マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

渇き

2010-03-31 09:04:02 | 映画ー劇場鑑賞
ー渇きーTHIRST
2009年 韓国
パク・チャヌク監督 ソン・ガンホ(サンヒョン)キム・オクビン(テジュ)シン・ハギュン(ガンウ)キム・ヘスク(ラ夫人)オ・ダルス(ヨンドゥ)パク・イナン(車椅子の老神父)ソン・ヨンチャン(スンデ)

【解説】
人体実験によってバンパイアになった牧師と人妻との禁断の情事を叙情的かつ暴力的に描くスリラー作品。『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がメガホンを取り、2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞。敬虔(けいけん)な神父から一変、血と欲望のとりこになるバンパイアを『シークレット・サンシャイン』の韓国の演技派俳優ソン・ガンホが演じる。人間の業を鋭くえぐり出しながら、ところどころにユーモアなどを織り交ぜた独特の世界観を楽しみたい。

【あらすじ】
伝染病の人体実験で奇跡的に助かった神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)だったが、そのせいでバンパイアとなった運命に苦しんでいた。そんなある日、サンヒョンは友人ガンウ(シン・ハギュン)に再会し、その妻テジュ(キム・オクビィン)と強く惹(ひ)かれ合うようになる。愛欲におぼれる二人は共謀し、ガンウの殺害を企て……。(シネマトゥデイ)

【感想】
内容が、すごく盛りたくさんで、見終わってかなり混乱しています。
テーマの一つは、題名が示しているように、禁欲と渇望。
他にも、禁断の恋、キリスト教的な恩師の犠牲的な愛や、神に対する愛、息子に対する溺愛などの愛憎劇。

バンパイア、スプラッター、ホラー、スリラー、エロティシズム、バイオレンス、でも、コメディーでもあり、マンガチックでもあり。

何度も、引きそうになるのをこらえて、見終わった後は、うん、なかなかいいかも…。
不思議、なんでかなあ?
誰か、見た人いない?

「チェイサー」もそうだったけど、韓流ではない韓国映画って、エグイし、汚いし、痛いし、怖いのに、複雑で面白い。
今回は、さらにエロかった!!
クセになりそう…

☆ネタバレ
神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は病院で重い患者の精神的な支えとなって働いていたが、もっと人々の役に立ちたいと考えるようになった。
そこで、原因不明の感染症の人体実験に応募して、500人の実験者のうちたった一人の生き残りとなった。
研究所を出てもとの病院に戻って来たが、実験の後遺症でバンパイアとなっていた。

彼は渇きを覚え、血を求めるが、聖職者であるサンヒョンには人殺しはできない。
植物人間になった重症患者と、恩師の盲目の牧師の血をもらって生き延びていた。

そんな苦悩を隠し、奇跡の生還者として人々の信仰を集め始めたサンヒョン、ひょんなことから幼なじみのガンウ(シン・ハギュン)やその家族と親しくなる。
サンヒョンは、幼いときガンウの妹と思っていたテジュ(キム・オクビィン)が、実は孤児で、ガンウの母に育てられ、今は、ガンウの妻となっていることを知る。

「犬のように育てられた」というテジュとサンヒョンは互いに惹かれ合い、やがて結ばれる。
自分はバンパイアだと明かしても、愛欲に溺れて行く二人。
その生育歴が理由で、自分を傷つけているテジュは「ガンウに暴行されている」と嘘をつき、サンヒョンはテジュと共謀してガンウを殺してしまう。

二人はガンウの亡霊に悩まされて苦しむが、欲望は抑えられず、どんどん人を殺め、とうとうテジュもバンパイアになってしまう。

バンパイアになったテジュは、殺人も厭わぬ、快楽のみを求めるモンスターと成り果て、サンヒョンの手にも余ってしまった。

そこで、サンヒョンの選んだ衝撃の結末とは…!?

テジュを演じたキム・オクビィン、アイドルのようなお顔ですが、体当たり演技ですごいです。



最初地味な感じだったのに、禁断の果実を食べ、快楽を知ってから、そして、さらにバンパイアとなって自分を解放してからが、生き生きと美しい。
快楽を求め続ける女、どこまでも暴走して行きます。

良心と葛藤しながらも、堕落の道を転がり落ちる男と女。

一筋縄ではいかない映画です。
覚悟ができたら、見てください。


映画の1シーン


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです♪ (りあまま)
2010-04-01 20:02:57
この映画、前々から観たいと思ってました。

マダム的には、面白かったようですね。

韓流好きの私としても、期待大です。

劇場には観に行けないと思うけど、必ず観たい映画です。

「チェイサー」も、今度観ます。

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りあままへ (マダムよう)
2010-04-02 09:58:19
まあ、久しぶり!
元気になった?
心配していたんだよ。

昨日は、繁昌亭に行っていました。

韓流はわからないのよ、わたし。
でも、韓国の映画は、すごく挑戦的で面白いと思う。
この監督、「オールドボーイ」の人だけど、あれは、あかんかった。

とにかく、いつもテーマが過激だわ。
これは、ぎりぎりセーフ。
若い時は、無理だったかも。

また、感想聞かせてください。
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