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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

都会のランナー / 泉谷しげる

2021年01月03日 | ロック(日本)

都会のランナー / 泉谷しげる (1979)

泉谷しげるが1979年に発表したアルバム「都会のランナー」のCDを購入。前作「’80のバラッド」等と2012年にリマスターされて、なぜかタワーレコードのみで期間限定で復刻されたが、今回購入したのは以前にワーナーから発売された古いもの。当時はAsylumというレーベル所属だったそうなので、その辺の権利関係でそういうイレギュラーなことになっているのかな。前作に引き続き、故・加藤和彦がプロデュースを担当。バンド・メンバーもほぼ前作と同じはず。

のちのLoserでも取り上げられた01と02が有名だが、音楽的には充実していてアルバム全体を聴いても決して悪くない。外見や態度とは相反する泉谷らしい繊細さも歌詞に滲み出ているし、決して上手くはないが気合の入った歌唱もいい感じ。フリーキーなサックスなんかは面白い試みに聴こえる。ただ一部の曲ではバックの演奏が時代を差し引いてもちょっと凡庸な感じがするし、どうしても「’80のバラッド」と比べられてしまうから不運なアルバムでもある。自分が感じるのはそれぞれの曲の出来よりも曲順のしっくりこなさかな。

オークションにて購入(¥670)

  • Label : ダブリューイーエー・ジャパン 
  • ASIN : B000UUPRBM
  • Disc: 1
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ベスト12 / 細野晴臣

2020年12月07日 | ロック(日本)

ベスト12 / 細野晴臣 (1984)

まだCD黎明期にクラウンから発売された細野晴臣のベスト盤を入手した。CDでは最も早く発売された細野晴臣のベスト盤のようだ。ジャケットに輝くコンパクトディスクのマークが懐かしい。クラウン時代なので、ファースト・ソロ・アルバムの「HOSONO HOUSE」(’73)、「トロピカル・ダンディー」(’75)、「泰安洋行」(’76)からの曲が収録されている。バックの面々は(全てではないが)「キャラメル・ママ」の3人(のち「ティン・パン・アレー」)のメンバー。鈴木茂、松任谷正隆、林立夫と、ロックのみならず、のちの日本の音楽界の重要人物ばかり。クレジットされているゲスト参加メンバーも、矢野誠、吉田美奈子、久保田真琴、矢野顕子、山下達郎、大瀧詠一、小坂忠、など物凄い面子。

後ろ2つのアルバムは、後にアルファから出された「はらいそ」と合わせて”トロピカル三部作”なんて言われているらしい。YMOが好きだった自分だが、細野のアルバムは全く持っていなくて、当時”エア・チェック”(死語)したカセットテープを何本か持っていた程度。それもアルバムではなくって”細野晴臣特集”みたいな奴じゃなかったかな(まだ探せば実家にあるかも)。その頃は彼の歌い方ってあまりピンと来なくて、音楽自体も不思議な雰囲気としか認識していなかったけれど、こうして自分が色々なロックその他の音楽を聴いて来て、特に60~70年代のアメリカの音楽、それこそニューオリンズなど南部の音楽も含めて色々聴いてくると、彼のやっている音楽の雑食性というか吸収性というものにはびっくりしてしまう。しかもほとんど同時代で進行しているんだからなァ。もちろん彼はそれだけに留まらず、テクノ、民族音楽、映画音楽、環境音楽、と次から次へと作品を発表し、いまだ現役で若いアーティストにも影響を与え続け、生涯を通して世界の音楽界で活躍しているのだから恐れ入る。

オークションにて購入(¥660)

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HAPPY HEADS / 忌野清志郎 & The Razor Sharps

2020年11月25日 | ロック(日本)

HAPPY HEADS / 忌野清志郎 & The Razor Sharps (1987)

RCサクセションの活動停滞期に発表した忌野清志郎のソロ・アルバム「RAZOR SHARP」に伴うツアーでの中野サンプラザでの公演を記録したライヴ・アルバム。バンド・メンバーはアルバムのレコーディングに参加したブロックヘッズ(The Blockheads)の連中を中心に集められた。そのメンバーはこちら。

