ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

モンゴルの馬乳酒

2007-07-11 | 発酵
初日には 白鵬は勝って 朝青竜は負けた。

明暗を分けた結果に これからどうなる?と 注目した名古屋場所、

ようやく東西の横綱がそろって
お相撲らしくなったかしら、とも思えるが

やはり日本人力士の横綱がいないのは寂しい。

寂しいけれど、モンゴル出身の力士にも 頑張ってもらいたい。







こぼれ種シリーズ。このペチュニアは 鉢上げしてお引越し。





白鵬が 小さい頃から たくさん飲んで育った、というのが
モンゴルの馬乳酒。

皇太子がモンゴルに向けて旅立ったとニュースにあったが
皇太子さまも あちらで飲まれるに違いない。

私も飲んでみたいなあ。。(笑)



これは確か 去年の年末のテレビ番組、と思ったらなんと10月だった、
「素敵な宇宙船地球号」で
モンゴルの馬乳酒をとりあげていた(→コチラ)。

題して「台所から地球が見える ~最強の乳酸菌を守れ!~」

発酵のキーワードに アンテナがピピッとなって 録画したけれど 
やっと先日見たところ。

ずいぶん長い間 眠っていたねえ。。



宍戸開は 勇気があるというか あれが仕事というか、
微生物が発酵させた馬乳酒を 
あちこちのお宅で がぶりと飲んでいる。

すっぱいらしい。

ヨーグルトドリンクに 炭酸を入れた感じ、と言っている。

アルコールは2%程度で、
これを 白鵬でなくても 大人も子どもも
ガブガブと飲んでいるのだ。

一日に何度も、ガブガブと。







ん~~、白のグラデーションということで、このままにしましょうか。





北海道の酪農大学の先生が 微生物を調査・研究中。

先生によると、
ビタミンCがたっぷりの馬乳酒は(馬乳酒の乳酸菌は)
野菜・果物をほとんど食べないモンゴルの人たちの健康に
不可欠な飲み物。

たくさん飲む人は 
一日の必要なエネルギー量すべてを 馬乳酒でまかなえるほど。

乳酸菌はなんと6~8種類、
おまけに酵母菌も2種類くらい入っている。

この点で 私たちがスーパーで目にしているヨーグルトとは
はっきりとした違いがある。



糠みそは 
糠床をかき混ぜる人の手によって
味が変わるという。

馬乳酒の味は 
日本における糠付けのように
家によって違うのだそうだ。

そして 馬乳酒を発酵させるために(ここが大事)、
フルルという大きな入れ物を使う。

このフルルとは
牛 一頭分の皮で作った容器で、
その家 その家の菌が フルルに住み着いているのだという。

要するに フルルが 馬乳酒を美味しく発酵させてくれるのだ。



ところが このフルルが 減ってきている。

手に入りにくくなっているのだろう。

都会の人には かっこ悪いと思われているかもしれない。

第一、真夜中までかかって 家族総出で 1万回以上も
フルルの中の馬乳をかき混ぜる、というのは
現実的ではなくなっているのかもしれない。

何より、人と馬と馬乳酒との深いつながりが
都会では希薄になっているのだろう。







あなたは、お引越しね。




人間は 体内の細菌をやっつけるために
抗生物質を発明し
数々の病気を克服してきた。

けれど 
耐性菌の問題もあるし 
まだまだ原因や治療法のわからない病気もある。

乳酸菌などの有用微生物は

悪玉菌も善玉菌も攻撃してしまう抗生物質と違って

腸の中で‘共生’するのだという。→プロバイオティクス

(この‘共生’というのも、
 これからのキーワードになると思わない?)



なにしろ 発酵は ミラクル・エンザイムを壊さないし

「そのエンザイムを作り出しているのは 
 細菌などの微生物です。」(『病気にならない生き方』)

ピロリ菌を抑制してくれる。

飲食物を 美味しく、そして 吸収しやすくしてくれるらしい。

そして、
なにしろ 乳酸菌は <免疫力>に関わっているらしい。

まだまだ 発酵ということが 私にはグチャグチャなのだが
どうやら 未知の微生物が 
これからの医学においても キーワードになるに違いない。







もう、好きにして!(爆)



ブルガリア人にとってのヨーグルトも同様だと思うが
こういうのって、
科学という教科書が生まれる以前からの伝統の中で 
人間は 次世代の人に 伝え伝えてきたんだよね。

簡単になくしてしまっては いけないよね。

モンゴルのフルルよ、永遠なれ!

日本人は 漬物を食べよう!!!(笑)