ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鍋庄商店 @滋賀県長浜市

2020年05月09日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県長浜市の普段賑やかな黒壁スクエア辺りから南側の地区へ行くと昔ながらの商家の建物が残る風情ある通りがある。もう夕方であかりが灯り始め、しっとりとしたいい雰囲気になりだした頃、自転車で「鍋庄商店」の前まで来た。創業明治2年(1869)という歴史のある店。外壁に貼ってあったチラシを読んでいたら、ここ長浜の名だたる名店、老舗の多くがこちらの醤油を使っていることを知る。「へぇー」なんて感心していたら、店じまいを始めていた若い店員(跡継ぎ?)がこちらに気付き「よかったら味見できますよ。」と誘ってくれたので、暖簾をくぐって中へ。香ばしくいい匂いが漂う店内には様々な醤油をはじめとする調味料が並んでいる。屋号は「鍋庄」なのに商標が「ヤマショウ」なのはどうしてだろう。いくつかの種類の醤油を小さなプラスチック・スプーンですくって味見させてくれた。こうして味わうとそれぞれの違いが面白く、片っ端から味わってみたくなる。何を買っていこうか思案。そこで自分の住む東海地方では馴染みの薄い「うすくち醤油」の1ℓペットボトル(写真下1枚目)を買って帰ることに。おまけに小さな容器に入った「まろやか濃口醤油」と「しょうゆ胡麻」を付けてくれた。

家に帰ってさっそく出汁を引く。シンプルに昆布と鰹節。そこに買ってきた「うすくち醤油」を垂らす。ご存じのように「うすくち醤油」は名前の印象とは違い、普通の醤油よりも塩分濃度は高い。こちらの物は1~2%高いとのこと。入れ過ぎないように加減をして出汁と合わせると色付きは淡くても味わいがビシッと決まった。なるほど、これはいい。東海地方は一部を除いて濃口醤油とたまり醤油の使用頻度が高く、出汁の色も濃くしがちなので、スーパーに行ってもそれらの種類は多いが薄口醤油の選択肢は多くない。うちにも常備はしていないが、料理をしているとあればいいのにと思うことが多々あった。シンプルに出汁を味わいたくて季節外れの雑煮を作ったり、茶碗蒸しを作ったりして楽しんだ。まだまだ出番が多くなりそう。(勘定は¥500程)

 

 

 


 

↓ 店の前の通りを東に向かうと、もう営業はしていないだろう銭湯(名称不明・建築詳細不明)の跡を発見。コロナ禍で大好きな銭湯巡りをしづらくなって寂しいナ。

 


 

鍋庄商店 (ヤマショウ)

滋賀県長浜市朝日町6-6

 

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