ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

元祖マルマン @三重県桑名市

2017年08月04日 | 三重県

好天の下、三重県桑名市を散策。京町にある「石取会館」を訪ねると、向かいに目立たないアイスクリーム屋があった。看板も出ておらず、「アイス饅頭」の幟だけ見えたので寄ってみる。表のガラスに手書きポスターが貼ってあり「元祖マルマン」と書いてある。中に入ると左側に作業場があって素っ気ない程の店構え。創業は戦後で元は食堂だったのだとか。表のポスターによるとアイスは「アイスまんじゅう」「フルーツ」「コーヒー」の3種。どれも食べてみたいがやはり一番人気という「アイスまんじゅう」をお願いする。主人が作業場の冷蔵庫から取り出して手渡してくれた。作業場にはステンレスの蓋が並んだ昔のままの製造機が並んでいた。後から調べてみると、銅を打ち抜いた型に棒を刺してアイスの素を流し込み、冷やして型から抜く昔ながらの製法。大納言小豆は「竈(くど=薪窯)」で炊いているのだそうだ。

さっそく外に出て「アイスまんじゅう」をいただく。プリンを逆にしたような手作り感あふれる形のアイスは練乳に覆われていて、中に粒あずきアイスが入っている。短い木の棒をつかんで口を当てるものの、最初は歯が立たないくらいに硬い。だんだん口に入るようになってくると、しっかりとした甘さに小豆の風味と食感が混じって何とも懐かしい旨さ。しっかり濃厚なのに後味がさっぱりしているのが嬉しい。引き返して他の2種のアイスも買おうか真剣に悩んだが、食べ歩いていたので自重した。次はぜひ「フルーツ」か「コーヒー」を。(勘定は¥140)

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↓ 店の向かいに建つ「石取会館(旧・四日市銀行桑名支店)」(大正14年・1925・建造、平成19年内部改装)。銀行建築らしい佇まい。現在は国の重要無形民俗文化財に指定されている「桑名石取祭の祭車行事」に関する展示がなされている。

 

↓ 内部が綺麗に改装してあるのでこの柱(写真下左)が元からあったものかどうか分からないが、とても凝った造りになっていてかっこいい。

 

 ↓ 桑名城址の「鎮國守国神社」境内の隅に建つ「楽翁公百年祭記念宝物館」(昭和9年・1934・建造、改修)。楽翁(=松平定信)を顕彰して建てられた。国の登録有形文化財に指定されているが、すぐ横が民家の庭先で、洗濯物なんかがぶら下がっているのでなんだかそんな雰囲気でない。

 

 


 

元祖 マルマン

三重県桑名市京町33

 

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