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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Chemistry : A Hundred Years Of EMI (VOX Magazine) / Various Artists

2021年01月12日 | 雑誌付録CD

Chemistry : A Hundred Years Of EMI (VOX Magazine) / Various Artists (1997)

既に廃刊になっているらしい英音楽誌「VOX」の付録CDを購入。「VOX」誌は1990年に創刊されて90年代末まで発売されていたそう。名前は聞いたことがあったが雑誌自体は手に取ってみたことがない。副題は”A Hundred Years Of EMI ”と銘打ってえらく大風呂敷を広げているが、興味あるテーマだったので購入してみた。気になる収録曲、アーティストは以下の通り。

01 Gene Vincent - Bluejean Bop 
02 Fats Domino - I'm Walkin' 
03 Cliff Richard - Dynamite 
04 Billy May - Mission Impossible 
05 The Beach Boys - Dance, Dance, Dance 
06 The Ventures - Hawaii Five-O 
07 The Trashmen - Surfin' Bird 
08 The Animals - We've Gotta Get Out Of This Place 
09 Manfred Mann - Tired Of Trying, Bored With Lying 
10 Inez Foxx & Charlie Foxx - Mockingbird 
11 Syd Barrett - Octopus 
12 The Band - King Harvest (Has Surely Come) 
13 Canned Heat - Let's Work Together 
14 Deep Purple - Hush 
15 Dr. Feelgood - Down At The Doctors 
16 Buzzcocks - Ever Fallen In Love 
17 Dexys Midnight Runners - Plan B 
18 Blondie - Union City Blue 
19 Morrissey - Suedehead 
20 Blur (featuring Françoise Hardy) - To The End
21 Supergrass - Nothing More's Gonna Get In My Way 
22 Sparklehorse (featuring Thom Yorke) - Wish You Were Here
23 Meredith Brooks - Somedays 
24 Murray Lachlan Young - I'm Being Followed By The Rolling Stones

実際に発売された時にこれらのアーティストがEMI所属だったかどうか知らないが、自分の知っている範囲ではEMI傘下のレコード会社やレーベルが含まれているだろうか。100年と銘打った割には半分くらいを60年代のアーティストが占め、いきなりパンク、ニューウェーヴ期に飛んで、最後の方はなぜかアーティストが小粒になってしまうという(笑)、やっぱり突っ込みどころのある選曲。その辺はこのCDが編集された年にも関係あるんだろうナ。そもそも1枚では無理なのは承知だが、この奇妙な選曲もこれはこれで楽しめる。それにしても最後の曲、初めて聞くアーティストだが、曲がヘン。「ローリング・ストーンズに追われている」って…(苦笑)。しかも歌ではなく呟き…。どうしてここに?

オークションにて購入(¥400)

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The Man Machine (Mojo Magazine) / Various Artists

2020年12月16日 | 雑誌付録CD

The Man Machine (Mojo Magazine) / Various Artists (2009)

毎度お馴染み英音楽誌「MOJO」の付録CD。2009年11月号は「The Man Machine」と題されたエレクトリック・ミュージックの特集。副題に「Mojo Celebrates the electronic revolution」とあるが、アルバム・タイトルといい、多分クラフトワーク(Kraftwerk)のアルバムがリマスターされたタイミングで編纂されたんじゃないかな(未確認)。収録されているアーティストと曲は以下の通り。

01 Kraftwerk - The Robots (2009 Digital Remaster)
02 LCD Soundsystem - 45:33 (Pilooski Remix)
03 Ultravox - Slow Motion
04 M83 - We Own The Sky
05 Clark - Growls Garden
06 Flying Lotus Featuring Dolly - Roberta Flack
07 Orchestral Manoeuvres In The Dark - Dazzle Ships (Parts II, III And VII)
08 Tangerine Dream - Sequent C
09 Hot Chip With Robert Wyatt And Geese - We're Looking For A Lot Of Love
10 Fujiya & Miyagi - Goosebumps
11 Jean Michel Jarre - Oxygène Part IV
12 The Orb - Outlands
13 Four Tet - My Angel Rocks Back And Forth
14 Audion - Mouth To Mouth
15 Komputer - Like A Bird

