ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鶏三和 栄丸栄店 @名古屋市中区・栄 (※閉店)

2015年11月12日 | 名古屋(中区)

名古屋は栄の老舗デパート「マルエイ」の地下にあるイートイン・スペースに店を構える「鶏三和」。創業が明治33年(1900)という鶏肉、特に名古屋コーチンを扱ってきた老舗。東海地方出身の人はテレビCMの歌が必ず記憶に残っているだろう。料理店としての創業は昭和31年だそうで、本店は菊井町にあり、現在は全国の百貨店を中心に出店しているようだ。この日は久々に名古屋コーチンが食べたくなり、気軽に入ることの出来るこちらへ。店はカウンター10席ほどの小さなスペースで、調理も給仕も若い女性ばかり。人気があると見えて待ち並びが出来ている。買物途中の女性からサラリーマン、老齢のご夫婦など客層はさまざま。すぐに席が空いたので腰を下ろす。

メニューは基本的に親子丼、鶏カツ丼のみで、時々限定メニューがあるようだ。もちろん最初から「名古屋コーチン親子丼」に決め打ち。勘定は先払いなので支払いを済ませ、出来上がりを待つ。しばらくして平たい丼ぶりに入った親子丼、つくねの入ったスープ、それに梅干しがひとつ、盆にのって運ばれた。三つ葉がちょこんとのった丼ぶりは玉子の黄色が濃い。さっそく箸を入れる。ふわっと煮られた玉子の中に名古屋コーチンの肉片が浮かぶ。調理を迅速にするためだろうか肉は小さめだが名古屋コーチンらしい歯応えはしっかりとある。玉子と出汁の甘さが強いのでちょっと七味唐辛子を振って食べ進む。カウンターの上に長野・善光寺の「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子の小さい包みが置いてあるのは気が利いているなァ。丼ぶりが平たく、つゆが多いので最後はなかなか箸ではすくえない。本意ではないけど付けられていた匙を使って一粒残らず平らげた。スープはもちろん鶏ガラスープで淡い味付け。梅干しは南高梅のはちみつ漬け。その名の通り甘酸っぱいが、単調な丼ぶりの味の口直しにちょうどいい。落ち着かない場所だがなかなかの昼ごはんだった。(勘定は¥1,059)

鶏三和

愛知県名古屋市中区栄3-3-1 丸栄百貨店 B1F

( 栄 さかえ 丸栄百貨店 マルエイデパート 三和 鶏三和 とりさんわ 三和の若鳥 三和の若鶏 さんわのわかどり 順鶏名古屋コーチン 香草美水鶏 )


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