ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ベスト12 / 細野晴臣

2020年12月07日 | ロック(日本)

ベスト12 / 細野晴臣 (1984)

まだCD黎明期にクラウンから発売された細野晴臣のベスト盤を入手した。CDでは最も早く発売された細野晴臣のベスト盤のようだ。ジャケットに輝くコンパクトディスクのマークが懐かしい。クラウン時代なので、ファースト・ソロ・アルバムの「HOSONO HOUSE」(’73)、「トロピカル・ダンディー」(’75)、「泰安洋行」(’76)からの曲が収録されている。バックの面々は(全てではないが)「キャラメル・ママ」の3人(のち「ティン・パン・アレー」)のメンバー。鈴木茂、松任谷正隆、林立夫と、ロックのみならず、のちの日本の音楽界の重要人物ばかり。クレジットされているゲスト参加メンバーも、矢野誠、吉田美奈子、久保田真琴、矢野顕子、山下達郎、大瀧詠一、小坂忠、など物凄い面子。

後ろ2つのアルバムは、後にアルファから出された「はらいそ」と合わせて”トロピカル三部作”なんて言われているらしい。YMOが好きだった自分だが、細野のアルバムは全く持っていなくて、当時”エア・チェック”(死語)したカセットテープを何本か持っていた程度。それもアルバムではなくって”細野晴臣特集”みたいな奴じゃなかったかな(まだ探せば実家にあるかも)。その頃は彼の歌い方ってあまりピンと来なくて、音楽自体も不思議な雰囲気としか認識していなかったけれど、こうして自分が色々なロックその他の音楽を聴いて来て、特に60~70年代のアメリカの音楽、それこそニューオリンズなど南部の音楽も含めて色々聴いてくると、彼のやっている音楽の雑食性というか吸収性というものにはびっくりしてしまう。しかもほとんど同時代で進行しているんだからなァ。もちろん彼はそれだけに留まらず、テクノ、民族音楽、映画音楽、環境音楽、と次から次へと作品を発表し、いまだ現役で若いアーティストにも影響を与え続け、生涯を通して世界の音楽界で活躍しているのだから恐れ入る。

オークションにて購入(¥660)


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