ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Very Best Of Sting & The Police

2020年06月01日 | パンク・ニューウェーヴ
 
以前にポリス(The Police)のオリジナル・アルバムを完全収録した6枚組ボックス・セットを購入した際に「「De Do Do Do, De Da Da Da」の日本語ヴァージョンとスペイン語ヴァージョンは…、やっぱり入ってないや」と書いた。あのズッコケなヴァージョンを若かりし頃に何度も聴いていた者としては、それらもどうしても聴きたくなるのは仕方のないところ(笑)。やっぱりCD化はされていないのかなと調べてみたら…、あった。「ヴェリー・ベスト・オブ・スティング&ポリス」というベスト盤の日本盤に、ボーナス・ディスクとして付属しているとのこと。買うしかあるまい(笑)。
 
にしてもこのベスト盤、当時のスティング人気にあやかったものとはいえ、少々乱暴なコンピレーションだ。スティングという共通項はもちろんあるが、全然違うバンドで、しかも時系列でなくシャッフルして収録してある。ポリス時代の曲はスティング1人で作った曲ばかりでもないはずだし(→でもここに収録されているヒット曲は当たり前だが全部スティング作…)。ポリスのファンとしては納得がいかないが、ま、消費者のニーズにはしっかりと答えていたろう(笑)。
 
 
1980年に来日記念盤シングル(ジャケ写真上)として発表された「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」の日本語ヴァージョンは別ディスクで収納されている。懐かしやあの8cmCDだ。ごく初期を除いてなぜか日本でだけ盛んに流通した規格のCDだが、これを手にするのも久しぶり。オケはオリジナルと同じで、スティングのヴォーカルだけ日本語のものに差し替えてある。日本語詞を担当したのは湯川れい子氏だそう。ネット上にはずっとあがっていたので久しぶりに聴くわけではないが、通しで聴いたのは久しぶり。確かに歌詞的にはかなり脱力感はあるが、自分が寛容になったからか当時抱いていたような羞恥感情(笑)は薄れ、人気上昇中のイギリスのバンドがあの時代にここまでやってくれたという事実、またそれを進めた当時の日本のレコード会社はすごく精力的だったんだなァと感心した(バンド側主導だろうがビデオ作品と並行して日本国内でPV撮影もしているし)。今回調べていて初めて知ったのだが、この日本語ヴァージョンはアメリカでもスペイン語ヴァージョンのB面として発売されていたようだ(ジャケット写真下)。どこかの国の人が血相変えて怒ってきそうなデザインが素敵(笑)。「オレーノ・コットバ・サッ!」
 
 
amazonにて購入 (¥385)
  • CD (1997/11/24)
  • Disc : 2
  • Label : ポリドール

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2 コメント

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CDが欲しくなるのわかります。 (ミュウ)
2020-06-03 22:03:00
若い頃、聴いた曲で強烈に印象に残っているものについては、CD欲しくなりますよね!
私の場合は、ポール・コゾフを買ってしまったりしています。
日本語ヴァージョンといえば、このポリスの曲に加えて、クイーンの「手を取り合って」とかキング・クリムゾンの「待ってください」とかあって、みんなちょっとズッコケですね。ちょっと気恥ずかしくなる感じで・・・
でも、聴きたくなるから不思議です。
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Unknown (ハリー)
2020-06-03 22:56:00
ミュウさん、こんにちは。

>欲しくなるのわかります

ミュウさんなら分かっていただけるのではと思っていました(笑)。今はCDとかガキの小遣いのような値段で手に入れることが出来るので大人になった我々には夢のようですもんね。若い頃に繰り返し聴いた音楽っていうのは特別です。我々の世代だとLPやらCDやらフィジカルな物を所有していないと気が済みませんが、今の子たちは違うんでしょうね。CDもさっぱり売れていないらしいですし…。

>日本語ヴァージョン

私も当時は気恥ずかしさばかりだったのですが、最近になって経済的に上り調子だったとはいえ、アジアの島国(⇔大英帝国)の言語やイメージ、会場(BUDOKAN etc...)に対してリスペクトを見せてくれたアーティストには特に敬意を感じるようになりました。当時ロック市場でそんな扱いを受ける他言語の国って多くなかった訳ですからねー。
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