新旧織り交ぜたエレクトリック・ミュージックの有名どころ(そうでないバンドも)が収録されている。自分はそんなに詳しい訳じゃないが、YMO世代なのでクラフトワークは大好きだし、ジョン・フォックス(John Foxx)在籍時のウルトラヴォックス(Ultravox)やOMD(Orchestral Manoeuvres In The Dark)には馴染みがある。曲調はダンサブルなものから環境音楽に近いものまで様々。近年はこういったエレクトリック・ミュージックがダンス・ミュージックという認識で”テクノ”と呼ばれたこともあって、裾野が拡がるどころか一般的にまでなった。ちなみにFujiya & Miyagiは日本人名みたいだけれど2000年代に活躍したイギリス人のバンド。当時はよく取り上げられていた。当時のバンドとしてはクラシックな質感のエレクトリック・ミュージックを演っていてなかなか気に入っていた。

オークションにて購入(¥465)

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Island Folk (Mojo Magazine) / Various Artists

2020年12月01日 | 雑誌付録CD

Island Folk (Mojo Magazine) / Various Artists (2009)

英音楽誌「Mojo」の2009年6月号の付録CDは「Island Folk」特集。ジャケの色から盤(写真下)まで、かつてのアイランド・レーベルのデザインが模してあるのが素敵。特にイギリスのフォーク・ミュージックに興味があった訳ではないが、副題に「An Acoustic-Led Celebration」とあり、ツェッペリンを匂わしていたので気になって手に入れてみた。

1968年、鳴り物入りでデビューしたレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)。ハードな音でブルーズを奏でセンセーションを起こしたが、その素地のひとつにフォーク・ミュージックもあり、特に3枚目のアルバムではその影響を隠さず前面に出したところ、当時はかなり評判が悪かったと聞く。ただ現在の評価は違って、そういう多様な音楽からの影響があったからこそ彼らの音楽は古くならず今聴いても素晴らしいのだという評価に変わっている(と思う)。自分も最初は特に好きではなかったが、アルバムからのシングル「Immigrant Song(邦題:移民の歌)」の日本盤を買って、B面曲「Hey Hey What Can I Do」を聴いてからアコースティック・サイドのツェッペリンも好きになった。ここに収録された曲とアーティストは以下の通り。

01 John Martyn - Go Down Easy
02 Fotheringay - The Sea
03 Jethro Tull - We Used To Know
04 Nirvana - Lonely Boy
05 John & Beverley Martyn - Primrose Hill
06 Sandy Denny - No More Sad Refrains
07 Richard And Linda Thompson - The End Of The Rainbow
08 The Incredible String Band - Red Hair
09 Claire Hamill - Where Are Your Smiles At
10 Fairport Convention - She Moves Throught The Fair
11 Dr Strangely Strange - Dark-Haired Lady
12 Quintessence - Pearl And Bird
13 Amazing Blondel - Willowood

ゼップの「Ⅳ」にも参加したサンディー・デニーを始め、英フォーク界、あるいはフォーク・ミュージックの一面を持つ重要アーティストが並ぶ。自分はこの辺りの知識が全く無いに等しいので、この人選がどうとか、時代はどうとかはよく分からないのだが、自分がイメージする”フォーク”とはちょっと毛色の違った感じの曲が並ぶ。どちらかというと”プログレ”っぽいと思うのだがどうだろうか。ジェスロ・タル(Jethro Tull)なんてハードなギターも入ってまさにそんな感じ。自分が杓子定規なフォーク(イメージするのはアメリカのガスリー、ディラン、バエズ、っていうところ…)しか聴いてこなかったからかもしれないが。アイランド・レーベルのフォークに特徴があったということか、それともイギリスのフォークが独特なのか。

オークションにて購入(¥465)

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Neu Decade (Mojo Magazine) / Various Artists

2020年11月10日 | 雑誌付録CD

Neu Decade (Mojo Magazine) / Various Artists (2017)

このブログではお馴染み、英音楽誌「Mojo」の2017年11月号の付録CDは「Neu Decade」と題した70年代のヨーロッパのロックのコンピレーション。”Neu”とはドイツ語で”New”を指すはず。副題は「A Compendium Of Modern European Music: 1970-1979」。ちょっととっつきにくい括りだが、収録アーティストにドイツの前衛的なロック(クラウトロック)の名バンド、カン(Can)やグル・グル(Guru Guru)、タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)などの名前があったので試しにと手に入れてみた。収録アーティストと曲は以下の通り。