 Charley Charles (dr) The Blockheads
 John Turnbull (gt) The Blockheads
 Micky Gallagher (key) The Blockheads, The Clash
 Mark Bedford (bs)Madness
 Davey Payne (sax) Kilburn & The High Roads, The Blockheads

70年代後半のイギリスのロックバンド好きなら「おぉ」と言ってしまう面々。そもそもどうしてアルバム制作時にこの面子が集まったのか知らないが、清志郎はスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)といい、この連中といい、向こうの一流どころと難なくコミュニケーションをとって音楽を作り上げてしまうのが凄い。英語が喋れたとは聞いたことが無いが。

先のアルバムに収録された曲を始め、ストーンズ(The Rolling Stones)の03、他のアーティストへの提供曲、RCサクセションの楽曲、メンバー紹介を含めたジャムの09、それにベン・E・キング(Ben E King)のスタンダード10と多彩な内容。この時期の清志郎のヴォーカルの艶や伸びは最高にいいし、バンドとのコンビネーションもなかなか。のちにRC、そしてタイマーズで強く打ち出した英語詞に日本語を当てはめて意訳しつつ原曲を再現する(又はその逆)という言葉遊びの手法もここで現出している(ちょっと待ってくれ→Chopped Tomato Pure)。ずっと前にこのアルバムの市販されたビデオ映像を見たことがあるが、清志郎1人だけが派手だった印象があるなァ。当時は残念ながら外国に居たのでライヴにも行けなかったし、このアルバムも買わなかった。自分が中学生の時以来、また清志郎やRCの音楽への関心が高まるのはこの後になる。

オークションにて購入(¥622)

  • レーベル : EMIミュージック・ジャパン
  • ASIN : B00005GMDI
  • ディスク枚数 : 1
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はっぴいえんど / はっぴいえんど

2020年10月07日 | ロック(日本)

はっぴいえんど / はっぴいえんど (1973)

大滝詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆の4人による「はっぴいえんど」のファースト・アルバム。もちろん後追いの自分ははっぴいえんどを系統立てて聴いてきた訳ではなく、YMOにハマっていた小~中学生時代はもちろん、大人になっても一部の曲を除いてほとんど聴いてはこなかった。やっと最近、細野晴臣のソロ作品を少し聴くようになって、ならばとベスト盤から先に手を出した次第。すでに”日本のロックはここから”的な評価が定着しているので、そこに付け加えることは何も無いが、のちの歌謡界を含む日本の音楽界を語るのに上記4人は絶対に外せないので、そんな才能が集まった奇跡的なバンドが奏でる音楽には単純に興味が沸く。

1970年という発表年は本国アメリカでさえロックの過渡期で、能天気なウッドストック幻想がオルタモントで打ち砕かれた時代。ベトナム戦争の影(というか真っ只中)もあった。そんな時代の雰囲気が日本にも押し寄せていて学生運動も盛んだった時代のはず(自分は幼児だったので知らない)。この盤を聴くとそういった世相はあまり強く感じさせず、歌詞に焦燥感は感じさせつつも、あくまで日常的な言葉でクールに曲が展開されていく。アメリカのロック(西海岸や南部等)の影響というか、ほぼ同時進行形といってもいいくらいのタイムラインなのに、それらと遜色ない音が録音されているのが凄い。つまり日本語の歌以外は向こうの音そのままといってもいいくらいなのだ。どうして今ほど情報も多くなかっただろう当時の日本でそんな事が可能だったんだろう。

オークションにて購入(680)

  • Label : EMIミュージック・ジャパン
  • ASIN : B00005646A
  • Disc : 1
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はっぴいえんど~アンソロジー 12月の雨の日 / はっぴいえんど

2020年06月21日 | ロック(日本)

はっぴいえんど~アンソロジー 12月の雨の日 / はっぴいえんど (1998)

はっぴいえんどのベスト盤。といってもこちらは一般的に発売されたものでなく”The CD Club”という通販企画で通販のみで頒布発売された商品のよう。この”The CD Club”というのは洋邦他ジャンルの音楽を特集して発売している息の長いシリーズだが(今もあるのかな?)、市販品の丸写しでなく独自選曲で、しかもしっかり的を射た選曲だったりするし、易々とレーベルの壁を越えたり、解説が詳しかったりするのでなかなか侮れない。

