普段から日本酒を沢山頂いているが、ほとんどが自宅で。燗をつけて呑むのが好きなので暑くなるとさすがにペースは落ちるが、少なくとも2~3週間に1本は1升瓶を空けるのでそんなに大層な銘柄ばかり追うことはせず、普段呑むのは2,000円台の蔵の定番酒が中心。それでも通っている酒屋があって、そこの酒の在庫の回転は素晴らしいので、いい状態の旨い酒を呑ませてもらっている。外では行きつけの鮨屋で色々出してもらう程度で、他の店では銘柄問わず。この日は、たまには外で日本酒目当てで店に入ってみようと名古屋きっての繁華街、錦にある日本酒処「華雅」に行ってみた。自分の持っていた情報は古かったらしく、店のある場所に行くと移転先の案内が(といっても移転してから1年近く経つのだそう)。すぐ近くの商業ビルの地下のスナックが入るような所なので一見で大丈夫か分からなかったが飛び込んでみた。
中に入るとカウンター席があり、スッキリとして落ち着いた雰囲気。着物に割烹着姿の女将さんに1人であることを告げ、空いていたカウンター席に腰を下ろす。こちらを知ったのは愛知県愛西市の「山忠本家酒造」が醸す「義侠」が呑めると聞いたから。自分の知っている範囲では置いている店が無く、販売している酒屋も知らないので、いつか呑んでみたいと思っていた。まずはおつまみの4種盛りをお願いして(他の酒も置いていたが)もちろん「義侠」の”純米原酒60%精米”というのをお願いした(注・銘柄の記憶はあてになりません)。初めての店だから(どちらも)様子見だが、女将さんの物腰はとても柔らかく、程々に相手をしてくれるので居心地がいい。何と「義侠」という酒に惚れ込んで商売を始めたそうで、それまではごく普通の主婦だったのだとか。それが今では酒造の守り神さえ店内に鎮座し、全国誌に取り上げられ、(自分のように)「義侠が呑んでみたい」と全国から人が集まるというから凄い。
自分はあまり強い吟醸香の酒(華やかな酒、だから花酵母とかの酒も好きでない)は好まないが、この「義侠」はそういう嫌らしさが無いのでとてもいい。冷蔵酒だから香りが抑えられているのかもしれないが、本来はもう少し温度が高い方が本当の香りがよく分かるかも。スイスイといけてしまうのが怖い(笑)、次は”50%精米”、次は”特別純米えにし”と、どんどん進んでしまい、女将さんの酒造に対する熱い思いを聞いていると、つい最高位酒の「妙(たえ)」(純米大吟醸低温熟成酒)を頼んでしまうのだった。30%精米らしいのでサラッとしているのかなという予想を覆し、意外としっかりとしたボディ(熟成酒のブレンドとか)。なるほど旨い酒だ。ただこれをしょっちゅうヤる訳にはいかないナ(笑)。酒をしっかり味わいたかったのであまり酒肴は注文しなかったが、酒造の糠を使った漬物などが酒をより旨くしてくれた。大皿に盛られたいくつもの酒肴も旨そうだったので次はもう少し色々食べてみようかな。(勘定は¥8,000程)
↓ 「名古屋城」内の御深井丸(おふけまる)エリアに建つ「乃木倉庫」(明治7年・1874・建造 ※諸説有)◇。木立ちの中にひっそりと佇む旧陸軍省の弾薬庫。当然「乃木希典大将」由来の名前だと思っていたら確証は無いのだとか。
↓ 「名古屋城・西南隅櫓」(大正12年・1923・再建 ※重要文化財)◇と「名古屋城天守閣」(昭和34年・1959・再建)◇を望む。これだけ周辺を巡っているのに天守閣に登るのは大人になってから初めてじゃないかな。
愛知県名古屋市中区錦3-7-5 B1
( 名古屋 なごや 錦 にしき 錦三 きんさん かが 日本酒 義侠 ぎきょう 山忠本家酒造株式会社 サライ 近代建築 名古屋城 国指定重要文化財 乃木希典 )
ブログ楽しく、拝読しました。「義侠」ですか。
ぼくも、日本酒の会の試飲で、いいお酒だなあと思ったことがあります。
日本酒処 「華雅」 のようなお店がご近所にある人は、いいなあ~とつくづく感じました。
お店のHPもきれいで楽しそうですね。
女将さんも魅力的な方のご様子。
日本酒に詳しい方と、実際にそのお酒を前にして、飲みながらいろいろと薀蓄に耳を傾けることが出来るのは、本当に楽しいものですよね。
ハリーさんは、フットワークも軽く、お友達も多くて、いろいろ居酒屋なども楽しんでおられるのを見ると本当にうらやましい限りです。
ぼくは、夜は、ほとんどこもりっきり。
話は変わりますが、以前のブログでチリワインの話題がありました。
「コンチャ・イ・トロ」です。
これは、チリではなく、南アフリカ共和国の赤ワインですが、
「ボッシェンダル ザ・パヴィリヨン/シラーズ ヴィオニエ」
赤ワインですが、少し冷やすと美味しさが増します。
ワインは全然分からないんですが、ふらっと入った「ドラッグゆたか」で買ってから、赤ワインが飲みたくなると、いつもゆたかさんへ。
白は、ほとんど飲みませんが、買うのは「アルパカ」。
それと、ぼくの好きなパン屋さんは 「ル・シエルブルー」(岐阜市)。
>最近の日本酒
ほんとうに素晴らしいですね。それまでの杜氏と違って、蔵付きの若い杜氏が頑張っている
酒造が多くなってきたので、試行錯誤をしているのもいいのでしょうね。
今、日本酒は間違いなく長い歴史の中でも一番旨くなっているんじゃないかなと思います。
>ご近所に、このようなお店があれば
大変なことになってしまいます! (←お財布が…・笑)。
>ボッシェンダル
全然知らないワイナリーだったので調べてみました。とても評判が良いワイナリーですね。
しかも値打ち! ぜひ今度買ってみようと思います。でも名前覚えられるかな…(汗)。
ワインも南半球の物はそのクオリティーに比して値打ちなものが多いですよね(最近は
ヴィンテージ物も出てきたようですが)。自分も最近では呑んでいる安ワインのほとんどが
サードワールドの物です。
>ル・シエルブルー
こちらもとても評判のいいパン屋さんですよね。自分はまだ行ったことがないので今度
ぜひ入ってみたいと思います。ありがとうございます。