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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

キッチン欧味 @名古屋市千種区・吹上

2017年06月09日 | 名古屋(千種区・守山区)

吹上ホールでの用事が終わり、遅い昼食に出掛けたのは飯田街道沿いにある「キッチン欧味」。駅からは離れているし、この日は生憎の雨だったが、店の中はほとんどのテーブルが塞がっている人気ぶり。店の中は喫茶店っぽく落ち着く雰囲気。さっそくメニューとにらめっこ。好物のオムライスと激しく迷ったが、この店で特に強く推されているように感じたジャンボエビフライと、店名を冠したハンバーグを組み合わせた「ジャバーグ定食」なるものがあったので、赤い帽子とエプロンをした給仕の女性にお願いする。ちなみに「ジャバーグ」の”ジャ”はジャンボエビフライの”ジャ”(笑)。ライスとパンが選べるのだが、その時ちょうど運ばれていた他の客のライスが大きめの茶碗にこんもりと山盛りで、その客もびっくりしている様子だったので、慌ててライスを半分にしてもらう。

しばらくして丸い平皿に盛られた「ジャバーグ」とライス、味噌汁が運ばれた。メインには千切りキャベツと海藻のサラダ、それにパイナップルが添えられている。まずは濃いめのデミグラスソースがかけられたハンバーグ。ふわっふわの食感で口の中で崩れていく。デミソースは自分がよくステーキソースとして作るウスターソース+ケチャップの風味にも似て、間違いのない旨さ。エビフライは20cmほどもあるだろうか、たっぷりの自家製タルタルソースの上に横たわっていて、自分好みの細かいパン粉の衣をまとっている。どちらもライスとの相性は抜群。あー、旨い。無理すればあの大盛りライスでも食べられただろうが、半分といっても普通かそれ以上のヴォリュームはあったので賢明な判断。でも最後に食べようと思っていたパインを床に落とす不始末(そういえばついこの前も…、ヤバイな…)。(勘定は¥1,550)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 今池にある「日本福音ルーテルなごや希望教会・今池礼拝所」(昭和23年・1948・建造)。あのヴォーリズの建築だとのこと。ちょうど併設の幼稚園の迎えの時間だったので写真は1枚だけ。

 


 

キッチン欧味

愛知県名古屋市千種区千種1-9-23

 

( 吹上 ふきあげ オーミ おーみ おうみ 洋食 ジャンボエビフライ ジャンボ海老フライ ハヤシライス 欧味風 近代建築 ウイリアム・ヴォーリズ ヴォーリズ建築 )

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弘法屋 @名古屋市千種区・池下

2017年06月06日 | 名古屋(千種区・守山区)

用事で歩き疲れたやや暑い午後の池下駅。かき氷にはまだ早いが、ちょっと何か冷たいものを、と思ってこの店を思い出す。実は昨シーズンにもこの店にかき氷目当てで来たことがあったが、その雑多な雰囲気と、小さい飲食スペース(席は5つ程)に氷目当てで群がっていた女性達にひるんで(笑)、入ることが叶わなかった。その”果物屋のついでに端っこでデザート食べられ〼”的な雰囲気は相変わらず。店の中には男性2人と女性店員。普段着で飲食店の店員らしくないのは”果物屋”さんだからだろう。さすがに午後3時頃だったので先客はカップル1組だけだった。それでも気後れしながら着席し、メニューを眺める。へぇー「ローストビーフサンドイッチ」なんてあるんだね。まだかき氷はなかったので、勇気を出して(笑)「フルーツパフェ」を注文した(注・オッサン1人です)。

運ばれてきたパフェを目の前にしてたじろぐ。さぁ、どうやって食べようか。パフェにはスイカ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、イチゴ、ブルーベリー、パイナップル、バナナなどが微妙なバランスの上に刺さっている。慎重にフルーツを掘り出し味わっていく。どのフルーツももちろん旨い。中にはアイス、マンゴーフラッペ、ゼリー、ババロア、スポンジケーキ、クリームとこれも盛り沢山。特にババロアが気に入った。ただ果物屋さんだからもちろん旬のものを選んでいるのだろうが、スイカと黄色いメロンだけは風味もいまひとつ。わざわざこの時期(訪問4月末)には要らないなァという感じ。どのフルーツも食べ辛いのだが、一番香りが立っていて最後に残しておいたパインのひとつを案の定、床に落とす(涙)。どう食べてもオッサンじゃ絵にならない…。次は嫁か娘を連れて来ないと。(勘定は¥1,200)

