ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

まがりキュウリ

2004-06-28 | 食生活
亭主の友人から、お中元に お漬物を いただきました。
うれしい!
食べるのは好きだけど、上手に漬けられないから。
(男の人って、友達とも贈答をするんだね。
 私が したことないってだけ なのかな?)
そのなかに、当然のような顔をして、キュウリのお漬物が 入っていました。
それが、まっすぐなキュウリだったんです。

田舎だけど、お野菜のおいしい所に住んでます。
キュウリも、然り。
自宅(と、親戚と、友達)消費用の、
ミテクレの悪い、おいしいキュウリをいただくことも多いのです。
見事にひねくれた形で、色もまだらで、泥までついて。
こういうのが、最高に、おいしい。
皮が、まるで 無いかのごとく やわらかく、
みずみずしく、
甘い。

キュウリを出荷している農家の方からも、いただきます。
その、あまりの量の多さに 呆然としつつ 恐縮すると、
相手は すまなそうに、
「まがりキュウリだからよー。」
思わず私は、もう一度キュウリを見つめる。
そして、その一本一本を手にとって、お野菜の選別をする人の目の前に突き出し、
大声で、訊ねたくなる。
「このキュウリの、いったい、どこが、曲がってるのよ~~~!」

ニッポンの消費者は、まちがっとる!
って、わたしも、以前は純然たるニッポンの消費者でした。
でも、こんなわずかな「まがり」を選別ではねてるように、
ミテクレのよさばかり 気にしていると、
大切なものを見失います。
キュウリ臭さがなくなった、
濃い緑色の、
硬い皮の 
まっすぐなキュウリの 「高級お漬物」を噛みながら、
日本の消費者のアホさ加減と、
それに振り回されている生産者の将来が、
少し、心配です。