01 Michael Rother - Karussell
02 Brainticket - To Another Universe
03 Amon Düül I  - Fly United
04 Can - Future Days (Edit)
05 Cluster - Dem Wanderer
06 Deuter - Der Turm/Fluchtpunkt
07 Guru Guru - Electric Junk
08 Popol Vuh - Steh Auf, Zieh Mich Dir Nach
09 Roedelius - Am Rockzipfel
10 Conrad Schnitzler - Die Rebellen Haben Sich In Den Bergen Versteckt (Schaltkreis Edit)
11 Tim Blake - Metro Logic
12 Pyrolator - Danger Cruising
13 Richard Pinhas - The Last Kings Of Thule (Part 1)
14 DAF - Bild 4
15 Tangerine Dream - Ultima Thule Part 1

付録CDだけ手に入れて雑誌の方は読んでいないし、時折ある紙ジャケで曲の詳細なデータが載っていないので、収録アーティストの国籍や詳細などは一部の有名どころを除いて全然情報が無いのだが、全体的に当時のクラウトロックによく見られる無機質な旋律というかドローン音を採用している曲が多いのが特徴。それでも冷たい訳ではなく、どことなく暖かいのが面白い。ジャンルとしては全て”プログレッシブ・ロック”の範疇にあると言って差し支えないと思う(ちょっと乱暴か)。個々のどの音が(初期の)シンセサイザー音なのかは判断しづらいが、当然アナログだった当時の音が、最新のテクノのパーツ音に重なったりする不思議。グル・グルなんかは当時のバンドらしい音もしているが、何周も廻ってこれらが2020年の新作と言われても納得してしまいそうな時代を感じさせない新しさがある。メインストリームのロックが存在する一方で、こんなに独創的、前衛的なロックが70年代を通じて連綿と発表されていたのは興味深い。

オークションにて購入(¥588)

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2000 Light Years From Home (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年10月24日 | 雑誌付録CD

2000 Light Years From Home (MOJO Magazine) / Various Artists (2018)

英音楽誌「MOJO」の2018年2月号の付録CDは、”UK Rock Trips Out 1967-1970”と副題の付いたイギリスのサイケデリック・ロックに焦点を当てた15曲。タイトルはストーンズ(The Rolling Stones)の67年のサイケ異色作「Their Satanic Majesties Request」収録曲から。この盤に限って紙ジャケ仕様で、内側のアートワークに「Their Satanic~」のアートワークを模してあるのが細かい。気になる収録曲は以下の通り。

01 Small Faces - Afterglow
02 Rupert's People - I Can Show You
03 Andromeda - Day Of The Change
04 Episode Six - Mr Universe
05 The Pretty Things - She Says Good Morning
06 Bobak, Jons, Malone - On A Meadow-Lea
07 Sadie's Expression - Yesterday Was Such A Lovely Day
08 Pussy - The Open Ground
09 The Attack - Magic In The Air
10 Blonde On Blonde - Heart Without A Home
11 The Alan Bown - All Along The Watchtower
12 The Lomax Alliance - See The People
13 The Mickey Finn - Time To Start Loving You
14 The Crazy World Of Arthur Brown - The Lord Doesn't Want You
15 Andy Ellison - You Can't Do That

スモール・フェイセズ(Small Faces)から始まるのがニクい。全体的にかなりマニアックな選曲で、この位になると自分も有名どころしか分からないなァ。04はディープ・パープル(Deep Purple)のイアン・ギラン(Ian Gillan)が在籍していたバンドで、ギラン参加最後の曲だそう。確かに彼のダイナミックなヴォーカルはすでにここに。13のザ・ミッキー・フィン(The Mickey Finn)は、Tレックス(T Rex)のメンバーだった彼かなと思ったらただの同姓同名のようで、この曲はどうだったか知らないが、あのジミー・ペイジ(Jimmy Page)がヘルプで加入していたこともあるバンドだとか。この界隈では有名なバンドなのかな。さすがにこういう選曲が出来るのは本国イギリスならではだろう。

