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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Read & Burn 01, 03 / Wire

2021年12月11日 | パンク・ニューウェーヴ

 

Read & Burn 01 / Wire (2002)

Read & Burn 03 / Wire (2007)

ワイヤー(Wire)のデジパックのEP2種を購入。ワイヤーは現在でも活躍する数少ないオリジナル・ロンドン・パンク~ポスト・パンク・バンドのひとつ。自分も彼らを聴き始めてはや30年以上が経つが、ここまで存続するとは思っていなかった(※途中活動停止時期や別活動あり)。現在はオリジナル・メンバーのブルース・ギルバート(Bruce Gilbert)は抜け、若いMatthew Simmsがギターを担当している(←ストレートの長髪がイヤ・笑)。中心はもちろんコリン・ニューマン(Colin Newman)だが、彼の創作意欲は衰えないようで、オリジナル・アルバムもしっかりと発表し続けている。それぞれ02年と07年に発売されていて、「02」ももちろん存在しているが持っていないはず、と思ってCDの棚を確認しに行くと…無情にも「01」があった…。またやってしまった(涙)。

「01」の方は初期を彷彿とさせるようなスピード感のある曲が並ぶ。”原点回帰”なんていうテーマでもあったろうか。先に2003年に発売されたアルバム「Send」に収録されている曲もある。アルバムに先行して発売されていたのだろう。それもあって聴いたことある曲もあるな…と思ったが、先述の通り「01」は持っていたので聴いたことがあるのは当たり前だ(←把握していないのが情けない…)。コリン・ニューマンのクールなのに熱いヴォーカルが、高速で弾かれる硬質な音色のギターと独特の世界を作りだす。これだけ音が溢れている時代に、聴いてすぐそれと分かるバンドっていうのも凄いことだ。相変わらずカッコイイ。03の方はもっと内向的な曲が並ぶ。これもワイヤーの重要な側面。発表年が離れているのにシリーズとしたのは何か意味があったのだろうか。

ネットにて購入(各¥500)

  • Label ‏ : ‎ Pink Flag
  • ASIN ‏ : ‎ B000065CU9
  • Disc ‏ : ‎ 1
  • Label ‏ : ‎ Pink Flag
  • ASIN ‏ : ‎ B000WW27MU
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Rays & Hail 1978-1981 / Magazine

2021年11月06日 | パンク・ニューウェーヴ

Rays & Hail 1978-1981 / Magazine (1987)

バズコックス(Buzzcocks)の創設メンバー、ハワード・デヴォート(Howard Devoto)率いるマガジン(Magazine)。バズコックスのUAからのメジャー・デビュー前にバンドを脱退し、結成したのがこのマガジン。ずっと気になる存在でありながらアルバムは購入したことが無く、コンピなどに収録されている有名曲数曲を聴いたのみだった。1987年に発売されたベスト盤CDを購入してみた。このベストはシングル曲と5枚のオリジナル・アルバムからの選曲。故にプロデューサーが混在しているが、バズコックス在籍時に発売されたEP「Spiral Scratch」(ジャケ写真下、右端がハワード)や、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)の作品で有名なマーチン・ハネット(Martin Hannett)、他にも後にストーン・ローゼズ(The Stone Roses)をプロデュースしたジョン・レッキー(John Leckie)の作品も。

「Spiral Scratch」EP(もちろん中古盤レコード)は若い頃なかなか手に入らず、結局悩んだ末に2,000円以上出してやっと買った覚えがある(←若い頃の自分には高かった)。不思議だったのはハワード・デヴォートの声が、ピート・シェリー(Pete Shelley)とそっくりだったこと。ピートが真似たのかな、なんて思うくらい発声がよく似ていた。このEPは名盤で今でも愛聴している。

さてこちらのベスト盤、ポップ・センスやシニカルな歌詞はやはりバズコックスともよく似ているが、雰囲気はマガジンの方が若干暗め。でも音楽性はこちらの方が幅広く、初期のまだパンク然とした曲、その後のポスト・パンク的な曲など、歪んだエレクトリック・ポップといった感じで多彩。ネイティヴでない自分にはなかなか伝わってこないが、彼の書く詞はとても独特なんだそうだ。決して上手い訳ではないが、スローな曲でのハワード・デヴォートのヴォーカルは何とも切なく響く。ファースト・アルバムから買ってみようかな。

amazonにて購入(¥401)

