ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Bez's Madchester Anthems / Various Artists

2020年04月06日 | オルタナティヴ・ロック

Bez's Madchester Anthems / Various Artists (2006)

80年代の終わりから90年代にかけて一世を風靡したイギリスのマンチェスターを中心とするカルチャー・ムーヴメントは「Madchester」とも呼ばれ、レイヴと呼ばれる音楽イヴェントやハウス(これなんてもう死語だナ)ミュージックの隆盛があった。もちろんこれらはドラッグと密接に関係しており、トリップ音楽としての一面も強い。

この2枚組は当時の音楽をたっぷりと収録したコンピレーション。ジャケットに載るBez(ベズ)とは、シーンの代表的なバンド、ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays)に在籍した名物男。楽器も弾けず、歌も歌えず、一応ダンサーとかパーカッショニストなんて呼ばれるものの、ステージではウロウロとぶらついているだけで、マラカスの音もほとんど聞こえたことがない(笑)。でもバンドには欠かせない存在でファンからも愛されたバンドの顔だ。Compilerとクレジットされているから実際にベズが選曲に関わっただろう収録曲は以下の通り。

<Disc 1>

  01. Step On - Happy Mondays
  02. Only One I Know - Charlatans
  03. Come Home - James
  04. Blue Monday - New Order
  05. Sally Cinnamon - Stone Roses
  06. Groovy Train - Farm
  07. Move Any Mountain - Shamen
  08. Pacific State - 808 State
  09. NRG - Adamski
  10. Hello - Beloved
  11. Get The Message - Electronic
  12. She's A Rainbow - World Of Twist
  13. Perfume (Loved Up) - Paris Angels
  14. Shack Up - A Certain Ratio
  15. Shall We Take A Trip - Northside
  16. Only Rhyme That Bites - MC Tunes & 808 State
  17. Abandon - That Petrol Emotion
  18. Shine On - House Of Love
  19. There She Goes - La's
  20. Panic - Smiths

<Disc 2>

  01. She Bangs The Drums - Stone Roses
  02. Loaded - Primal Scream
  03. Kinky Afro - Happy Mondays
  04. This Is How It Feels - Inspiral Carpets
  05. How Soon Is Now - Smiths
  06. Can You Dig It - Mock Turtles
  07. Stepping Stone - Farm
  08. Fine Time - New Order
  09. Hardcore Uproar - Together
  10. Chime - Orbital
  11. Papua New Guinea - Future Sound Of London
  12. What Can You Do For Me - Utah Saints
  13. Strawberry Fields Forever - Candy Flip
  14. Never Enough - Cure
  15. Only Love Can Break Your Heart - St. Etienne
  16. Voodoo Ray - Guy Called Gerald
  17. Sun Rising - Beloved
  18. One Dream - Bez & Monica Ward

これ以上はなかなか望めないというくらい充実したラインナップだ。音楽的にはダンサブルなビートに、ハウス・ミュージックで多用された印象的なピアノの音、漂うようなドリーミーなヴォーカル・スタイルっていうのが定番だった。自分も当時この辺りの音楽を聴いていたが、実際に聴いて知っているバンドはこのうちの半分くらいだろうか。厳密に言うと”マッドチェスター”の定義からは外れているような曲もあるが、当時のシーンを振り返るには欠かせない曲でもある。それにしても懐かしいなァ。ちなみにベズが歌っている(歌えている!))最終曲は、サッカーW杯のイングランド代表チームの公式応援歌が気に入らず2006年に自分で発表した曲。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (2006/6/5)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Wea

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2 コメント

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おマンチェ! (ムンドリ)
2020-04-07 22:47:06
お今晩は!ハリーさん。
Madchesterが流行っていた頃('80年代末~’90初頭)は公私ともに忙しかったので洋楽・邦楽ともに音楽に疎くなっていました。
ハリーさんの紹介「Madchester」の曲は、ほとんど聴いたことない。
Bez(ベズ)とやらの輩などのムーブメント情報など、ハリーさんの情報で
僕の音楽ミッシング・リングを埋め合わせ頂いております!

追伸:新型コロナの「緊急事態宣言発令」までも名古屋飛ばしって、これはいいことなのか???お互い感染に注意しましょう。
返信する
Unknown (ハリー)
2020-04-07 23:33:16
ムンドリさん、こんにちは。

>おマンチェ!

おお、懐かしい響きです(笑)。なぜか日本の音楽誌などではそんな呼び方で茶化されていましたね。
「クロスビート」は特に(←読んでた)。

>名古屋飛ばし

うーん、これはどうなんでしょう? どうせ強制力のない宣言ではあるのですが、先の日曜も名古屋市内は
あまり緊張感が無く、これで感染爆発を防ぐことが出来るのかなと不安になりました。でも大阪の近親者曰く
宣言と共に近所のスーパーから食料が消えたらしいですから、パニックが起こってしまうよりはいいのかな?

お互いに気を付けましょう。
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