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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

One Nation Under A Groove / Funkadelic

2018年03月27日 | ソウル・ファンク・R&B

One Nation Under A Groove / Funkadelic (1978)

ん?持っていたっけ、どうだったっけ…と店の棚を見て迷ったジョージ・クリントン(George Clinton)率いるファンカデリック(Funkadelic)の名盤「One Nation Under A Groove」。冒頭唐突に始まる有名な表題曲をはじめ、超の付く名盤なので当然すでに持っていると思っていたが、自信が無かったので安かったこともあり買って帰る(→持っていなかった)。表題曲が収録された様々なコンピ盤を持っているので当然オリジナル・アルバムも持っていると勘違いしていた。パーラメント(Parliament)もあるので系統立てて把握するのが難しい彼ら(自分はどちらかというとパーラメント名義の楽曲の方が好みのようだ)。後追いでファンになったので、過去には分厚い本まで購入して読んでみたが、結局さらに混沌としてしまった(笑)。いまだに曲だけ聴いたってどっちがファンカで、どっちがパーラメントかさっぱり分からない(苦笑)。

70年代後半と言えば世界的なディスコ・ブーム。華やかでポップなその時代のヒット曲とは毛色が違うが、ファンカデリックといったらやはりこのアルバムに収録されているような曲のイメージが強いんじゃないか。元々ハードなエレキ・ギターをフィーチャーしていたバンドなので驚かないが 「Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!」なんていう曲名があるとニンマリとしてしまう。何とPファンクが来日するのだそうだ。でももちろん名古屋飛ばし、というよりフェスでの来日。若かりし頃なら仕事を預けて参戦しただろうが、もう今はムリ。彼らも出演するソニックマニアにはナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)が出演するので普通なら是が非でも幕張メッセまで行きたいところだが…(涙)。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1993/11/2)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Priority Records
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The Platinum Collection / Solomon Burke

2018年02月04日 | ソウル・ファンク・R&B

The Platinum Collection / Solomon Burke (2007)

ちょっと前にドン・コヴェイ(Don Covay)のトリビュート盤を聴いていて本家が聴きたくなり、ライノ(Rhino)から出ているソロモン・バーク(Solomon Burke)のベスト盤をなぜか”間違えて”購入(苦笑)。自分の中でこの辺りのアーティストがごっちゃになっているようだ…。ま、どちらも自分はローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のカヴァーした曲を辿っていく中で聴くようになったソウル・レジェンド。ちなみにソロモン・バークの曲でストーンズがカヴァーしているのは「Everybody Need Somebody To Love」、「If You Need Me」、「Cry To Me」の3曲(だと思う)。ストーンズの2002年のロス公演にゲストで呼ばれ「Everybody~」を共演していてライヴ・アルバム「Live Licks」に収録されている。映像作品「Four Flicks」でもチラッとその模様を見ることが出来、巨体を揺らしてステージに上がり、彼自身を表わす”King”の称号をミックに与えてすぐにステージを降りる姿も思い出深い。

上記3曲以外は数曲しか聴いた事がなかったが、総じて激しくシャウトするような歌い方ではなく、とてもスウィートな歌い方が印象的。当時のR&Bシンガーは皆そうだが、いわゆるアルバム・アーティストではなく、誰にも思い浮かぶようなこれっていう名盤アルバムがある訳ではないので、こういったコンピは便利。こうやって原曲を聴くとストーンズのカヴァーでのミックのヴォーカルは汚いというか(笑)、かなり荒っぽくひしゃげたような声と歌い方だったことが分かる。もちろんそのアクこそがミックが当時の凡百のビート・グループと明確に違う魅力そのものだった訳だが。 

オークションにて購入(¥381)

  • CD (2007/4/24)
  • Disc : 1
  • Format : Original recording remastered, Import
  • Label : Rhino/Wea UK
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The Complete Stax Singles 1959-1968 Special Digest / Various Artists

2018年01月03日 | ソウル・ファンク・R&B

The Complete Stax Singles 1959-1968 Special Digest / Various Artists (1991)

ネット・オークションを眺めていて気になったCD。スタックス/ヴォルトのシングルはボックスセットになっていてすごいヴォリュームで発売されているが、さすがにあれをコンプリートする気は全然起こらない。そのシリーズのサンプラーとして作られた非売品のCDのようだ。実は別選曲の「Sampler」と題された同趣向、同デザインのCDも存在していてそちらの方がよく出回っている。そのサンプラーと多くの部分で選曲は重なっているが、なぜ同じような内容のCDが2種類も作られたのかは不明。選曲は以下の通り。