フルーツパーラー 弘法屋

愛知県名古屋市千種区覚王山通8-70-1 名鉄パレサンクレア池下店 1F

 

( 池下 いけした こうぼうや KOBOYA 弘法屋 池下店 フルーツショップ フルーツ屋 かき氷 フラッペ パフェ ババロア )

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松楽 @名古屋市千種区・吹上

2017年06月02日 | 名古屋(千種区・守山区)

仕事で名古屋市のイベント会場「吹上ホール」に用事があったので、現場到着前に腹ごしらえ。地下鉄駅から歩いて訪れたのは「中国料理・松楽」。こちら(自分は見たことがないが)メディアにも取り上げられる事が多い店らしい。評判なのはチャーハン。店の外にも写真入りの大きな看板があり、「こがし醤油香る究極の一皿・名古屋屈指の絶品チャーハン」の文句が。期待が高まるではないか。店は間口が狭く、中に入るとカウンター8席のみでこじんまりとしている。それでも老齢のご夫婦と若い衆の3人体制。ランチではラーメンとの「チャーラセット」〔ママ〕の方が値打ちなのは分かっていたが、食べ過ぎないようにと「チャーハン」を単品で注文した。

さっそく主人(御年80を超えるのだとか)によって調理が始まったが、ちょっとカバンから資料を取り出して目をやっていたら、電光石火の早技でチャーハンが出来上がっていた。鍋を使うカツッカツッという音も耳に入らず、玉子を先に炒めて、ご飯を鍋肌に焼き付けている様子だけ目に入っていたが、それにしても早い。かかった時間はたぶん3分くらいか。凄いなァ。白い八角形の皿にこんもりと盛られたチャーハンの量は、普通かやや少なめぐらい。具もネギ以外はあまり見当たらない。レンゲですくって食べてみる。米粒が油をまとってしっとりとした好みのタイプ。味付けに特に飛び出たものはないが、しみじみと旨い。添えられた紅生姜をつまんだり、スープで口を濡らしながら、あっという間に皿を空にした。この量だったらセットでもよかったか。チャーハンも旨かったが、メニューに載っていた焼売や春巻などの点心や、単品も更に旨そうだ。次はビール付きで何かたのんでみよう。(勘定は¥680)

 


 

↓ 千種小学校の近くで見つけた洋館。住人が居るのか少し微妙だったが、瓦のデザインも凝っているし、屋根上に尖塔があったり、玄関に門柱があったりと、とても興味深い建物。

 


 

中國料理 松楽

愛知県名古屋市千種区大久手町6-16

 

( 吹上 ふきあげ 大久手 しょうらく 中華料理 中国料理 中華飯店 広東料理 炒飯 チャーラ―セット ランチ 大久手小路 近代建築 )

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かどふく新守山店 (2) @名古屋市守山区・新守山 (※閉店)

2016年12月06日 | 名古屋(千種区・守山区)

以前に嫁と行って大満足で帰ってきた「かどふく新守山店」へ単独で再訪。用事終わりだったので、夜営業開始の時間に店へ。幅広きしめんで名前が挙がることが多い店だけれど、前回店に入るとかなり「蕎麦押し」な印象を受けたので、気になって仕方がなかった。幟(のぼり)も立ててあるし、店先にも「長野県産そば粉100%使用して手打してます」と出ている。腰を下ろして給仕の年輩の男性(主人?)に「ざるそば」と、前回その充実ぶりに感激した「ミニ親子丼」を頼むも…その男性に「アウトッ!」って言われてしまった。売り切れという意味だとは思うがアウトって…(苦笑)。ちょうど隣の席の人がその親子丼を食べていたので、ご飯でも切れたのかな?(でもまだ夜営業開始時間だ…) ま、すぐには他が思い浮かばなかったので、そばだけにしておいた。(※訂正・通し営業のようです)