自分が初めてはっぴいえんどを聴いたのは中学生ぐらいの頃だったか。YMOのファンだったので細野晴臣経由だったか、それとも日本の伝説のロックバンドという括りで聴いたのか忘れてしまったが、ギターの音には痺れたけれどさしたる感銘を受けた訳ではなく、「~です、~ます」調の歌詞をよくロックにのせるなァなんて思ったぐらいだった。かなりフォーク的に感じて、それが違和感でもあった。なのでオリジナル・アルバムも1枚も持っておらず、その後何年も経ってからレンタルCDで借りた編集盤をカセット・テープに録音したものぐらいしか持っていなかった(※調べてみたら92年発売の「Let The 70's Die」<ジャケ写真下>という渋谷陽一監修の日本語ロックの編集盤だったようだ)。

ちなみにその盤の選曲はこれ。

01. 銀色のグラス (ザ・ゴールデン・カップス)
02. 本牧ブルース (ザ・ゴールデン・カップス)
03. 朝まで待てない (モップス)
04. 御意見無用~いじゃないか (モップス)
05. からっぽの世界 (ジャックス)
06. ラヴ・ジェネレーション (ジャックス)
07. 塀の上で (はちみつぱい)
08. センチメンタル通り (はちみつぱい)
09. はいからはくち (はっぴいえんど)
10. 春よ来い (はっぴいえんど)
11. 塀までひとっとび (サディスティック・ミカ・バンド)
12. タイムマシンにおねがい (サディスティック・ミカ・バンド)
13. おそうじオバチャン (憂歌団)
14. 嫌んなった (憂歌団)
15. 春のからっ風 (泉谷しげる)
16. 翼なき野郎ども (泉谷しげる)
17. 雨あがりの夜空に (RCサクセション)
18. スローバラード (RCサクセション)

なかなか凄い。このCD改めて欲しくなった(笑)。

それはさておき、繰り返し特集されたりする彼らの偉大さにはちっともピンとこなかったのだが、最近バッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)、CSN&Y(Crosby, Stills, Nash & Young)、ニール・ヤング(Neil Young)、ザ・バンド(The Band)やなんかを聴き直しているうちに、やっとそれらの音楽とはっぴいえんどの音楽との繋がりを意識するようになり(遅い)、ちょっと聴いてみたくなったのだ。その辺のことはもう既に語り尽くされていることばかりで書き加えることは無いが、あの時代の日本のロック人達の早熟な事には毎度の事ながら恐れ入る。今と違って情報量が圧倒的に少ない時代。ましてや映像なんてほとんど無いから耳コピでマスターしていったり、直接海外まで行って体得したのだろうが、遜色ないどころかすでに個性も生まれていて、それに日本語歌詞をのせる試みが行われているのだから驚く。

オークションにて購入(¥780)

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You're The One / SHŌGUN

2020年03月09日 | ロック(日本)

YOU'RE THE ONE / SHŌGUN (1980)

「俺たちは天使だ!」「探偵物語」のサントラで有名なSHŌGUN(ショーグン)の3枚目のアルバムを中古店で見付けたので購入。ドラマのタイアップ無しで作られた初めてのオリジナル・アルバムで、初期メンバーでは最後のアルバムとなるのだとか。元々は腕っこきのスタジオ・ミュージシャンを集めてドラマのサントラ用に急造されたバンドだけに演奏テクは当時でもとびっきりだったと聞く。スタジオ・アルバムではその辺のことは逆に分かり辛いが、米西海岸を彷彿とさせる明るく垢抜けたフュージョン系の曲調は当時の日本のバンドとは思えないほど(って前も書いたな)。

いわゆるコマーシャルでキャッチーな曲が無いので、アルバム全編で当時一世を風靡したフュージョン・アルバムといった感じ。歌は作詞作曲で活躍する米国人メンバー、ケーシー・ランキン(Casey Rankin)と芳野のどちらが歌っているかよく知らないが、どちらにしても流暢な英語詞の発音で違和感無く耳に響く。若い頃にテレビ番組で彼らの演奏シーンを見た時はヴォーカルの芳野藤丸の泥臭い風貌に「アレッ?イメージと違う…」ってなったけれど(笑)。バンドはこの後、メンバーの不祥事で活動を停止する。それもちょっとだけ記憶に残っている。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (1991/9/15)
  • Disc : 1
  • Label : ソニー・ミュージックレコーズ
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スーパーベスト・オブ・サンディー&ザ・サンセッツ / サンディー&ザ・サンセッツ