01 Carla Thomas - Gee Whiz
02 The Mar-Keys - Last Night
03 Barbara Stephens - That's The Way It Is With Me
04 Booker T & The MG's - Green Onions
05 Oits Redding - These Arms Of Mine
06 Rufus Thomas - Walking The Dog
07 Barbara & The Browns - Big Party
08 Rufus & Carla - Night Time Is The Right Time
09 Carla Thomas - A Woman's Love
10 Otis Redding - That's How Storng My Love Is
11 David Porter - Can't See You When I Want To
12 Gorgeous George - Biggest Fool In Town
13 The Mad Lads - I Want Someone
14 Ruby Johnson - I'll Run Your Hurt Away
15 Sam & Dave - Hold On! I'm Comin'
16 Eddie Floyd - Knock On Wood
17 Albert King - Oh, Pretty Woman
18 Sam & Dave - When Something Is Wrong With My Baby
19 Sir Mack Rice - Mini-Skirt Minnie
20 Carla Thomas - I'll Always Have Faith In You
21 Johnny Taylor - You Can't Get Away From It
22 C.L.Blast - I'm Glad To Do It
23 Judy Clay - You Can't Run Away From Your Heart
24 Mable John - Don't Hit Me No More
25 Otis Redding - (Sittin' On) The Dock Of The Bay
26 Ollie & The Nightingales - I Got Sure Thing
27 William Bell - A Tribute To A King

もちろんどれも名曲ばかりだが、ベタなもの以外にも、曲というよりアーティストで選んだのかなと思われる選曲もある。 グッと腰を落としたソウル・ミュージックが歳を重ねる毎にしっくりくるようになっているここ最近。もう耳にタコが出来るぐらい聴き倒した曲がほとんどなのに、曲順が変わったり、間に挟まった曲が変わるだけで新鮮に楽しめるのは、やっぱり元曲の完成度が高いんだろうなァ。それにスタックスはいわゆるハウスバンド(MGズのような)が付いていたので、当然ながら肌触りが似ていて耳に優しく、飽きがこないんだろう。4曲もフィーチャーされているカーラ・トーマス(Carla Thomas)か誰かを掘り下げてみたいなァと思うには思うのだが、いつもスタックスは同じ曲が入っていると分かっていてもコンピ盤を買ってしまう。 

オークションにて購入(¥698)

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Tribute To Black Heroes In Music : Don Covay / Various Artists

2017年12月28日 | ソウル・ファンク・R&B

Tribute To Black Heroes In Music : Don Covay / Various Artists (1993)

オークション・サイトを覗いていてふと見つけた日本盤CD。2年前に他界した往年のソウル・レジェンド、ドン・コヴェイ(Don Covay)のトリビュート盤。自分はこの盤の存在を全然知らなかったのだが、参加メンバーのクレジットを見てビックリ。もの凄い面々が参加していた。よく調べてみると海外では「Back To The Streets : Celebrating The Music Of Don Covay」というタイトルで発売されているものと同内容のようだ。その海外版ジャケットはこちら(写真下)。

どっちのジャケットも正直いまひとつ…どころか全く酷い出来だが(笑)、驚いた参加メンバーは、

01 –Ron Wood - Chain Of Fools
02 –Robert Cray - He didn't Know
03 –Bobby Womack - Checkin' Out
04 –Iggy Pop - Sookie Sookie
05 –Peter Wolf - I Stole Some Love
06 –Arlene Smith / Johnny Colla - Letter Full Of Tears
07 –Corey Glover - Three Time Loser
08 –Ben E. King - Victims
09 –Jim Carroll - Long Tall Shorty
10 –Todd Rundgren, Gary U.S. Bonds, Chuck Jackson - Mercy Mercy
11 –Nona Hendryx - We Can't Make It No More
12 –Barrence Whitfield - Pony Time
13 –Billy Squier - See Saw
14 –Mick Taylor / Chuck St. Troy - Somebody's Enjoy My Home
15 –Jimmy Witherspoon - Thunder
16 –Corey Glover, Johnny Kemp, Chuck Jackson, Gary U.S. Bonds, Bobby Womack - Soul Summit (Back To The Streets)

