ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

キャラバン @名古屋市東区・高岳

2015年04月17日 | 名古屋(東区・北区)

のどかな日曜日。名古屋市東区の主税町(ちからまち)、橦木町(しゅもくちょう)近辺を散策。以前から何度も訪れているが、この辺りは江戸時代に武家(大名)屋敷が建ち並んだ地域。近代になって豊田氏一族を始めとする地域有力者の邸宅が建てられ、古い街並みと共に邸宅も一部保存されている。つまり、江戸~明治~大正~昭和に至る近代の名残りを感じる事が出来る貴重な地域。現在はというと、中を窺い知ることも出来ない大邸宅、高級マンション、料亭などが立ち並ぶ高級住宅街。保存された地域の中には、ちょっとやり過ぎな結婚式場や、宗教施設らしき建物なども散見される。文化財として指定されている建物より、現役のお屋敷の方に興味が湧くが(笑)、本当に立派な門と塀だけで、中の様子が分からない大邸宅が多い。あるところにはあるもんだなァ。

この日は朝から無性に「鉄板スパ」が食べたくて仕方がなかった。選んだのは先の地域から少し南に行った鍋屋町通りにある喫茶「キャラバン」。マンションの1階が店舗になっていて、店の前には4台分くらいの駐車場がある。店に入ると近所のおばさまのひとり客が何人か、ゆっくりとモーニング(コーヒー+α)を召し上がっていらっしゃった。ちょっと雑然とした店内は昭和の喫茶店の雰囲気いっぱいで、懐かしいゲーム卓が何台も並んでいる。そのうちのひとつに腰かけ、ひとりで忙しそうに立ち回っている主人に、ちょっと早い時間(11時前)だったが食事が頼めるかどうか尋ねると、少し時間がかかるがOKとのことだったので、「イタリアン」(=ナポリタン)を注文した。客は多くないが少しテンパり気味の主人の所作を眺めながら出来上がりを待つ(早くから申し訳ない)。

覚悟した時間よりも早く、鉄板にのった東海地方の喫茶店定番の玉子敷きイタリアンが運ばれた。タバスコとパルメザンチーズもテーブルの上に。鉄板に流し込まれているこちらの玉子液はかなりゆるめで、運ばれてすぐはまだ液状。それがだんだん鉄板の縁の方から熱で固まっていく。その前にゆるい玉子をまとわせて、ひと口。濃いめのトマトソースが玉子と絡まり、旨い。スパゲッティは他の鉄板スパと比べると細め、つまり普通のパスタと同じ位。硬さも鉄板スパでは珍しく、いわゆるアルデンテ。ソースには大振りの玉葱とマッシュルームが入っている。ソースとだんだん固まっていく玉子の具合と味の変化が絶妙で、口に運ぶ手が止まらない。料理としてのクオリティにはあまり関知しない店が多い鉄板スパにあって、なかなか完成度が高い。満足。次はこのソースを使うというオムライスに決定。(勘定は¥750)

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 ↑ 「文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)」(大正9年・1920建造)と、「文化のみち橦木館(旧井元為三郎邸)」(昭和初期・1926頃建造)。

 

↑ 「旧豊田佐助邸」(洋館:大正12年以前、和館:大正12年・1923建築)。この洋館の西側に質素な意匠の和館がある。近代建築は一点物の照明デザインも魅力。

 

  ↑ 「旧春田鉄次郎邸」(大正13年・1924頃建造)と、「主税町長屋門」(江戸時代建造)。この地域をさらに東に行くと「徳川園」や尾張徳川家の菩提寺「建中寺」がある。

 

キャラバン

愛知県名古屋市東区泉2-3-22

 

( 名古屋 キャラバン 鉄板スパ 鉄板スパゲティー 鉄板スパゲッティー イタリアン ナポリタン 鍋屋町通り 文化のみち 町並み保存地区 )


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