2020年02月10日 | ロック(日本)

スーパーベスト・オブ・サンディー&ザ・サンセッツ / サンディー&サンセッツ (1997)

アルファから出たサンディー&サンセッツ(Sandii & The Sunsetz)のベスト盤2枚組。聴きたい曲が大体入っていたので購入。悪名高いアルファだけにこの訳の分からないアートワークにはため息も出ない。この”ツインズ”と呼ばれるベスト盤シリーズ、素材は凄いのにどれもジャケを含めてデータ不備など、所属(所有)アーティストに対する愛が全然無くて突っ込みどころ満載(笑)。選曲や曲順もセンスが感じられないが、内容は決して悪くない。自分が彼らを知ったのはもちろんYMO関連経由。細野晴臣プロデュースでソロ名義のファースト「Eating Pleasure」(’81・ジャケ写下左)の収録曲をラジオでエアチェック(死語)したのが最初だったか、スネークマンショー「急いで口で吸え」(’81・ジャケ写下右)収録の「Jimmy Mack」を聴いたのが最初だったか。

 

サンディーがその昔ソロ歌手やグラビア・モデルだったのは知っていたが、名義を変えて色々な録音に参加(映画主題歌とかゴダイゴとか)していたのはあまりよく知らなかった。82年当時オーストラリアに渡っていた長兄が「今こっちでサンディー&ザ・サンセッツの<Sticky Music>が流行っとるよ。」と教えてくれてびっくりした覚えがある。兄が持ち帰ったシングル盤がうちにまだあるはず。その「Sticky Music」から始まる28曲。テクノ黄金期とあって”あの頃”の音が満載。ヴァージョン違いはあれど、前述のサンディ名義のアルバムと、バンド名義のファースト「Heat Scale」(’81・ジャケ下左)、欧豪で注目された「Immigrants」(’82・ジャケ下右)の曲がほとんど収録されているのが嬉しい(各アルバムあと数曲なのが惜しい)。久保田真琴らしい沖縄~アジアのオリエンタルな旋律とロックの融合が、サンディーというインターレイシャルな存在のごちゃ混ぜの言語とのミックスで、より無国籍でポップな独特の存在になっている。当時世界にそのまま通用した数少ない日本のバンド。久しぶりに聴いたらもっと気恥ずかしいかと思ったが、この辺りの音、しっくりくるなァ(笑)。音が出た瞬間に「YMO!」と言ってしまいそうな”細野節”もあちらこちらに垣間見える。それにしても1981年辺りのテクノの密度って凄かったんだなァ。

 

amazonにて購入(¥825)

  • CD (1997/8/27)
  • Disc : 2
  • Label : アルファレコード
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Underground Tapes: 1973 京都大学西部講堂 / 村八分

2020年01月05日 | ロック(日本)

Underground Tapes: 1973 京都大学西部講堂 / 村八分 (2003)

村八分の発掘音源。タイトル通り1973年の京大でのライヴ。現役時代に唯一発売されたアルバム「ライブ」は同じ京大での1973年5月のライヴ音源だったと思うが、こちらは1月6日と7日の録音らしい。録音といっても観客がカセットテープで隠密にやった音源らしく、ブートレグ(海賊盤)経験者でないときついだろうレベル(自分は耳が腐っている<※>ので大丈夫・笑)<※ブートに慣れているの意>。正直チャー坊(柴田和志)の歌声は遠く、歌詞は聞き取りも難しい。ただし、他では聴けない未発表曲「むらさき」と「天まで昇れ」が聴けるので貴重だし、演奏それ自体は意外とよく録れている。