信州八ヶ岳産の蕎麦粉を石臼挽きにするというそばは、最近では珍しくごついそば。切りは太目で、太さにもばらつきがある。長さも短かめ。しっかりキリッと締められていて、風味と力強さがあり、噛みしめる楽しみのある武骨なそば。最近は洗練された蕎麦切りばかり食べていたので、久しぶりにこんな野趣溢れるそばを食べた気分。つゆはやや濃いめ、甘めの東海地方タイプ。この組み合わせもなかなか面白い。あっという間に手繰り終わり、さらっとした蕎麦湯をいただいて、了。そば以外はきしめんだけで、この地方では珍しく、うどんも煮込みも無い店なので、次はこのそばを温かいつゆで食べてみたいなァと、もう次の訪問に思いを馳せて…。(勘定は¥850)

前回の記事はこちら

 

かどふく 新守山店

愛知県名古屋市守山区鳥神町287

 

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およし @名古屋市千種区・覚王山 (※閉店)

2016年10月04日 | 名古屋(千種区・守山区)

名古屋市の登録地域建造物資産に指定されている建築を眺めるために覚王山の日泰寺参道へ。以前にもいくつかの店に入ったことがあるが、この日訪れたのは創業してから60年程というお好み焼き・焼そばの「およし」。幟が立ったのんびりとした雰囲気の店に入ると、鉄板の前にはご夫婦。主に調理担当をしているのは女将さんのようだ。鉄板は長年の歴史で反り返っている。沢山のサイン色紙が貼ってある壁にも掲示してあるのだが、こちらは「店内での飲酒かたくおことわりします」という店。ま、この日はバイクだったからどちらにしても仕方がないが、焼そばとお好み焼だけに大人にはなかなか厳しい法律(笑)。鉄板の前に腰かけ「お好み焼・にく玉入り」を注文した。

店内はかなりの賑わいで、鉄板の上で繰り広げられる様々な調理を眺めながら待つ。かなり暑い日だったが、もちろん開け放しでエアコンは効いていないので、いつも携帯している日本手拭いで汗を拭き拭き。お好み焼の焼き方はしっかりめで、玉子は先に混ぜてしまう焼き方。自分の分が焼き上がり、鉄板の上を移動して運ばれた。小皿が渡されて、ソースでも醤油でもということで容器がそばに置かれた。こちらにはマヨネーズがかかっていいないのが好ましい(マヨネーズ自体は嫌いではないが、かけると全部同じ無難な味になってしまうので)。自分でコテを使って切り、これまた別容器の鰹粉と青のりをかけてカスタマイズ。刷毛でソースを塗ったり、醤油を塗ったりして楽しんだ。そういえば、我が家ではお好み焼きは基本的に自分ちで作るもの(母は大阪出身、叔母は元お好み焼き屋という家系なのだ)。一銭洋食風のものを除き、外で食べたのは覚えがないぐらい久しぶりだ。うーん、ビール呑みたい(笑)。(勘定は¥450)

 


 

↓ 日泰寺参道に残る歴史的な建物(登録地域建造物資産)の数々。「加藤石材店」(写真下左:昭和2年・1927・建造)と、「杉山浴槽設備」(下右:昭和3年・1928・建造、外壁改修)。

 

↓ 布団・衣料の店「仙田屋」(写真下左:昭和10年頃・1935・建造)と、「二宮畳店」(下右:昭和4年・1929・建造)。

 

 


 

およし

愛知県名古屋市千種区山門町2-53

※閉店しています

 

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千種豊月 @名古屋市千種区・今池

2016年09月21日 | 名古屋(千種区・守山区)

最近は名古屋でも評判の蕎麦屋が出てきたので今はどうなのかは知らないが、昔は旨い蕎麦というと必ず名前の挙がる店だった「千種豊月」。すぐ近くの近代建築を訪れた時に行ってみようと思って予定を立てていたのだが、残念ながら件の建築が取り壊されてしまい(あぁ、もう少しだけ早く見に行っていたら…)蕎麦屋への単独訪問となった。店近くの細い路地を北に入ると駐車場があり、そこに車を停め、店まで歩く。開店したばかりの時間だが、次々と客が吸い込まれていた。相変わらず根強い人気があるようだ。こちら創業は昭和46年(1971)とのこと。店に入ってテーブル席に座る。奥には麺打ち場があり、給仕の女性も大勢で活気がある。かき揚げが名物らしいのだが、この日は夜に天ぷらを食べる予定だったので、シンプルに「生粉打せいろ」を注文した。

