の不安を取り除くための言葉だとわかったのはいつだったでしょう。

娘を得て、私は母と同じようになりかけました。
でも、そこではっと気づきました。
私と同じ道を娘に歩ませてはいけない。
そう考えて、思い切って娘を一人歩きさせました。
娘は何のためらいもなく、今、自由に歩いています。
でも、その自由の中で自分なりに考え、
私に心配をかけないようにしてくれています。

いい娘に育ってくれました。
これも“反面教師の母”がいてくれたおかげです。
その意味では、母に感謝、です。
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こどもがひとりだと 目が届いちゃうんですよ! (ジョルジュ)
2007-10-21 21:48:38
昔みたいに ゾロゾロいると 「まあ、いいや」と言えるんですけどね。

そう、実は自分の安心のため。
そういう親は多いと思います。
お母さまと同じにならなかった右京さんは
呪縛から解き放たれたのですね。
娘さんはラッキーです。
それで余計にイキイキして見えるのではないでしょうか。
右京さんのブログに出てらっしゃる娘さんはいつも 右京さんと仲良しで、そしてキラキラしてます。
羨ましいくらいです。
右京さんの影の努力のたまもの、
娘さんはまだしばらくは気がつかないかもしれませんね。
そして 自分の子どもを縛り付けたくなった時に気付く。
母は 心配で心配で、それでも私を自由にさせてくれた、と。
どの親もみんな 口やかましくてもそうでなくても
心配なんですよね。
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この話も (ぱぷりこ)
2007-10-22 10:22:52
私をさらけ出しそうな記事です。
右京さんと同じく一人っ子で、正に同じ状況でした。

私は常磐ハワイアンセンターのある所で育ちましたのよ。父は炭鉱に行ってました。
センターができると決まった年関係者が踊り子を集めていて我が家にも来ました。
そう私をスカウト?しに。
ああ、私は売られるんだと思いましたよ(笑)
運動会では走るのは大好きでしたがダンスは恥ずかしくて苦手でした。
「なんであんなのやんねっかなんねんなんだっぺ」
(どうしてあんなのやらなきゃいけのいの)
「なんでこのおんちゃんら、ここに来たんだっぺ・・・」
(どうしてこのおじさん達私の家に来たのかしら)
私には無理でした。勿論母も父も丁寧に断ってくれました。
センターができてから親戚中が湯本のハワイに行きたいとやってきました。
人が家に来るのは楽しかったですが
私はセンターに行きませんでした。今も行ってないのよ。
今年娘は行って来ました。スパリゾートでしたっけ
随分前名前は変わりましたものね。
あの当時スカウトされてやり遂げて立派な方たち、
炭鉱の町を復活させようと努力をしてくれた方達
立派ですよね。私は協力は何もしませんでした。
むしろ嫌いでした。
地元にいたら私はダメになるような気がしたんですよね・・
今・・・普通の暮らしですけど幸せと思えるのでイイよね。

ごめんねまとまらないわ。こんな話なのよ。


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スパリゾートハワイアンズ (ジョルジュ)
2007-10-22 10:46:17
ぱぷりこさん、びっくりです。
そんなにあの映画が身近だったんですね。
それはそれでまるでドラマですね。

ぱぷりこさんも一人っ子だとは思いませんでしたし。
やっぱりお母さまが目をかけ、手をかけて育ててくださったんでしょうね。

今のぱぷりこさんと ぱぷりこさんの写真が好きなので
私は お母さまに感謝!です。
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