  • Label ‏ : ‎ Virgin International
  • ASIN ‏ : ‎ B0002BHOOC
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Anthology / Stiff Little Fingers

2021年09月26日 | パンク・ニューウェーヴ

Anthology / Stiff Little Fingers (2002)

70年代のオリジナル・ロンドン・パンクに分類される北アイルランド、ベルファスト出身のスティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers 以下SLF)のアンソロジー3枚組CD。アンソロジーとはいっても最初の2枚は全てのシングルとB面曲を収録、3枚目はかつて「See You Up There!」(ジャケット写真下)というタイトルで発表済みの1989年のリユニオン・ツアー音源を収録したライヴ盤。

SLFは昔から好きだったのでアルバムもアナログとCDでそれぞれ4枚目ぐらいまでは所有しているし、コンピレーション盤CDも持っているので、本来はほぼ必要が無いCDだが、上記のライヴ盤を持っていなかったし、安かったのでつい買ってしまった。

ベルファストという土地柄があるのかどうかは知らないが、歌詞に政治的な事柄や10代の若者の鬱憤(当時)をぶつけた歌詞が特徴的で、レゲエなんかを取り入れたりもしていたので、クラッシュ(The Clash)らと並んで評されることも多かった。自分は何といってもジェイク・バーンズ(Jake Burns)の焦燥感溢れる歌声が好きだったし、ちょっと切ないメロディー・ラインが好みだった。

3枚目のライヴは1989年のロンドンはブリクストン・アカデミーでのライヴ。7年ぶりぐらいにリユニオンしたツアーの音源。この後90年代に入って来日した公演は川崎クラブ・チッタだったかに見に行っている。この頃には元ジャム(The Jam)のブルース・フォクストン(Bruce Foxton)がベースで加入していた。ジェイクがちょっと太めになっていたけれど、ライヴはなかなか良かった記憶がある。きっとこのライヴ盤で聴くことの出来る演奏と近いものだったろう。やっぱりメロディーがいい。

オークションにて購入(¥788)

  • Label ‏ : ‎ Caroline
  • ASIN ‏ : ‎ B00005V31L
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Right To Work : The Singles / Chelsea

2021年05月25日 | パンク・ニューウェーヴ

Right To Work : The Singles / Chelsea (2018)

ロンドン・パンクのバンドのひとつチェルシー(Chelsea)のシングル集を購入。若い頃はパンクのシングル盤を集めたりしていたので、彼らのStep-Forward Recordsから出た代表曲、表題のシングル「Right To Work」(ジャケ写真下)のジャケ付きシングルをまあまあの金額(多分¥2,000位)を支払って買った覚えがある。

ヴォーカルで中心人物のジーン・オクトーバー(Gene October)は、ティーンエイジャーのパンクスが闊歩する当時のロンドンにおいて、既にいくつもの社会人経験があった異色の人。正確な年齢は知らないが、当時すでに結構な年齢だったという記事か何かを読んだことがある。このバンド、実はあのビリー・アイドル(Billy Idol)らで有名なジェネレーションX(Generation X)の前身でもある。何でもステージ上でジーン以外がみんな辞めてしまい(苦笑)、ジーンが他のメンバーを集めてバンドを再編成したのだとか。

自分はシングルと1st.アルバム「Chelsea」を所有していたが、正直アルバムの方はあまり印象は無く、やっぱり「Right To Work」のイメージが強い(世に言う”一発屋”だ)。”働かせろ”っていうメッセージはパンクの一般的なイメージとは繋がらない気もするが、当時深刻な社会不況や移民問題などを抱えていたイギリスでは失業者が溢れていて、こういう曲が誕生する素地があった。ドイツ制作のパンクのドキュメンタリー映画「Punk In London」でもジーンがカメラに向かって吠えていたっけ。収録曲は聴いたことがない曲も多いが、後半はともかく前半は急造バンドとは思えないほど粒揃いでなかなかいい。

amazonにて購入(¥212)

  • Label : Plastic Head America
  • ASIN : B018SAHRC2
  • Disc : 1
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1979-1983 / Bauhaus

2021年03月01日 | パンク・ニューウェーヴ

1979-1983 / Bauhaus (1986)