と超豪華。70年代ソウル・ミュージックを演らせると、ブルーズなんかよりもハマってしまうロン・ウッド。ステッペン・ウルフ(Steppen Wolf)のカヴァーでも有名な4「Sookie Sookie」を自分のものにしてしまう溌剌としたイギー、スローな曲でロマンチックな心の叫びを聴かせるピーター・ウルフ。この他にも聴きどころがいっぱい。いくつかの曲(1、4、6、7、10、15)にはエクスペリエンス(The Jimi Hendrix Experience)のノエル・レディング(Noel Redding)も参加している!。どうして国内と海外でこのような変則的な発売になったのか当時の事情は全然分からないし、この盤の情報自体も少ないのだが、どうも国内ではトリビュート盤のシリーズで発売されたうちのひとうのようだ。他にはオーティス・ブラックウェル(Otis Blackwell)と、カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)が確認出来る。それはともかく、活きのいい曲、しっとりとしたバラード、共にドン・コヴェイの曲の良さがしっかりと伝わってきてなかなかイイ。ストーンズ(The Rolling Stones)のカヴァーから知ったドン・コヴェイだけれど、コンピに収録されたものしか所有していないので、彼のベスト・アルバムでも聴いてみたくなってきた。

オークションにて購入(¥288)

・CD (1994/6/22)
・Disc : 1
・Format: CD
・Label : ビクターエンタテインメント

 

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Motel Shot / Delaney & Bonnie and Friends

2017年12月25日 | ソウル・ファンク・R&B

Motel Shot / Delaney & Bonnie and Friends (1971)

デラニー(ディレイニー)&ボニー(Delaney & Bonnie)と彼らの周辺アーティストが発表したジャム・セッション的な録音を収録したアルバム。近年このアルバムが語られるときには「元祖アンプラグド」なんて言われることもあるが、しっかりとエレクトリックな楽器も入っているようだし、タイトルからいくとツアー先のモーテルで一発録りしたしたように受け取れないこともないが、まとまりのある録音なのできちんとスタジオで収録されているんじゃないかな。気になる録音参加メンバーは、主だったところだけでも、デラニーとボニーに加えてデイヴ・メイソン(Dave Mason)、レオン・ラッセル(Leon Russell)、デュアン(デュエイン)・オールマン(Duane Allman)、グラム・パーソンズ(Gram Parsons)、カール・レイドル(Carl Radle)、ボビー・ウィットロック(Bobby Whitlock)、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)、ボビー・キーズ(Bobby Keys)他と、超豪華。エンジニアにはドアーズ(The Doors)で有名なブルース・ボトニック(Bruce Botnick)もクレジットされている(プロデュースはデラニー自身)。

コーラスの付け方やピアノ、タンバリンの音など、白人ながらゴスペルに強く影響を受けた音楽で、メインのボニーの声はとてもソウルフルに響く。線が細そうに見える彼女の歌唱は、声だけ聴いていたら黒人と間違えるような迫力と響きが。ちょうど同時期のアレサ(Aretha Franklin)のライヴ・アルバム「Amazing Grace」と同様のフィーリング。久々に大きなスピーカーで鳴らして聴いてみたが、印象が全然違う。こういう音楽はイヤホンとかラジカセサイズでチマチマ聴くもんじゃないナ…。この辺りの音楽は実際にキリスト教を信仰していて、教会音楽に触れていたり、ブルーズの背景など、歌詞の意味がよく分かっていないと本当の意味で理解は出来ないのだろう。アメリカの教会だって色々あって音楽が伴うとは限らないし。にしても、参加メンバーの凄さ(ノンクレジットでジョー・コッカーやクラプトンも参加していると言われている)。どうして当時の彼ら2人にこれほどの求心力があったのだろう。

オークションにて購入(¥618)

  • CD (2013/6/12)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Original recording remastered
  • Label : ワーナーミュージック・ジャパン
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Simply The Best / Tina Turner

2017年12月23日 | ソウル・ファンク・R&B

Simply The Best / Tina Turner (1991)

60年代からアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)として一世を風靡したものの、70年代は後半になって埋もれつつあったが、暴君の夫から独立して80年代半ばから見事に復活を遂げたティナ・ターナー(Tina Turner)の復活期を中心としたベスト盤。世界的なヒット復活作となったアルバム「Private Dancer」からはもちろん、その後のヒット曲が満載。収録曲にはシングル・ヴァージョン(1,6,7,8,9)やライヴ・バージョンも収録されている。若い頃のシャウトもいいが、伸び伸びとした歌声で歌っているこの頃も素敵。