しばらくして2段のせいろに分かれて蕎麦が登場。薬味はおろしと葱と山葵。こちらの蕎麦はこの辺りでは珍しく、更科粉で打たれていて色白。蕎麦をつまんで手繰ってみる。喉越し良く瑞々しい。つゆはこの地方らしい濃いめのやや甘め。徳利にも入っていて、量はたっぷりあって嬉しい。更科蕎麦だともう少しカエシ弱めの出汁感の強いものが好みだが、名古屋らしさがあって、これはこれでいいかも。あっという間に手繰り終えたので、蕎麦湯はこちらから声を掛けなければならなかった。最初はやや濁っていたが、沈殿してすぐにサラッとした感じになった蕎麦湯を、蕎麦では使わなかったおろしと葱を入れながら、たっぷりのつゆで楽しんだ。次は是非とも天ぷらも。(勘定は¥820)

 


 

 

↑ 掘割町にある「よし川別館」(昭和元年・1926・建造)と、「爲三郎記念館(旧・爲春亭)」(昭和9年・1934・建造)に寄ってみた(外から覗いただけ)。

 


 

千種豊月

愛知県名古屋市千種区豊年町15-19

 

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グリル プランセス @名古屋市千種区・池下

2016年07月29日 | 名古屋(千種区・守山区)

池下駅の北にある洋食レストラン「グリル・プランセス」。創業は昭和39年(1964)とのこと。店は銀行も入るビルの地下にあり、階段を降りるとタイムカプセルのように閉じ込められた「昭和」の雰囲気が広がる。赤い絨毯、濃色の壁紙、たくさん飾られた絵画など、むかし家族で食べに行く”ごちそう”の店はまさにこんな店だったナ。まだ昼の口開けの時間とあって先客は数名。案内された席に座ると、名物主人が注文を取りに来て下さった。ご高齢だがムキムキの体(その筋では有名だそうで)に、赤いジーンズに赤いシューズ(笑)。そのど派手な出で立ちと、高齢とは思えない姿勢の良さがかっこいい。注文したのはこちらの名物と言われるハンバーグ、という事で「ハンバーグランチ」。

まずはサラダが運ばれ、オリジナルのドレッシングをかけていただく。そして熱々の鉄板の上にのったハンバーグがジューッと音を立てて登場。つけ合わせはケチャップ味のスパゲッティー、フライドポテト、そしてかぼちゃの天ぷら。ハンバーグはナイフを入れなくてもいいくらい柔らかで、いま手で捏ねたばかりといった感じの柔かい食感。上にかかったマイルドなデミグラス・ソースをたっぷりつけて熱々をいただく。旨い。この味はずっと昔のままだそうだ。平皿に盛られたライスと交互に、あっという間に平らげた。食後にはコーヒーがつく。ちなみに主人に腕相撲で勝つとハンバーグランチは無料だそうです(笑)。次は「的矢かきフライランチ」か、ランチでも車海老を使うという「エビフライランチ」か、どちらにしようかな。(勘定は¥918)

 


 

 

↑ 城山八幡宮の境内に立てられた「愛知学院大学大学院歯学部研究棟(旧・昭和塾堂)」(昭和4年・1929・建造)。愛知県が青年教育・社会教育の施設として建立。

 

↑ 戦中は軍部にも利用された建物。RC構造で塔部は4階、地下1階。建物自体が丘の上に建っているから、塔の上はかなり見晴らしがいいだろうな。登ってみたいものだ。

 

↑ 裏手にまわると建物へのアプローチもなかなか凝った造り。木々の中には当時のものと思われる煉瓦積みの基礎部分が残っていた(写真上右)。

↑ 裏手に建つのは木造の武道場「養心殿(旧・昭和塾堂付属体育館)」(昭和6年・1931・建造)。今も現役で使われているのが素晴らしい。

 


 

グリル プランセス

愛知県名古屋市千種区高見2-13-14 堀清ビル B1F

 

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カレー幸 @名古屋市千種区・池下

2016年07月17日 | 名古屋(千種区・守山区)