ピーター・マーフィー(Peter Murphy)率いるバウハウス(Bauhaus)のCD初期に出されたベスト盤を購入。元々はアナログ2枚組で発売され、CD化に際して1枚物になった模様。現在はパッケージも新たにCD2枚組になっているようだ。パンクのシングルを発売し、ラーカーズ(The Lurkers)やゲイリー・ニューマン(Gary Newman)のチューブウェイ・アーミー(Tubeway Army)を擁していたインディー・レーベル「beggers' banquet」からの作品群。彼らを聴いてみようと思ったのは、以前にピーター・マーフィーがナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Reznor)とコラボしたのを聴いていたから(→結局は正式な作品としては発売されなかったはず)。本当はニュー・ウェーヴ好きにとって名盤として知られるバンドの最初期のオリジナル・アルバム2枚から聴いてみようとずっと思っていたんだけれど、思っていただけで四半世紀も過ぎてしまった(笑)。

初期のCDだからか何だかちょっと音が良くない気がするが、ピーター・マーフィーの特徴ある歌声が強く印象に残るダークな雰囲気の曲群。特に一般的に知られるヒット曲も無く、暗くダウナーな雰囲気を纏った異質な存在だと記憶していた若い頃の印象とそう変わらない。カヴァー曲がT・レックス(T Rex)とボウイ(David Bowie)っていうのからするとルーツはこの辺にあるのかな。近年は”ゴス・ロック”、”ゴシック・ロック”なんて呼ばれるジャンルがあるけれど、彼らの現役当時はそういうジャンル分けは無く、ひとくくりに”ニュー・ウェーヴ”、ちょっと詳しくても”ポスト・パンク”と呼ばれるくらいだった。オリジナル・アルバムを買うか迷うナ…(←迷ったら多分買う)。

ん? 同じCDをレビューしてる…(汗)。

(購入価格失念)

  • Label  : 日本コロムビア
  • ASIN : B005WJ621A
  • Disc : 1
コメント (2)
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Original Punks / Iggy & The Stooges

2021年01月28日 | パンク・ニューウェーヴ

Original Punks / Iggy & The Stooges (2006)

充実した編集でよく購入している英デーモン・レコードの「Music Club」シリーズ。今回購入したのは御大イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ(Iggy & The Stooges)。とはいってもここに収録されているのはストゥージズの残滓といっていいかもしれない中途半端な時期のもの。再結成して73年に「Raw Power」を発表後、イギーのヘロイン中毒とやんちゃな行動で問題頻発、ギターのジェームス・ウィリアムソン(James Williamson)も出たり入ったりとバンドはボロボロ。ステージ活動も一応はあったそうだが、想像通り滅茶苦茶だったらしい。それでもレコーディングは行っていたようで、ここに収録されているのは1973年から75年頃に録音されたものに「Raw Power」のミックス違いなどが足されている。

ただ、じゃぁ曲も滅茶苦茶かというと、これがなかなか粒揃い。自分はこれらの音源を編集して1977年にフランスのBomp! Recordsから発表された「I'm Sick Of You」(ジャケ写真下左)のアナログを所有しているが、大好きなレコードだった。こちらのCD2枚組にはそれらの音源や、「Iggy Pop & James Williamson」名義で出されたアルバム「Kill City」(ジャケ写真下右)の曲を収録している。

 

まるでデモ・テープ(実際その程度だったかも)のような粗い出来栄えだが、パンクの連中に先んじたストゥージズらしい暴力的でハードなギターが鳴り響き、曲自体の出来もなかなか。聴き比べしていないので、上記のアルバムに収録された物と全く同じヴァージョンなのかどうかは知らず。曲毎の感触がバラバラなので、これがもう少しきちんとしたプロダクションで録音、ミックスされていたらこの空白の70年代中期のイギーの代表作になったかもしれない(→逆に綺麗になり過ぎて埋没したかもしれないが…)。正直、音のクオリティからいったらCD2枚組はキビシイけれど(笑)、イギーやパンク、ハードロック好きなら聴いてみる価値あり。この後、どういう経緯があったのか、イギーはボウイ(David Bowie)とベルリンに向かうことになる。

オークションにて購入(¥618)

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20 Jazz Funk Greats / Throbbing Gristle

