Bluenote Café / Neil Young And Bluenote Café (2015)
次々と発表されるニール・ヤング(Neil Young)のアーカイヴ・シリーズ(Neil Young Archives Performance Series、NYAPS)。HPもそうだけれど、ニールは過去の音源の公開に積極的だ。こちらは2015年に発表された1987~1988年のツアーから抜粋されたライヴ音源集CD2枚組。タイトルからブルーノート・カフェという会場での演奏かと思っていたら、北米各地での演奏で構成されているようだ(当時のバンド名はThe Blue Notes)。ジャケ写真はニールの故郷にあるカフェだそう(紛らわしい)。
バンドの構成は、ニールには珍しいラッパ隊付き。過去にもっとあったような気がするが、意外と見当たらない。ニールやクレイジーホース(Crazy Horse)の連中のギターはフリー・フォーム(もしくはそれに類する)スタイルの演奏が多いから、リフレインの多いホーン・セクションとはやり辛いのかもしれない。じゃ、これはどうかというと、これがまたすごくいい感じ。ニールのヴォーカルとオールド・スタイルでファンキーなラッパの響きが、まるでスタンダードを演奏するような感じでビタッとハマっている。この路線での作品が他に無いのが意外なくらい。この後にこういうスタイルを続けなかったところをみると、やはり彼にとってアブノーマルな形なんだろうけれど、とても楽しめた。
ネット・ショップにて購入(¥1,065)
- Label : WARNER MUSIC
- ASIN : B018577CGE
- Disc : 2
違った演奏形態とか、選曲が意外だったときの
LIVE作品は貴重で、聴きたくなりますよね。
ホーン・セクションの導入は音が派手になりますから、ニールもいろいろ考えたのかもしれません。
>過去の音源の公開が盛ん
本当ですねー。新しい連中のロックに勢いが無いと言いますか、ここ日本では完全に市場が
小さくなってしまっていますので、どうしても掘り起こし音源にばかり耳がいってしまいます。
ま、それだけ60~80年代のロックにパワーがあったということなんでしょうけれど。にしても
貴重な音源が次々に発表されるので、正直全体的な価値が下がるというか、自分も昔ほど聴き倒す
ようなことをしなくなったのでちょっと情けないところです。
>ホーン・セクションの導入
意外でしたけれど、ニールにとっては新機軸だったんですかね。とても良かったです。