ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ロック画報 05 「最も危険なロック」

2013年05月07日 | 雑誌付録CD

Gahou

ブルースインターアクションズから出版されたCD付きで日本の様々なロックを取り上げた画期的な雑誌「ロック画報」。何号まで発売されたのかな。付録のCDには特集したアーティストの未発表音源を収録していたりするので貴重。以前にもフリクションやRCサクセションの特集号を購入したことがある。今回購入したこの号は2001年発売。「最も危険なロック」と題して頭脳警察と村八分を特集。

頭脳警察は初めて聴いた曲が「コミック雑誌なんかいらない」だったので、オーソドックスなロックン・ロールのメロディに特にピンと来ず、ファーストの発売中止とかセカンドの回収という歴史は知っていたが掘り下げるまではいかなかった。この号を読んで初めてパンタが赤軍派にシンパシーを持っていた事を知った。実は日本赤軍については結構いろいろな本を読んだりしたし、母校では中核派が活動していたこともあり、60~70年代の左翼運動には歴史として興味があった。

村八分はまるでストーンズのようなバンドだという事と、ヴォーカルのチャー坊があのオルタモントのライヴを見たという事を先に知っていて、曲は断片しか聴いていなかった。昔の噂ではストーンズ(The Rolling Stones)のライヴ・アルバム「Get Yer-Yer Ya's Out」の中の「Midnight Rambler」のブリッジの辺りで「カッチョイーッ」と聴こえる観客の声の正体がチャー坊だという(笑)のもあったな。写真で見ると着ている衣裳も当時のミック(Mick Jagger)ばりだし。

この号の付録CDに収録された頭脳警察の曲は、アルバム抜粋や90年代のライヴ、村八分の曲は前年に発掘されたライヴ音源からの抜粋。どちらもかっこいいなぁ。頭脳警察は日本語をロックに乗せるという昔からの命題を簡単にクリアーしているように感じるし、村八分の方はギター山口冨士夫のドライヴ感がすごくて日本人離れしている。両者ともヴォーカルは笑ってしまうほど下手くそ。今となっては歴史と一緒に語らないといけないが、まだ欧米でも60年代後半の音楽シーンから模索を続けていた70年代初めの同時期にこういったバンドが日本に存在していた事実がすごい。ま、これを一緒に聴いていた家人にはひと言「へんな歌」と言われて終わりだったが(笑)。

オークションにて購入(¥828)

  • 単行本: 168ページ
  • 出版社: ブルース・インターアクションズ (2001/07)
  • ISBN-10: 486020011X
  • ISBN-13: 978-4860200114
  • 発売日: 2001/07

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