ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

More Blood, More Tracks (The Bootleg Series Vol.14) / Bob Dylan

2021年12月26日 | クラシック・ロック

More Blood, More Tracks (The Bootleg Series Vol.14)  / Bob Dylan (2018)

ボブ・ディラン(Bob Dylan)のブートレグ・シリーズ第14弾は「More Blood, More Tracks」と称した1974年のレコーディング・セッションのお蔵出し。70年代で最も人気のあるディランの1975年発売のオリジナル・アルバム「Blood on the Tracks(邦題:血の轍)」(ジャケ写真下)のセッションに当たる。

セッションはニューヨークとミネアポリスの計6回。何でも一度終了したニューヨークのセッションが気に入らないとミネアポリスでやり直したのだとか。この音源は発表と同時か少し前くらいにアメリカのネット・ラジオ局がサンプラーとして一部音源を発表していたのでそれをダウンロードして聴いてはいた。なのでずっと購入を控えていたんだけれど、そこは悲しき昭和の男、結局フィジカルでも欲しくなってCDを購入。もちろん恒例のデラックス・エディションも出ているのだが、そちらは6枚組という絶対聴かないだろう枚数なので1枚物を。

何でも最初のニューヨークのセッションで録音された方も充分出来が良かったので、皆やり直しを訝ったらしいんだけれど、そこは天才ディランがそうすると言えば仕方がなかったんだろう。アルバム収録曲の初期テイクはシンプルにアコギとハーモニカなので60年代のディランを彷彿とさせる。なので余計に評判が良かったのかも。一般的にはイメージと違う”声変わりカントリー期”があったし(自分はこの時期のディラン好きだけれど)。確かにこの60年代前半のスタイルに近いスタイルのディランには抗えない魅力があるし、音像もオリジナル・アルバムよりリアル。でも当時はバンド・スタイルしか眼中に無かったんだろう。通常アーティストが発表するアウトテイクは、オリジナル・アルバムに収録されなかった理由が何となく分かるような、あきらかに楽曲や歌詞が未完成だったり流して歌っていたりする場合がほとんど。ただこのシリーズ当初から言われているけれど、ディランに関しては明らかにオリジナルよりいいんじゃないの?というテイクが頻発するから恐ろしい。天才のなせる業。

ネット・オークションにて購入(¥600)

  • Label ‏ : ‎ LEGACY
  • ASIN ‏ : ‎ B07H5VVL81
  • Disc ‏ : ‎ 1

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