オークションにて購入(¥450)

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Death Disco (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年10月11日 | 雑誌付録CD

Death Disco (MOJO Magazine) / Various Artists (2014)

英音楽誌「MOJO」の2014年5月号の付録CDは、”A Compendium Of Post-Punk Grooves”というテーマ。パンクの精神(Do It Yourself)を継承しつつ、様々に進化、枝分かれしていったバンドの特集。もちろんタイトルはPIL(Public Image Ltd.)の名曲から。収録アーティストと曲は以下の通り。

01 Felt - Primitive Painters
02 Orange Juice - Simply Thrilled Honey
03 Bush Tetras - Too Many Creeps
04 Sonic Youth - Shaking Hell
05 Kleenex - Ain't You
06 Public Image Ltd - Deeper Water
07 Nightingales - Dumb & Drummer
08 Pere Ubu - 414 Seconds
09 The Fall - Loadstones
10 The Raincoats - Shouting Out Loud
11 The Monochrome Set - Fun For All The Family
12 Young Marble Giants - Searching For Mr. Right
13 Cabaret Voltaire - Sly Doubt
14 Throbbing Gristle - Hot On The Heels Of Love
15 The Durutti Column - A Silence

収録曲はポスト・パンク期に発表されたものばかりではなく、現役の有名どころ(06~09・当時)などはこのCDが発表された時期の曲も収録されているが、このテーマに欠かせないバンドが目白押し。絶対に売れないだろうことを承知で発表された表現欲求は尊い(笑)。自分はこれらのアーティスト全てのアルバムを持っている訳ではないが、特に後半に選曲されたバンドらにはグッとくるものがあった。そしてずっと昔から気になっていたのに買ったことがなかったスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)のアルバムを購入することになった。

オークションにて購入(¥450)

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Pretty Vacant (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年10月03日 | 雑誌付録CD

Pretty Vacant (MOJO Magazine) / Various Artists (2016)

英音楽誌「MOJO」の2015年12月号の付録CDは、副題が”Mojo Presents 15 Pre-Punk Nuggets”とある通り、パンク・ロックの祖ともいうべきバンドの貴重音源を集めたコンピレーション。タイトルはもちろんピストルズ(Sex Pistols)の名曲から。どうしてジャケ写真が若き日のシド(Sid Vicious)なのかは分からないが、70年代後半にシーンを席巻したパンクの連中が聴いていただろうバンドという位置づけでの抜擢だろうか。収録曲は以下の通り。

01 The Dictators - Master Race Rock
02 Flamin' Groovies - Slow Death
03 Mick Farren & The New Wave - Lost Johnny
04 The Count Bishops - I Need You
05 The 101'ers - Keys To Your Heart
06 New York Dolls - Who Are The Mystery Girls?
07 Pink Fairies - Do It
08 MC5 - Sister Anne
09 The Stooges - Cock In My Pocket
10 The Hollywood Brats - Sick On You
11 Hawkwind - Motorhead
12 Sonic's Rendezvous Band - Electrophonic Tonic
13 Death - Politicians In My Eyes
14 Electric Eels - Agitated
15 Crushed Butler - It's My Life

有名無名取り交ぜてあるが、この面子を見てピンと来る人はパンクの歴史に詳しいはず。70年代のオリジナル・パンク・ロッカーが強い影響を受けた英米のハード・ロックやグラム・ロック、パブ・ロック・バンドに加えて、彼らがバンドに合流する前に在籍していたバンドやなども含まれている。自分はまだ学生の頃、クラッシュ(The Clash)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)が在籍していた05のChiswickから出ていたこの曲の中古シングルを結構な値段で購入したっけ。今ではあの頃が信じられないくらいレアな音源が簡単に安く手に入るんだもんなァ…(←ちょっと悔しい)。

どのバンドも性急なビートで歌、演奏共に荒っぽいが、この衝動に任せた粗雑さが後のパンクの原動力になっていく。パンクの歴史で重要なのは”ロックンロール・リヴァイヴァル”という側面もあったということ。こうして聴いていると音楽的にもパンクはある日突然沸いて出た訳ではなく、ちゃんと順序立てて進化(退化?・笑)していったことが分かる。

