ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

プライマル・スクリーム @名古屋・ダイヤモンド・ホール

2022年08月21日 | ライヴ(日本公演)

プライマル・スクリーム (8月18日 名古屋・ダイヤモンド・ホール)

サマー・ソニック 2022で来日するプライマル・スクリーム(Primal Scream)がフェス出演前に名古屋と大阪で単独公演をすることになった。もうフェスで1日過ごすパワーは無いし、好きでもないバンドを見続けるほどヒマじゃない。単独公演に願ったり叶ったりで参戦。にしても、もうプライマル・スクリームでもヘッドライナーじゃないんだな…。会場は新栄のダイヤモンド・ホール。スタンディングだがオッサンなので前には行かず、1段上がった最前列を確保。コロナ対策(意味ないと思うけれど)で1人立つ分のスペースはフロアーに四角くバミってあり整然と並ぶようになっている。これがなかなか快適。これのおかげか阿保みたいに暴れまくる奴は居ないし、隣の肩が触れあうこともない。これずっと採用してくれないかな。今回の公演は「Screamadelica Live」と銘打ってある。もちろん1991年のあの名盤「Screamadelica」の全曲再現演奏。もう30年も前のアルバムなので客層もやや高く、腹の出た人も目立つ(笑)。20周年の時に大々的に同趣向のライヴが行われたが、日本では演ったんだっけか(調べても来日履歴が出てこないが、前回の来日は6年前だそう)。

アルバム・ジャケットをデザインしたド派手なスーツに、相変わらず仏頂面のボビー(Bobby Gillespie)のアカペラからライヴがスタート。昔からヘナヘナで線が細いヴォーカルだが、こうして彼が40年近くのキャリアを積むとは当時正直思えなかった。様々な音楽スタイルに臆せず変化し続けたから生き残れたんだろう。音域によってはつらそうだが、それを黒人女性バックアップ・ヴォーカルがサポート…あれ? 姿が無いゾ。うーん録音か…。このアルバムを再現するのには絶対コーラスが必要だが、さすがにステージに姿が無いヴォーカルが流れるのは違和感がある。今では機材の発達で再現出来てしまうのだろうが、ステージに揃っている面子なりの演奏でもいいのになァ。ベースを担当する紅一点、シモーヌ・バトラー(Simone Butler)は初めて観た。堅実な演奏で目立った動きや特徴あるプレイがある訳ではないが華があっていい。ハウス、レイヴ真っ盛りスタイルのダンサブルなドラムスに、アンドリュー・イネス(Andrew Innes)のワウワウ・ギターが”ワカチコワカチコ”と加わると、意識は一気にあの時代へ飛んで行く。

セット・リストでは、大好きなアルバム未収録の「Screamadelica」も演ってくれた。これがライヴで聴けるとは。満員の観客は要請でみなマスクこそしているがしっかりと盛り上がっている。「3密」ってなんでしたっけ?(笑)。曲順こそアルバムとは違うが、一度ステージから捌けた後の「Loaded」でアルバム・パートは終わり、ここからは代表曲の4連発。自分の脳内ヒットチャート上位の「Swastika Eyes」と「Country Girl」がライヴで聴けたのは嬉しかった。

<Setlist>

Movin' On Up
Slip Inside This House
Don't Fight It, Feel It
Come Together
Inner Flight
Screamadelica
Damaged
I'm Comin' Down
Higher Than the Sun
Shine Like Stars

encore

Loaded
Swastika Eyes
Jailbird
Country Girl
Rocks

 


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