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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

吾妻軒本店 @愛知県瀬戸市

2017年05月21日 | 愛知県(尾張・老舗)

瀬戸市内を流れる瀬戸川沿いにある和菓子の店「吾妻軒本店」に立ち寄る。全然知らない店だったが、近くを歩いていた時に、地元の客らしき人達が何台も車で寄ってサッと買っていくのが目に留まった。こちら創業は大正5年(1916)で、現在4代目だとか。100年越え、凄い。店内は古い感じではなくガラスケースの中や上に菓子が並んでいる。上生菓子がとても綺麗だったが、持ち帰ることが出来ないので、いつものように好物の最中と「陶の里(すえのさと)」と名付けられた菓子、それに嫁に干菓子の詰め合わせを買っていく。上品な奥様がお話ししながら包んでくれた。

最中だけは帰りの車の中でペットボトルのお茶と一緒にいただいた。最中種(皮)には「陶都」の文字が入れられている。奥様曰く、米だけを材料にした最中種だそうだ。艶のあるつぶ餡でしっかりと甘く、淡い最中種とぴったり。帰ってからいただいた「陶の里」は、茶碗を半分に割ったような形をしている。なかなか説明しづらいが、練った餡に白い粉がまぶしてある(※後から調べたら白餡と栗を練り込んで茶碗の形にして、煎った米粉がまぶしてあるとのこと)。優しい甘さで、ほっこりとした上品な食感。旨い。

干菓子は見ての通り(写真下)、春を題材にした型がとられている(訪問:4月)。蕨(わらび)、筍、菜の花、桜、空豆、鶯(うぐいす)、土筆(つくし)などなど。こちらの和三盆はカチカチではなく、ふわっとした口当たりで、ほのかにニッキが香る。見ても楽しく、食べても旨い。抹茶を点てていただいた(…って嫁の為に買ったんじゃないのか)。他にも季節によって変わるだろう色々な型の干菓子がたくさんあったので次に寄るのが楽しみ。今度は上生菓子も頂きたいなァ。(勘定は¥1,000程)

 


 

↓ 「日本基督教団瀬戸永泉教会」(明治33年・1900・建造・昭和5年改修)。黒壁に塗られたこじんまりとした教会。周囲にシュロが植えられていて何となく異国情緒が漂う。登録有形文化財。

 

 「せと末広町商店街」を散歩。閉まった店が多いが、そのまま残されている古い意匠の店が多く面白い。下は「旧・レストラン・クラブ」。きっとモダンな店だったんだろうなァ。

 

↓ 古い旅館「旧・松千代館」(下左・大正時代頃建造)。その昔は街道を通る馬の蹄鉄を扱っていたのだとか。「屋根神さま」も見える。現在はギャラリーとして使われることもあるのだそう。下右は、もう営業はしていないだろう薬屋「中央堂」(下右・建築詳細不明)。

 

↓ この商店街には昭和38年(1963)にアーケードが設置されたのだとか。状況はなかなか厳しそうだが、往年の雰囲気がそのまま残っている貴重な商店街だ。

 


 

 

御菓子処 吾妻軒本店

愛知県瀬戸市新道町1

 

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