念願の店への訪問が叶った。池下駅を北上した所にある「カレー幸(ゆき)」。休業日がはっきりしないし、平日も昼営業だけらしいので、知らずに何度も店の前まで来て振られていた。最寄り駅といっても遠く、一番近いと思われる池下駅から徒歩で強い日差しの中を延々と1キロほど歩いて到着。噂通りのインパクトある外観。ペプシの看板には穴が開き、鉢は倒れ、エアコンの室外機は錆びている。でも入口にはしっかりと「営業中」の札が。思い切ってガラス木戸を開けてみる。これも建てつけが悪く、素直には開かない年季の入りよう。いやァ、楽しいナ(笑)。開店直後にも関わらず、既に先客がおり、自分の後からも皆待ちかねたように続々と客が入ってきた。土間のテーブル席に座り、品書きを眺める。品書きは壁とエアコンに貼られた手書きの2枚があるのみ。どれも今が平成の御代だということをを疑うような信じられないような安値だ。大盛や盛々、はたまたダブル、ダブル大盛なんていうのもあるが、初訪なので、ここは大人しく並サイズのカツカレーを注文した。

給仕はご高齢の女性。厨房内には思ったよりも若い調理人が居る。店内は外観と同じく古色蒼然とはしているが、決して不潔な訳ではない(確かに古いので相応だが、最近テレビの番組を真似てか、古い店を何でもかんでも勝手に「キタ〇〇ュラン」「キタ〇トラン」などと記述してからかう輩がいるのは論外。古いのと汚いのは違う)。給仕の女性は常連客が「大盛」を注文すると「何? 仕事もしとらんのに!(笑)」と戯言を言って和ませていたりする。アクは強いが、給仕も調理人も常連以外の客には普通に愛想がいい。給仕の女性が若い客に向かって”先生”と呼んでいるのは、近所の愛工大名電の教師(たぶん)だからのようだ。学校の近くだからこの値付けはうれしいよね、先生も、学生も。テーブルに水と三角紙ナプキン、それにフォーク、スプーンが用意され、若干皿出しのテーブルを間違えつつも(笑)、カツカレーが運ばれた。

カツカレーには別にサラダも付いてくる。千切りキャベツにハム、トマト、パインにオレンジ。素晴らしい…。白い器に入ったカレーには紅生姜が添えられている。量は普通よりちょっと多めくらい。カツはカレーに埋もれて姿が見えない。さっそく口に運ぶと、今の感覚でいうと甘口になるのだろうが単調な訳ではなく、スパイシーさこそ無いものの、複雑な旨味が溶け込んでいて、旨い。とろみがあって、具材は肉を含めてしっかりと煮込まれていて形は無くなっている。値段からもっと単純なカレーかと思っていたのでビックリ。薄利に過ぎないか。カツはやや小さめだけれど、このカレーにはバッチリ合っていて、衣の甘みが旨いのなんの。あっという間に平らげた。これはハヤシライスも食べてみたくなるなァ。「盛々」を頼んだ人の配膳を見ていたら、最初から皿にはのらず、食べて減ってきてから途中で追加のカレーを後がけするようだ。スゴイ。もう既にハヤシが食べたくなっている。平日の昼にまた来られる時間はあるだろうか…。(勘定は¥450!)

この後の記事はこちら (2

 

カレー幸

愛知県名古屋市千種区若水3-5-27

 

( 池下 いけした カレーゆき カレーユキ 幸 ゆき カレー カレーライス ハヤシ ハヤシライス )

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天ぷら よこい @名古屋市守山区・新守山

2016年05月13日 | 名古屋(千種区・守山区)

晴天だが風の強い日曜の昼、新守山にある評判の天ぷら屋「よこい」へ。店の前まで行くと広々としたアプローチが贅沢なとても立派な建物。「割烹」とも書いてあるが別なのか一緒なのか。扉を開けて中に入ると帳場があり、満席で30分くらい待つとのこと。普段なら待たないが、せっかくわざわざ来たし、他に行くあても無かったので取り敢えず待ってみる。帳場から奥は見えないがカウンター席には空席もあるので予約が入っているのだろうか。立って待っていると、中のテーブル席でお待ち下さいとのこと。奥のテーブル席がある間に入ると、テーブルはいくつも空いている。席に座ってお茶をもらい暇をつぶした。きっと席の都合ではなく、揚げ手の都合で客を入れられないんだろう。ただ、この隔絶された部屋でそのまま給仕されるとなると、天ぷらの調理が全く見られず魅力は半減してしまうかも。1人だからカウンターへ案内されると期待したんだけどなァ。天ぷらは揚げる手さばきや音もごちそうだから…。