伝記映画などで彼女の経歴を知ってしまうと何だか気の毒な感じしかしないが、いつだってステージ上の彼女は明るくビッグ・スマイル、そして素晴らしい歌声で歌ってきたので、誰にでも愛され、低迷期であっても同業のミュージシャンからの支えやリスペクトが多く、それが劇的な復活に繋がった。華があるのでライヴなどでの共演も多い。それら別アーティストとのライヴでの共演はこの盤で聴ける。ただ、この何年か活動(消息)が聞こえてこない。小娘の頃からずっと生き馬の目を抜くショービズで生きてきた彼女だから安寧な余生を送っているといいが…。

中古店にて購入(¥350)

  • CD (1991/12/24)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Capitol
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In The Beginning...The Mod Story : 50 MODern Dance Tracks / Various Artists

2017年12月20日 | ソウル・ファンク・R&B

In The Beginning...The Mod Story : 50 MODern Dance Tracks / Various Artists (2011)

1950年代から60年代にかけてイギリスで労働者階級の若者を中心に流行したスタイル「MOD」(モッド)をテーマにしたコンピ盤は数多くあるものの、その昔は権利関係が怪しい編集盤も沢山あり、選曲はいいものの、何だか音質がイマイチ、いつの時代の録音か不明、あるいはジャケやインナーが思い切り手抜き、みたいなのが数多くてなかなか心から楽しめるものは多くなかった。今までにも記事にしてきたこの「Not Now Music」は作りこそチープなものの、選曲も良く、音も問題無く、価格も激安なのでお勧めのレーベルだ。このモッドをテーマとしたコンピも2枚組に50曲を詰め込んてヴォリュームも充分。気になる選曲は、以下の通り。

<Disc 1>

1-01 The Mar-Keys - Last Night   
1-02 The Marvelettes - Please Mr. Postman   
1-03 Rosco Gordon - Just A Little Bit   
1-04 Bobby Parker - Watch Your Step   
1-05 Carl Lester & The Showstoppers - When You See Me Hurt   
1-06 Dave "Baby" Cortez - Hurricane   
1-07 Nat Kendrick & The Swans - (Do The) Mashed Potatoes, Pt. 1   
1-08 Bobby Bland Turn On Your Love Light   
1-09 James Ray - If You Gotta Make A Fool Of Somebody   
1-10 Chris Kenner - I Like It Like That (Part 1)   
1-11 The Contours - Whole Lotta Woman   
1-12 Bill Black - My Girl Josephine   
1-13 Bruce Channel - Hey! Baby   
1-14 The Miracles - Shop Around   
1-15 The Isley Brothers - Shout   
1-16 Paul Gayten - The Hunch   
1-17 Bo Diddley - I'm A Man   
1-18 Mary Wells - Bye Bye Baby   
1-19 Muddy Waters - Got My Mojo Working   
1-20 James Booker - Gonzo   
1-21 Arthur Alexander - You Better Move On   
1-22 The Shirelles - Baby It's You   
1-23 The Chantels - Well, I Told You   
1-24 Ray Charles - Unchain My Heart   
1-25 Phil Upchurch - You Can't Sit Down

<Disc 2>
  
2-01 Dick And Dee Dee - The Mountain's High   
2-02 The Marathons - Peanut Butter   
2-03 Don Covay - Pony Time   
2-04 Dee Clark - Hey Little Girl   
2-05 Diana Ross & The Supremes - Buttered Popcorn   
2-06 Bobby Bland - I Pity The Fool   
2-07 Joey Dee & The Starliters - Peppermint Twist   
2-08 Billy Preston - Volcano   
2-09 The Coasters - Searchin'   
2-10 The Drifters Sweets For My Sweet   
2-11 Freddie King - Hide Away   
2-12 Ernie K. Doe - A Certain Girl   
2-13 Maximilian - The Snake   
2-14 Marty Lewis - Satisfied With My Lovin'   
2-15 Huey "Piano" Smith & His Clowns - Don't You Just Know It   
2-16 Ike & Tina Turner - A Fool In Love   
2-17 Little Walter - My Babe   
2-18 The Duals - Stick Shift   
2-19 The Miracles Ain't It Baby   
2-20 Maurice Williams & The Zodiacs - Stay   
2-21 Etta James - I Just Want To Make Love To You   
2-22 Ray Charles - What'd I Say Pt. 1   
2-23 The Shirelles - Mama Said   
2-24 The Top Notes - Twist & Shout   
2-25 Phil Upchurch - You Can't Sit Down, Part 2