相変わらずザクザクとソリッドでハードなエッジの山口冨士夫のギターをバックに、がなるように言葉をまき散らすスタイル。やはり当時のストーンズ(The Rolling Stones)の影響は音楽面でも大きかったようで、それっぽい音色(Shake Your Hips, Love In Vain etc...)も聴こえてくる。でも結局ストーンズの来日は中止になったし、今のようにどんな情報でもすぐに入手できる時代と違うので、基本はレコードを聴いてのコピーしか手段はないはず(メンバーが外国へ行っていた可能性はあるが)。そう考えると村八分ら70年代の日本のロックの成長速度は本当に驚異的だ。

オークションにて購入(¥価格失念)

  • CD (2007/4/11)
  • Disc : 1
  • Label : ユニバーサル
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Recorded Live '73 / 村八分

2019年10月23日 | ロック(日本)

Recorded Live '73 / 村八分 (2000)

村八分の73年のライヴ演奏を収録した2曲入りCD。ジャケがかっこいい。実は2曲入りとは知らず、フル・アルバムだと思って購入(笑)。資料によると1973年2月4日、愛川欽也司会のテレビ番組「リブ・ヤング〜話題の村八分〜」出演時の音源だそうだ。自分よりも上の世代の人にとっての愛川欽也って、若者文化の最先端を紹介するパーソナリティーだったんだなァ(自分のイメージはすでに「なるほど!ザ・ワールド」)。

収録曲は「鼻からちょうちん」「にげろ」。テレビの収録音源とはいえ、あまり音は良くない(その分迫力もあって気にならないが)。バンドは相変わらずの粗い歌と演奏。ここでもヴォーカルのチャー坊(柴田和志)は、がなり立てるような、放り出すような歌い方。下手だけどやさぐれて迫力は充分。ここでもざらついた山口冨士夫のギターの音色は痺れるほどカッコイイ。当たり前だけれど2曲なので、あっという間に終了。

オークションにて購入(¥425)

  • CD  (2000/10/18)
  • Disc : 1
  • Format: ライブ
  • Label : GOODLOVIN'PRODUCTION
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青山ロックン・ロール・ショー 2009.5.9 オリジナルサウンドトラック / 忌野清志郎

2019年09月30日 | ロック(日本)

青山ロックン・ロール・ショー 2009.5.9 オリジナルサウンドトラック / 忌野清志郎 (2009)

忌野清志郎が亡くなってから早いものでもう10年が過ぎた。これは”サウンドトラック”と称して青山の葬儀場で行われた彼の葬儀で流された音楽をコンパイルしたもの。式後かなり早く発表されたと記憶している。彼の長いキャリアからピックアップされた33曲がランダムに収録されていて、もちろんRCサクセション時代からソロ時代にまで至り、ゼリー名義のタイマーズ時代の曲も。デビューから約40年のキャリアがあるが、録音状態は別として驚くほど声は変わっていない。やはり彼のヴォーカルは他と違う。

今でこそどんな内容の歌でも、どんな歌い方でもアリなのは常識だが、彼の特異な視点、特異な言葉を用いて作られた曲はやはり唯一無二。”オイラ”なんて1人称は清志郎以外使っちゃダメだ。自分がレコードやCDでなく実際にライヴ会場で聴いて周りの空気感が変わるほどのパワーというかインパクトを感じたヴォーカリストは多くないが、日本人アーティストでは彼以外数人しか思い浮かばない。晩年は物分かりが良くなって”いい人”の空気を醸し出していた清志郎だったが、初期は観客を罵倒していたのは有名な話。自分の嫁もステージ脇でボーヤをブン殴っていたRC時代の清志郎を観たことがあり”引いた”のだとか(笑)。

どんな曲順にしたって、あれが入っていない、あれも入れて欲しいなんていうことになるに決まっているコンピ盤。こうして葬式の”サントラ”という形にして出したのはなかなか凄い思いつきだなと思う。原発に異を唱えていた清志郎が亡くなってすぐに人類史上最悪の原発事故が日本を襲う。予見していた清志郎は草葉の陰で「ほら見ろ。」と罵っただろうか、それとも悔恨の涙を流しただろうか。もし彼が生きていて、あの事故後の惨状を目撃していたら、次はどんな曲を作っただろうか。

オークションにて購入(¥1,260)

  • CD  (2009/7/29)
  • Disc : 1
  • Format: CD+DVD, SHM-CD
  • Label : MILESTONE CROWDS
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