2020年11月14日 | パンク・ニューウェーヴ

20 Jazz Funk Greats / Throbbing Gristle (1979)

さてスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)である。彼らを最初にしっかり聴いたのはRhinoが編集したインダストリアル・ミュージックのコンピレーション盤(ジャケ写真下左)が最初。その前から音楽誌などで彼らの写真やストーリーは目にしていたので彼らが”変態”であることは既に承知していた。でもやはりその時聴いた「Hamburger Lady」は強烈だった。不思議だったのは彼らがこの音楽性で完全なアンダーグラウンドのバンドではなかったこと。彼らがパンク(ここで言うのは1976年勃興のオリジナル・ロンドン・パンク)以後のバンドだったら大して驚かないかもしれないが、彼らのバンド結成は1975~76年と聞く。それ以前にもアバンギャルドな音楽で活動していたというから、どちらかというとカン(Can)などのクラウトロックに近い系統なのかもしれない。その後、Martin Dennyのアルバムを模したようなジャケ(ジャケ写真下右)の彼らの編集盤「Greatest Hits」(笑)を入手。

 

そしてやっと彼らの79年のオリジナル・アルバム、これまた人を食ったようなタイトルとジャケットのアルバム「20 Jazz Funk Greats」を購入した。もちろん流れてくるのはムード音楽などではなく、もちろんジャズ・ファンクでもない無機質なリズムにノイズや呟きのような歌が重なる不穏な旋律。かと思うと純粋に当時のテクノを思わせるインストがあったりあする。自分はこういうのも嫌いじゃないので楽しめるが、これを音楽とは言わない人も居るかもしれないナ…。正直歌詞をしっかりと理解して聴いている訳ではないので、かれらの真骨頂がどこにあるのかは今ひとつ掴めないままだけれど、これも英ロックの暗黒面。バンドの顔でもあり、中心メンバーで後に性転換したジェネシス・P・オリッジ(Genesis P-Orridge)は今年の3月に亡くなっている。

amazonにて購入(¥820)

  • Label : Mute U.S.
  • ASIN : B000003Z5E
  • Disc : 1
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Best Of ... Live / Iggy Pop

2020年09月25日 | パンク・ニューウェーヴ

Best Of ... Live / Iggy Pop (1996)

今なお現役でステージからダイヴする裸の”淫力魔人”イギー・ポップ(Iggy Pop)のライヴを集めた編集盤。古くは1977年の演奏から、1986年、1988年の演奏がそれぞれ収められている。発売当初からずっと買おうかどうしようか迷ってはや四半世紀(笑)。全て発表済みの音源のはずなのでなかなか触手が伸びなかった。ただし、ライナーノーツを呼んでもどの曲がどのアルバムで発表された物なのかはよく分からないし、しっかり聴き比べをしていないので何とも言えないが、だいたい聴き覚えがあるのでオフィシャルで発表されたアルバム(写真下)から抜粋されているだろう(未確認)。全て持っているだろう音源でもコンピ好きなので時々こういう無駄をやってしまう。

  

RCAから発売された1977年の「TV Eye Live」(ジャケ上左)はかつて長らく廃盤状態で、自分は学生の時に西新宿の中古レコード屋で大枚7,000円をはたいて中古アナログ盤を買った覚えがある(財布に痛かったので値段までしっかり覚えている・笑)。今でこそ”The Godfather of Punk Rock"として評価が定着して活動も継続的に盛んだが、ドラッグやレコード会社とのゴタゴタで満足なディスコグラフィーを揃えることも困難だった時代があった。自分もそんなゴタゴタの中で発表された怪しいレコード会社が発売したアルバムやミニ・アルバムを沢山買ったっけ。久しぶりにレコード棚を探したらざっと調べただけでもこんなに出てきた(笑・写真下)。

  

  

 

ライヴやらスタジオ・ライヴ、未発表音源などもちろん玉石混交で、のちにオフィシャルで再発された「Metallic KO」でさえ音は酷い。最後の「I'm Sick Of You!」だけは内容充実。発売したのはフランスの会社だったりするが、イギーは結局それらの音源を後からオフィシャルと認めて契約したんじゃなかったかな(記憶曖昧)。今回買ったライヴ・コンピ盤を聴くと、シーンへの復活後とあってさすがにまとまっていて、演奏レヴェルも高く聴き易いので、腐った(笑)音源を聴いてきた人間にとっては感慨深い。あえてハード・ロック寄りのこの時代のイギーのライヴを聴きたい人にはお勧め。

中古店にて購入(¥510)

  • Label : MCA
  • ASIN : B000024MXE
  • Disc : 1
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1979-1983 / Bauhaus

2020年06月17日 | パンク・ニューウェーヴ

1979-1983 / Bauhaus (1985)