実際に当時のモッズがベスパに乗ってこういう曲を聴き漁っていたかどうかは知る由も無いのだが、労働者階級では現状を変えられない若者も数多くいただろうから、海を渡ったアメリカの音楽に対する憧憬はより強かったのだろうと想像する。こぞってこういうレコード(たぶんシングル盤)を探しては自慢していたんじゃないかな。ミック・ジャガー(Mick Jagger)なんかはアメリカのブルーズ・レーベル「Chess Records」に直接手紙を書いて、イギリスでは手に入らなかったレアなブルーズのレコードを通販で購入していたそうだから、どの時代にもマニアックな奴は居るものだ(ちなみに余談だが、その頃にその手紙を受け取ってレコードを送っていたのが、後にローリング・ストーンズ・レーベルの社長に就任するマーシャル・チェスだとか)。

閑話休題。ソウル、ブルーズ、モータウン、スタックス、ロカビリー、R&B、ジャズ、など呼び方や”くくり”は色々あれど、有名な曲、そうでない曲も含めてゴキゲンな曲ばかり。いつも不思議なのだが、レーベルも軽々と飛び越えてしまっているが権利関係とかどうなっているのかしらん…。もちろん自分が初めて聴いた曲もあるし、内容、曲順が新鮮。音質も揃っていて充分なクオリティー。

中古店にて購入(¥350)

  • CD (2011/12/20)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : Not Now UK
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I Can't Stand The Rain / Ann Peebles

2017年11月28日 | ソウル・ファンク・R&B

I Can't Stand The Rain / Ann Peebles (1974)

アル・グリーン(Al Green)やO.V.ライト(O.V.Wright)を輩出したHi Recordsから発売された1974年のアン・ピーブルス(Ann Peebles)のアルバムを購入。有名な表題曲「I Can't Stand The Rain」はティナ・ターナー(Tina Turner)やロン・ウッド(Ron Wood)にカヴァーされていたので、自分は80年代にそちらを先に聴いたクチ。オリジナルを聴くのは初めてだ。

雨音を表現したと言われる不思議なシンセのような音(”エレクトリック・ティンバレス”というラテン打楽器だそうだ)から始まる曲は、サビに向かうにつれて往年のハイ・サウンドらしさが出てくる素晴らしい曲。なんと一晩で出来た曲なのだとか。さすがアーティストも惹かれる名曲、やっぱりオリジナルはいいなァ。もう1曲聴き覚えのある曲が。「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」は80年代のイギリスのソウル・シンガー、ポール・ヤング(Paul Young)のアルバムで聴いたことがあった。そちらは当時流行りのサンプリング音、”オーケストラ・ヒット”を使ってよりポップに編曲されていたが大好きだった曲。オリジナルはグッと腰を落として渋めだがしみじみといい曲だ。この時代のアルバムにありがちだが、ヒットした曲の2番煎じ的な曲も入ってしまっているものの、派手に押し付けるような歌唱ではない彼女の歌い方は素敵。 

オークションにて購入(¥462)

  • CD (2009/5/12)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Fat Possum [Old]
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Classic Stax / Various Artists

2017年10月30日 | ソウル・ファンク・R&B

Classic Stax / Various Artists (2016)

以前に購入して気に入った、ユニヴァーサルの廉価レーベルSpectrumから出されたファンクのコンピレーション3枚組のスタックス版を購入。詳しいデータ等は無いものの、もちろん音には全く問題無く、スッキリとしたデザインのジャケも好感が持て、3枚のヴォリュームにたっぷりとスタックス・レーベルを代表する曲群を詰め込んでいて、これが野口英世1枚程度で買えるのは奇跡としかいいようがない。スタックス/ヴォルトの事をあまり知らない人でも、ソウル(あるいはファンク)ミュージックを少しでもかじったことがある人なら聴いたことのあるメロディーが目白押し。それだけでなく、例えばビートルズ(The Beatles)、ストーンズ(The Rolling Stones)が好きな人、忌野清志郎が好きな人、映画「ブルース・ブラザーズ」が好きな人、オールドスクールなヒップホップが好きな人、などなど…、幅広い音楽ファンが楽しめること請け合い。選曲は前出の「Classic Funk」と比較して至極真っ当で、曲数が多い分やや馴染みの薄い曲もあるという程度。時系列やアーティスト別できちっと並べられていないのも、こういう聴き流す趣向のコンピ盤にはちょうどイイ。おすすめ。

