長浜市内散策。お土産を買って帰るのに寄ったのは分木町の和菓子屋「柏屋老舗」。店舗は”職人のまち”十里街道沿いの交差点にあり、ここいらにも観光客の姿は見えない。創業して70年以上で現在3代目だとか。店に入るとガラスケースの中に菓子が並んでいた。すぐには誰も出て来なかったのでゆっくりと眺めさせてもらう。こちらにも長浜の季節菓子「がらたて」(山帰来の葉で包んだ蒸し饅頭)があった。主人が出てきたのでいくつかの菓子の内容を説明してもらう。結局選んだのは「がらたて」、「長濱ういろう」、「昇龍梅」の3種。
家に持ち帰って包みを開ける。長浜の郷土菓子「がらたて」は2枚の葉で包んである。皮は張りのある店とそうでない店があるが、こちらの皮は軟らかい方。つぶ餡がたっぷりと入っているが甘さは控えめ。「長濱ういろう」は上面に小豆の粒がそのまま入って固まっている。下面はういろうらしくあっさり。普段和菓子をよく食べているがあまりういろうは買って帰らないことが多い(棹では多いので)が、こうしてたまに食べるとしみじみと旨い。インパクトは無いがこういうのがだんだん好きになってきた。「昇龍梅」は長浜で開催される盆梅展の作品に感銘を受けて作られた菓子だとか(作品は”ばい”と読むが、菓子は主人が”しょうりゅううめ”と呼んでいた)。玉子が使われた薄い皮の中に甘い白あんと炊かれた種入りの梅が丸ごと入っている。甘味と梅の酸味があって面白い風味。美味しくいただいた。(勘定は¥600程)
↓ 元浜町の北国街道沿いにある漢方薬局「吉川薬留」(建築詳細不明)◇。綺麗に塗り直されている看板建築。上部の装飾が通りの街灯の雰囲気とピッタリと合っている。
↓ 郊外を車で走っていて偶然見つけた下見板張りの建物2棟(建築詳細不明)◇。「ハイキス(株)」という会社の工場敷地にあったのでその社屋だろうか。どちらもスカイブルーに塗装されていて、かない年季が入った建物のようだ。
御菓子司 柏屋老舗
滋賀県長浜市分木町3-36
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