オークションにて購入(¥450)

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Step Right Up! (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年09月21日 | 雑誌付録CD

Step Right Up! (MOJO Magazine) / Various Artists (2010)

このブログではお馴染みの英音楽誌「MOJO」の付録CD。2010年5月号はダミ声の酔いどれ詩人、トム・ウエイツ(Tom Waits)選曲によるコンピレーション。副題は”A Musical Journey Compiled And Sequenced Exclusively For Mojo By Tom Waits”。彼の音楽趣味は彼の発表しているアルバム等からでも明らかで、時にはラグタイムまで遡り、オールドタイムのジャズやブルーズを基調としているので、このコンピでもそういったアーティストがランダムにまとめられている。収録曲は以下の通り。

01. Sixteen Tons - Tennessee Ernie Ford
02. John the Revelator - Son House
03. Ramblin' Man - Hank Williams
04. Just Walkin' in the Rain - Prisonaires
05. Drown in My Own Tears - Ray Charles
06. Honey in the Rock - Blind Mamie Forehand
07. Let's Go, Let's Go, Let's Go - Hank Ballard and the Midnighters
08. No More Auction Block - Paul Robeson
09. Dorothy Mae - Howlin' Wolf
10. Sylvie - Harry Belafonte
11. I Was Young When I Left Home - Bob Dylan
12. Jesus Blood Never Failed Me Yet (single version with Tom Waits) - Gavin Bryars
13. Ball 'n' Chain - Big Mama Thornton
14. Ich Bin Von Kopf Bis Fur Auf Liebe Eingestelt (Falling in Love Again) - William Burroughs
15. When You Wish Upon a Star - Cliff Edwards

自分はトム・ウエイツのアルバムを数枚しか持っていないので、これらの曲を彼がカヴァーしたかどうかまでは知らないが、どの曲もそのままトム・ウエイツのヴォーカルに置き換えられる曲ばかり。つまりそれ程に彼に影響を与えた曲群と言えるのだろう。異色なのは12。これはイギリスの作曲家のGavin Bryarsが映画の制作中に路上生活者が歌を歌っているところに遭遇し、録音されたその歌をテープループさせたものに伴奏を付け加えたものだそう。曲は1971年の発表らしいのでトムのヴォーカルが加えられているのは後からのオーヴァーダブだろうが、即興とは思えない街頭録音の歌にしっかりと音楽が彩りを加えていて、何か神々しい雰囲気で不思議な魅力がある。

オークションにて購入(¥450)

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I Can See For Miles (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年08月16日 | 雑誌付録CD

I Can See For Miles (MOJO Magazine) / Various Artists (2009)

このブログでは何度も紹介している英音楽誌の付録CD。当時、本当は定期購読したかったのだが、近くにタワレコも無く諦めていた。時々見付けてはCD単体、あるいは中古雑誌と一緒に購入している。今回購入したのはMOJO Magazineの2009年4月号付録。「I Can See For Miles」と名付けられたアメリカン・サイケデリックのコンピレーション盤。副題は”Lost Tracks From America's Psychedelic Underground”。タイトルはザ・フー(The Who)の名曲から(きっと)。当時からドラッグを連想させると言われていた曲だ。ジャケット・デザインは13th Floor Elevatorsが1966年に発表した「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators」から(ジャケ写真下)。自分はついこの間このアルバムを購入したばかりだ。

このコンピに収録されている曲とアーティストは以下の通り。

01 First Crew To The Moon - The Sun Lights Up The Shadows Of Your Mind
02 The Mystery Trend - Johnny Was A Good Boy
03 Terry Manning - Guess Things Happen That Way
04 13th Floor Elevators - (I’ve Got) Levitation
05 The Red Crayola - Hurricane Fighter Plane
06 The Bubble Puppy - Days Of Our Time
07 The Balloon Farm - A Question Of Temperature
08 The Music Machine - The People In Me
09 The Chocolate Watch Band - Are You Gonna Be There (At The Love-In)
10 The Ashes - Let’s Take Our Love
11 Lost And Found - Don’t Fall Down
12 The Free Spirits - I’m Gonna Be Free
13 Golden Dawn - Starvation
14 Endle St. Cloud - Come Through
15 13th Floor Elevators - You Don’t Know (Live At The Avalon Ballroom, SF)