Disc 1

01. Theme from Shaft - Isaac Hayes
02. Soul Man - Sam & Dave
03. Green Onions - Booker T & the MG's
04. Soul Finger - The Bar-Kays
05. So I Can Love You - The Emotions
06. Walking the Dog - Rufus Thomas, JR
07. Tramp - Otis Redding
08. I'll Take You There - The Staple Singers
09. (Sittin' on) the Dock of the Bay - Otis Redding
10. What a Man - Linda Lyndell
11. Bring It on Home to Me - Eddie Floyd
12. Your Sweet Lovin' - Margie Joseph
13. I'll Be the Other Woman - The Soul Children
14. Last Night - the Mar-Keys
15. Who's Making Love - Johnnie Taylor
16. In the Rain - The Dramatics
17. Bring It Home (And Give It to Me) - Hot Sauce
18. Born Under a Bad Sign - Albert King
19. Pick Up the Pieces - Carla Thomas
20. I've Been Loving You Too Long - Otis Redding

Disc 2

01. Knock on Wood - Eddie Floyd
02. Hold on I'm Coming - Sam & Dave
03. Whatcha See Is Whatcha Get - The Dramatics
04. If You're Ready (Come Go with Me) - The Staple Singers
05. Do Your Thing - Isaac Hayes
06. B-A-B-Y - Carla Thomas
07. If I Give It Up, I Want It Back - David Porter
08. Stealing Love - The Emotions
09. Soul Limbo - Booker T & the MG's
10. Cheaper to Keep Her - Johnnie Taylor
11. Son of Shaft - The Bar-Kays
12. I Want Someone - The Mad Lads
13. I'll Run Your Heart Away - Ruby Johnson
14. The Breakdown - Rufus Thomas, JR
15. Private Number - William Bell, Judy Clay
16. Candy - The Astors
17. Mini-Skirt Minnie - Sir Mack Rice
18. Philly Dog - The Mar-Keys
19. I Got to Be Myself - Rance Allen Group
20. Try a Little Tenderness - Otis Redding

Disc 3

01. Respect Yourself - The Staple Singers
02. Ghetto: Misfortune's Wealth - 24 Carat Black
03. Jody's Got Your Girl and Gone - Johnnie Taylor
04. Hard to Handle - Otis Redding
05. Never Can Say Goodbye - Isaac Hayes
06. Hearsay - The Soul Children
07. Gee Whiz (Look at His Eyes) - Carla Thomas
08. When Something Is Wrong with My Baby - Sam & Dave
09. (Do the) Push and Pull - Rufus Thomas, JR
10. Time Is Tight - Booker T & the MG's
11. Show Me How - The Emotions
12. Starting All Over Again - Mel & Tim
13. Mr. Big Stuff - Jean Knight
14. I've Never Found a Girl (To Love Me Like You Do) - Eddie Floyd
15. Your Good Thing (Is About to End) - Mable John
16. Don't Have to Shop Around - the Mad Lads
17. Soothe Me - Sam & Dave
18. You Can't Run Away from Your Heart - Judy Clay
19. After Laughter (Comes Tears) - Wendy Rene
20. A Tribute to a King - William Bell

 

amazonにて購入(¥1,039)

  • CD (2016/4/15)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Universal / Spactrum
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Classic Funk / Various Artists

2017年10月02日 | ソウル・ファンク・R&B

Classic Funk / Various Artists (2015)

何を見ていて見つけたのか忘れてしまったのだが、シンプルなジャケットのファンク・コンピレーションCD3枚組を発見。収録アーティストがかなりイケてるのだが、最初はよくあるどこかの怪しいレーベルが出したテキトーなコンピ盤だと思っていた。でも調べてみると発売元のSpectrum Musicというレーベルはユニヴァーサル傘下の廉価レーベルで、何とジャケット・クレジットにはあの「Rhino」の文字も!それにしては値付けが安過ぎるが、この値段なら失敗してもいいやと、ポチッ。

