私はミーハーである。
ミーハーであることは、恥ずかしい事だ、
という認識もある。
この認識は 姉や友人や
いろんな人たちに植えつけられたもので、
私自身は けっこう B型的ミーハーである。
ずっと
ミーハーである事を 隠してきたような気がする。
けれど オバサンになって、
「ミーハーで何が悪い!」と
開き直ってきたここ数年。
へんなところで、ミーハーよりも
へそまがりである事が 判明した。
去年は どこの書店でも
養老孟司氏の著作、
『バカの壁』(新潮選書、2003・4・10、680円)と
『死の壁』(新潮選書、2004・4.15、680円)とが
並んで置かれていた。
養老孟司という人は、東大医学部で
解剖学をやっていた人なのだそうだ。
この人のエッセイには
以前から注目していた。
さすが解剖学者、
視点が ちょっと 人と違ってて、面白い。
新聞や雑誌で この人が書いたものが
たいていは 短い文章だったけれど、
載っていると、
「おっ。」
という感じで 読んでいた。
それが、突然の、ベストセラーだ。
『バカの壁』が、バカ受けして バカ売れだ。
ここで、へそまがりが ムクムクと顔を出す。
マスコミで騒がれている間は、買わないぞ、と。
『バカの壁』騒ぎが一段落して
ようやく買って読んだのが、
2004年12月だった。
二冊いっぺんに買って、立て続けに読んだ。
読んだ感想は、
「日本人って、凄い?」だった。
『バカの壁』は、難しかった。
こんな難しい本が ベスト・セラーになるなんて、
日本人って、凄いんじゃない?
と思った。
難しかったが、面白い本だとも 思わなかった。
いつも面白いと思って注目していた人の本なのに、
いつもほどの面白さを感じなかった。
確かに、
オウムにしろ イチローにしろ カーストにしろ、
視点のユニークさは そのままで、
思わずクスリと笑ったり、
「そうか!」と膝をたたきそうに
納得してみたりは するのだが、
突っ込み方が中途半端な気がして、
楽しめなかった。
『死の壁』の方が 読んで面白かった。
これは、
人間の致死率は100%、という事を、
人はわかっている、と思い込んでいるけれど
本当にわかっているのか、
と書かれた序章の段階で、
私は 著者のマジックに
幻惑されてしまったのかもしれない。
ああ! そうよね!! と。
気に止まったところに
付箋を付けて読んでいたが、
今、
二冊とも二度目の読書をしていて、
最初の時とは 違う場所で
「ン?」 と思って
付箋を貼り付けている。
ミーハーであることは、恥ずかしい事だ、
という認識もある。
この認識は 姉や友人や
いろんな人たちに植えつけられたもので、
私自身は けっこう B型的ミーハーである。
ずっと
ミーハーである事を 隠してきたような気がする。
けれど オバサンになって、
「ミーハーで何が悪い!」と
開き直ってきたここ数年。
へんなところで、ミーハーよりも
へそまがりである事が 判明した。
去年は どこの書店でも
養老孟司氏の著作、
『バカの壁』(新潮選書、2003・4・10、680円)と
『死の壁』(新潮選書、2004・4.15、680円)とが
並んで置かれていた。
養老孟司という人は、東大医学部で
解剖学をやっていた人なのだそうだ。
この人のエッセイには
以前から注目していた。
さすが解剖学者、
視点が ちょっと 人と違ってて、面白い。
新聞や雑誌で この人が書いたものが
たいていは 短い文章だったけれど、
載っていると、
「おっ。」
という感じで 読んでいた。
それが、突然の、ベストセラーだ。
『バカの壁』が、バカ受けして バカ売れだ。
ここで、へそまがりが ムクムクと顔を出す。
マスコミで騒がれている間は、買わないぞ、と。
『バカの壁』騒ぎが一段落して
ようやく買って読んだのが、
2004年12月だった。
二冊いっぺんに買って、立て続けに読んだ。
読んだ感想は、
「日本人って、凄い?」だった。
『バカの壁』は、難しかった。
こんな難しい本が ベスト・セラーになるなんて、
日本人って、凄いんじゃない?
と思った。
難しかったが、面白い本だとも 思わなかった。
いつも面白いと思って注目していた人の本なのに、
いつもほどの面白さを感じなかった。
確かに、
オウムにしろ イチローにしろ カーストにしろ、
視点のユニークさは そのままで、
思わずクスリと笑ったり、
「そうか!」と膝をたたきそうに
納得してみたりは するのだが、
突っ込み方が中途半端な気がして、
楽しめなかった。
『死の壁』の方が 読んで面白かった。
これは、
人間の致死率は100%、という事を、
人はわかっている、と思い込んでいるけれど
本当にわかっているのか、
と書かれた序章の段階で、
私は 著者のマジックに
幻惑されてしまったのかもしれない。
ああ! そうよね!! と。
気に止まったところに
付箋を付けて読んでいたが、
今、
二冊とも二度目の読書をしていて、
最初の時とは 違う場所で
「ン?」 と思って
付箋を貼り付けている。