13th Floor ElevatorsとThe Red Crayolaは知っているが、あとは知らないバンドばかり。もちろん副題の如くアンダーグラウンドなアーティストばかりだからこうなるのは仕方がない。聴いてみるとチープな香りがプンプン。でもそれが楽しかったりする。サイケな雰囲気は抜群。きっと大して売れていない曲ばかりなんじゃないかな(未確認)。

アメリカのサイケ・ガレージ・バンドといったらレニー・ケイ(Lenny Kaye)が編纂し1972年にエレクトラから発売された「Nuggets」(写真下左)を抜きには語れない。イギリスのバンドばかり注目されていて、アメリカのバンドは完全に埋もれていた状況に一石を投じた功績は計り知れないし、このアルバム以降様々な形でアメリカのガレージ・バンドも発掘、注目され、それが70年代中期以降のニューヨーク・パンクのムーヴメントにも繋がっていく。MOJO誌自身も過去にイギリスのアーティストを対象とした同趣向の4枚組のボックスCD「Acid Drops, Spacedust & Flying Saucers」(2001)を発売していて(写真下右)、そちらには有名バンドも収録されていたが、秀逸な内容だった。

 

なのでこのCDはアメリカのアーティストを対象としたMOJO版「Nuggets」と言っていいだろう。この雑誌の凄いところはこんなディープな内容のコンピ盤を毎月のように付録として付けるところ。もちろん有能なブレーンや知識の蓄積がないと無理だし、あったところで(販促の面はあるにしろ)版権の壁を越えなければいけない。いったいどうしてそんなことが可能だったんだろう。

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Maximum R'n'B! (MOJO Magazine) / Various Artists

2020年01月29日 | 雑誌付録CD

Maximum R'N'B! (UNCUT Magazine) / Various Artists (2011)

英音楽雑誌「UNCUT」の付録CD。2011年8月号は”The Roots Of The Who”という副題でザ・フー(The Who)のルーツを辿ったコンピレーション盤。”Maximum R'N'B”とは、ザ・フー初期の有名な宣伝ポスター(写真下)に用いられた文言だ(昔このポスター図柄のTシャツ持ってたなァ・笑)。

R&B、ブルーズ、ジャズ等、ザ・フーとしてカヴァーした曲のみならず、影響を受けたと思しき曲が16曲選ばれている。収録曲は以下の通り。

01 Jessie Hill - Ooh Poo Pah Doo
02 Bo Diddley - Pretty Thing
03 Otis Blackwell - Daddy Rolling Stone
04 Phil Upchurch Combo - You Can't Sit Down
05 Johnny Kidd & The Pirates - Shakin' All Over
06 James Brown - Please Please Please
07 Howlin' Wolf - Spoonful
08 Mose Allison - One Room Country Shack
09 The Regents - Barbara Ann
10 Jimmy Reed - Big Boss Man
11 The Top Notes - Shake It Up, Baby
12 Sonny Boy Williamson - Eyesight To The Blind
13 Eddie Cochran - Summertime Blues
14 Muddy Waters - I Just Want To Make Love To You
15 Chuck Willis - CC Rider
16 Link Wray - Rumble

 ロック・オペラなどで多彩な音楽を披露してきたザ・フー、つまりピート・タウンゼント(Pete Townshend)だけに、もっともっと振り幅があるのかなと思ったが、こちらではある程度絞られているようだ。それでも03、05、06、07、09、12、13のようにカヴァーとして曲が残っているもの以外の選曲(ブートレグにはあるのかな)が興味深く、特にピートが事あるごとに名前を出すジャズ・ピアニストのモーズ・アリスン(Mose Allison)は「A Young Man (Young Man Blues)」でない曲が選ばれているのが面白い。ピートの父はサックス・プレーヤーだったそうだから幼少の頃からジャズを聴く機会が多かったのだろう。ザ・フーのロック・オペラ方面に興味のある人は同じ「UNCUT」が2004年に出した「The Roots Of Tommy」(ジャケ写真下)もお勧め。

オークションにて購入(¥680)

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