ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Yigi Yigi / David Hudson

2014年02月18日 | ワールド・アンビエント

Hudson

Yigi Yigi / David Hudson (1997)

オーストラリアの先住民アボリジニの楽器「ディジュリドゥ」の奏者で第一人者でもあるデイビッド・ハドソン(David Hudson)のCD。若い頃は兄がシドニーに住んでいたので毎年のようにオーストラリアに遊びに行っていて、1ヵ月以上滞在したこともあった。そんな滞在時にストリート・ミュージシャンがセッションでこの楽器を演奏していたのを聴いて好きになった。芯が空洞のユーカリの木から作られる大きな笛のような楽器で(ジャケットで彼が持っているのがそれ)、呪術的な持続する低音が特徴的。生楽器なのにまるで電気化された楽器のように聴こえる時もあり不思議。生で聴くと空気の振動まで伝わってくるのでより感動する。確かこの楽器、女性は吹いてはいけないんじゃなかったかな(妊娠するとかしないとか・笑)。

ポップスの世界ではジャミロクワイ(Jamiroquai)が「When You Gonna Learn」でこの音を採用したのが有名。ちょっと取ってつけたような感じだったが、この音を世界に広めた事に間違いはない。デイビッド・ハドソンのCDは1枚だけ持っていて、そちらはパーカッションとの共演。特に分かり易いメロディがある訳ではないが、流して聴いていると結構気持ち良く、気に入っていた。やるものをやって聴いたらトランス状態になりそうな…。こんなのがブックオフにあるなんて珍しいと手に取って、このCDもそんな内容かなとあまり深く考えずに購入。帰りの自動車の中でCDをかけたら全くのディジュリドゥのソロのみで他の楽器は何も入っていないCDだった(よく見るとちゃんとジャケットにソロって書いてある)。助手席に乗っていた娘は「何コレ?」と大笑い。この楽器の音が好きなんだと説明しても、あまりの原始的な音の連続に、車中で彼女の笑いは止まらず。うーん、そうか。確かにソロだけ延々に続くのはちょっと退屈だし、民族楽器に興味がなければただの変な音かもしれない…。文明に毒された我々には他の楽器と共演した時の方がより楽しめるかも。でもこの音が好きなんだよなぁ。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2002/4/22)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Indigenous Australia
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