しばらく待ってやっと準備が整ったようで注文が通る。ランチの品書きは「かき揚げ定食」と「天ぷら定食」のみ。丼ぶりも無いようなので「天ぷら定食」を。すぐにご飯と味噌汁、香の物、そして塩と天つゆが運ばれ、魚介から順番に運ばれる。鱚(きす)、鱸(すずき)、牡蠣、海老、紫蘇巻き海老、椎茸、薩摩芋、ヤングコーン、そして玉葱という品目。皿で出されるが、2度に分けて出されるのは気が利いている。衣は厚くなく、クリスピー過ぎない好みのタイプ。どれも揚げ具合良く、旨い。タネの調子も良い。塩で食べたり、おろしを入れたつゆで食べたり。ついご飯もお替りしてしまう。調理の見えるカウンターでひとつづつ食べたらもっと満足度が上がっただろう。湯呑みを重ねて出したり、揚げた玉葱の楊枝がそのままだったりと少し気になる事はあったが、値付けも高くないし上々だろう。ただ女将だろうか、案内や給仕をしてくれた年輩の女性が自分のようなオッサンにも小学生に話かけるような子供扱いの口調なのは勘弁。(¥2,160)

 

割烹・天ぷら よこい

愛知県名古屋市守山区幸心1-1319

( 新守山 しんもりやま よこい 割烹よこい 天ぷらよこい てんぷら 天婦羅 天麩羅 かき揚げ かきあげ )

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かどふく新守山店 @名古屋市守山区・新守山 (※閉店)

2016年05月07日 | 名古屋(千種区・守山区)

雨が降る平日の昼間だったが、用事があって車で嫁と出掛けていたので珍しく一緒に昼食を。選んだのは前から来てみたかった「かどふく新守山店」。きしめんのファンにはお馴染みの「幅広きしめん」を出す店だ。何軒か幅広きしめんを食べ歩くうちに、ただ奇をてらっただけでない旨さと面白さにハマり気味。あまり馴染みの無いこの辺りの幹線道路沿いの店に到着し、車を停めて暖簾をくぐる。店は落ち着いた風情の麺処といった感じ。正面にガラスで囲われた麺打ち場があって、気合いが入っている。主人はまだ若いようだ。開店して間がない時間帯だったが、平日ともあって店に入ってくるのは常連と思しき年輩の客が多かった。自分はもちろん「ざるきしめん」を。それにミニ親子丼を付けてみた。嫁は「天ぷらそば」。意外だったが、こちら蕎麦以外はきしめんのみ。当然うどんがあってきしめんもと思っていたのでびっくり。どちらかというと蕎麦がメインなのかな。

しばらくして女将さんが「ざるきし」を運んで下さった。ざるに盛られたきしめんは艶々としている。いかにも旨そう。早速手繰ってみるが、やはり幅が広い。3㎝ぐらいはあるだろうか。啜ることはむりだが、薄く打たれた麺は、口に含むと表面はざらっとしていて存在感がある。いやぁ、旨い。つゆはすっきりしたタイプで濃くはない。麺はピロピロに”やわ”でもなく、かと言って”コシ”と称して硬過ぎもせず。しっかりと麺の旨さ(と麺打ちの上手さ)が味わえる。本わさびが添えられているのもうれしい。そしてミニ親子丼が運ばれてびっくり。しっかりとしたご飯の量で、小皿が添えられている。小皿にはおから、おひたし、餡かけ豆腐、きゅうり、が盛られている充実っぷり。これで先に蕎麦前を一杯やりたいくらい…。この親子丼が、鶏肉のプリッとした歯ごたえと、控えめな量のつゆで、旨い。

嫁の天ぷらそばも少しいただく。海老天は別添え。丼ぶりになみなみとつゆが入れられている。蕎麦の切りは太め。しっかりと角が立ち、男っぽい蕎麦だ。つゆの色は濃いが、味まで濃い訳ではない。甘さが抑えられているからか名古屋っぽくない。これも旨い。温かい蕎麦でも旨いが、この蕎麦をざるで手繰ってみたいなァ。あの小皿を蕎麦前としていただくには…、まず酒と丼ぶりを注文して…、後から蕎麦をもらって…。(勘定は¥2,500程)

この後の記事はこちら

かどふく 新守山店

愛知県名古屋市守山区鳥神町287

( 守山 新守山 しんもりやま かどふく きしめん 幅広きしめん はばひろきしめん 蕎麦 そば )

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