ピーター・マーフィー(Peter Murphy)率いるバウハウス(Bauhaus)のベスト盤CD。この作品は当初2枚組アナログで発売され、のちにはCDも再編集して2枚で出されたとのこと。この盤がなぜ1枚物なのかは分からない。”バウハウス”というバンド名はもちろんモダニズムの源流とも言われるワイマール期のドイツの芸術活動から取られているはず(←当初名乗っていたという”Bauhaus1919”の1919はバウハウス芸術学校の創設年)。ポスト・パンクのバンドとして、バンド名と印象的なオリジナル・アルバムのジャケットは知っていたが、当時しっかりと聴いたことはなく、有名なボウイ(David Bowie)の「Ziggy Stardust」のカヴァーとかをコンピ盤で聴いていた程度。2000年代になってピーター・マーフィーがナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Raznor)とコラボしたのをきっかけに少し聴くようになった。

ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)にも通じる独特な世界感と陰鬱な雰囲気があり、これを聴くと確かにトレントは彼らの音楽から大きな影響を受けていただろうことが分かる。決してコマーシャルな方向ではないから、いわゆるヒット曲が無いのは当然だが、カッコイイなァ。どうして当時引っかからなかったんだろう。もっともっとダークなイメージがあったので、疾走するようなスピード感のあるナンバーがあったり、エレクトリック・ファンクな曲があって意外だった。このCDが発売されたのはまだ”リマスター”文化が盛んでなかった頃だからか音がちょっと痩せて聴こえるが、最新のリマスターで聴いたら全然印象が違いそうだ。オリジナル・アルバムも買ってみようかな。

オークションにて購入(価格失念)

  • CD (1994/10/25)
  • Disc : 1
  • Label : 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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The Very Best Of Sting & The Police

2020年06月01日 | パンク・ニューウェーヴ
 
以前にポリス(The Police)のオリジナル・アルバムを完全収録した6枚組ボックス・セットを購入した際に「「De Do Do Do, De Da Da Da」の日本語ヴァージョンとスペイン語ヴァージョンは…、やっぱり入ってないや」と書いた。あのズッコケなヴァージョンを若かりし頃に何度も聴いていた者としては、それらもどうしても聴きたくなるのは仕方のないところ(笑)。やっぱりCD化はされていないのかなと調べてみたら…、あった。「ヴェリー・ベスト・オブ・スティング&ポリス」というベスト盤の日本盤に、ボーナス・ディスクとして付属しているとのこと。買うしかあるまい(笑)。
 
にしてもこのベスト盤、当時のスティング人気にあやかったものとはいえ、少々乱暴なコンピレーションだ。スティングという共通項はもちろんあるが、全然違うバンドで、しかも時系列でなくシャッフルして収録してある。ポリス時代の曲はスティング1人で作った曲ばかりでもないはずだし(→でもここに収録されているヒット曲は当たり前だが全部スティング作…)。ポリスのファンとしては納得がいかないが、ま、消費者のニーズにはしっかりと答えていたろう(笑)。
 
 
1980年に来日記念盤シングル(ジャケ写真上)として発表された「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」の日本語ヴァージョンは別ディスクで収納されている。懐かしやあの8cmCDだ。ごく初期を除いてなぜか日本でだけ盛んに流通した規格のCDだが、これを手にするのも久しぶり。オケはオリジナルと同じで、スティングのヴォーカルだけ日本語のものに差し替えてある。日本語詞を担当したのは湯川れい子氏だそう。ネット上にはずっとあがっていたので久しぶりに聴くわけではないが、通しで聴いたのは久しぶり。確かに歌詞的にはかなり脱力感はあるが、自分が寛容になったからか当時抱いていたような羞恥感情(笑)は薄れ、人気上昇中のイギリスのバンドがあの時代にここまでやってくれたという事実、またそれを進めた当時の日本のレコード会社はすごく精力的だったんだなァと感心した(バンド側主導だろうがビデオ作品と並行して日本国内でPV撮影もしているし)。今回調べていて初めて知ったのだが、この日本語ヴァージョンはアメリカでもスペイン語ヴァージョンのB面として発売されていたようだ(ジャケット写真下)。どこかの国の人が血相変えて怒ってきそうなデザインが素敵(笑)。「オレーノ・コットバ・サッ!」
 
 
amazonにて購入 (¥385)
  • CD (1997/11/24)
  • Disc : 2
  • Label : ポリドール
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