他の廉価盤同様ライナーノーツなどは無く、各曲の詳しい出自などが欠けているのは仕方がないのだが、それにしてもコレ、なかなかスゴイ内容。誰もが知るような超の付く有名曲ももちろんストレートに収録しているのだが、ファンクが好きな人なら「おっ!」となるような内角高め、あるいはこれも入れますかという外角低めなど、捻りを効かせた選曲が目白押しで、音質も問題無しの好盤。1-09や、2-11、3-04のような曲を入れるセンスがニクいじゃないか。ジャズ・ファンクも多いのでド真っ黒なファンクを期待すると肩透かしがあるかもしれないが、3枚にたっぷり収録されているのでファンクまみれになれること請け合いのゴキゲンな内容。自分はいつも家の掃除をする時にはJB(James Brown)と決めているのだが(←アホ…、でも掃除がはかどります・笑)、次からはこれが役に立ちそうだ。

このシリーズ、他にも色々なテーマで3枚組CDを出しているのだが、調べてみるとどれもやはり選曲がひと捻りあってイイ。他には「Stax」「Punk」「Disco」「Motown」「80s」「Blue Note」などなど。これからお世話になりそうだ。

amazonにて購入(¥1,082)

 

Disc 1

01 - Papa's Got A Brand New Bag - Otis Redding
02 - Express Yourself - Charles Wright & Watts 103Rd Str. Band
03 - Stretch Your Rubber Band - The Meters
04 - Pneumonia - Kool & The Gang
05 - Moment Of Truth - Earth, Wind & Fire
06 - Joy - Isaac Hayes
07 - Give It Up Or Turnit A Loose - James Brown, The Original J.B.S
08 - Sang And Dance - The Bar-Kays
09 - Make It Funky - John Lee Hooker
10 - T- Plays It Cool - Marvin Gaye
11 - Itch And Scratch (Part 1) - Rufus Thomas, Jr.
12 - Quitters Never Win - Dr. John
13 - The Stingray - Earl Van Dyke
14 - Get Me Back On Time, Engine Number 9 - Wilson Pickett
15 - Pick Up The Pieces - Willis Jackson
16 - Soul Power '74 - Maceo
17 - Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker) - Parliament
18 - Hum Along And Dance - Jackson 5

Disc 2

01 - Talkin' Loud And Saying Nothin' Pt. 1 - James Brown
02 - The Ghetto - Donny Hathaway
03 - What It Is- - The Temptations
04 - We Live In Brooklyn, Baby - Roy Ayers Ubiquity
05 - You Don't Love Me - Booker T & The Mg's
06 - Fat City Strut - Mandrill
07 - Wiggle Waggle - Herbie Hancock
08 - Memphis Train - Buddy Miles
09 - Hang Out & Hustle - Sweet Charles
10 - Alekesam - The Crusaders
11 - Chainey Do - The Pointer Sisters
12 - (Somebody Got) Soul Soul Soul - The Wild Magnolias
13 - Getting Uptown To Get Down - United 8
14 - Chicken Fat - Mel Brown
15 - You Blew My Mind - Vernon Garrett
16 - Love The Life You Live - Black Heat
17 - Chicago, Damn - Bobbi Humphrey

Disc 3

01 - Funky Nassau, Pt. 1 - The Beginning Of The End
02 - Think (About It) - Lyn Collins
03 - One Track Mind - Quincy Jones
04 - Groovin' For Mr. G - Richard -Groove- Holmes
05 - Billy, Come On Back As Quick As You Can - Gladys Knight & The Pips
06 - Memphis Soul Stew (Live @ Fillmore West) - King Curtis
07 - You're Starting Too Fast - Johnny Pate
08 - Just Kissed My Baby - The Meters
09 - Ufos - The Undisputed Truth
10 - Get Up And Get Down - The Dramatics
11 - What A Groove - Barry White, The Love Unlimited Orchestra
12 - I Can't Stop Loving My Baby - Pete Parker
13 - Jan Jan - Fabulous Counts
14 - I Wanna Be Free - The Power Of Attorney
15 - The Final Comedown - Grant Green
16 - Breakin' Bread - Fred Wesley & The New J.B.'S
17 - The Jam - Graham Central Station
18 - Got To Get Your Own - Reuben Wilson
19 - What About It- - Eddie Hazel

  • CD (2015/6/30)
  • Disc : 3
  • Format: Import
  • Label : Spectrum Music / Universal

 

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