マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

マリアンヌ

2017-03-01 12:31:12 | 映画ー劇場鑑賞

ーマリアンヌーALLIED

2016年 アメリカ 124分

 

監督=ロバート・ゼメキス キャスト=ブラッド・ピット (マックス) マリオン・コティヤール (マリアンヌ) ジャレッド・ハリス (フランク) サイモン・マクバーニー

 

【解説】

俳優だけでなくプロデューサーとしても活躍するブラッド・ピットと、アカデミー賞受賞監督ロバート・ゼメキスがタッグを組んだラブストーリー。第2次世界大戦下を舞台に、ある極秘任務を通じて出会った男女が愛し合うものの、過酷な運命に翻弄(ほんろう)されるさまを描く。ブラピふんする諜報(ちょうほう)員と惹(ひ)かれ合うヒロインをオスカー女優マリオン・コティヤールが演じるほか、『127時間』などのリジー・キャプラン、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのマシュー・グードらが共演する。

 

【あらすじ】

1942年、極秘諜報(ちょうほう)員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、ドイツ大使暗殺という重大な任務のためカサブランカで出会う。二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会をうかがっていた。その後、ロンドンで再会し次第に惹(ひ)かれ合った二人は愛を育んでいくが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない秘密を持っており……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

久々に正統派の純愛ものを見た感じがしました。

よかったです!!

 

広大な砂漠にパラシュートで降り立つシーンから、迎えの車に乗り込み、スーツ姿で初めて会う〝妻〟を迎えに行くシーンまで、うっとりするほど素晴らしい出来栄えでした。

 

極秘諜報(ちょうほう)員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、モロツコで夫婦になりすまし、ドイツ大使を暗殺せよとの命令を受けている。

 

見事その大役を果たした後、マックスはマリアンヌにプロポーズして、二人はロンドンで夫婦となる。

空襲の夜、マリアンヌは女の子を出産。

二人はこのまま幸せに暮らせるかと思えた。

 

☆ネタバレ

が、本部の上官がわざわざ来て、マックスに告げられた命令。

「妻は二重スパイなので、違うという証拠を示すか、もしくは殺せ」

 

マックスは苦悩するが、マリアンヌを問い詰めると、自分はマリアンヌになりすましたドイツのスパイであると告白する。

二人は子供も連れて逃げようとするのだが。

 

予告編でブラピの涙のシーンがあったでしょう?

あれはどうでしょう。

ほぼネタバレですよね

あれを見ないで、このシーンを見たかったなあ。

綺麗な涙だもの、感動がもっとこみ上げてきたのでは?

少し、残念でした。

 

美男美女の純愛物語はいいですねえ。

ブラピも私生活においても大変な時期の作品で、しかもプロデューサー。

お疲れ様でした。

それにしても、ブラピ53歳、美しすぎないかなあ。

 

私も最近、パスポート用に写真を撮ったのですが、美肌効果をポチッとしたら、確かに美肌に!?

最近のカメラってよくできているよね。

ブラピが、というのじゃありませんが。


海難1890

2017-03-01 12:25:39 | 映画ーDVD

ー海難1890ー

2015年 日本、トルコ 132分

 

監督=田中光敏 キャスト=内野聖陽 (田村元貞) ケナン・エジェ (ムスタファ/ムラト) 忽那汐里 (ハル/春海) アリジャン・ユジェソイ (ベキール) 小澤征悦(藤本源太郎) 夏川結衣(お雪) 竹中直人(工藤)

 

【解説】

日本とトルコの長年にわたる友好関係をテーマにしたドラマ。海難事故に遭ったトルコ軍艦エルトゥールル号への日本人による救援と、トルコ人によるイラン・イラク戦争時の在イラン日本人救出という、両国の絆を象徴する二つの出来事を見つめる。監督は『精霊流し』『サクラサク』などの田中光敏。『臨場』シリーズなどの内野聖陽、『許されざる者』などの忽那汐里、『孤高のメス』などの夏川結衣らが出演する。約100年という歴史をまたいだ展開はもちろん、日本とトルコの知られざる物語にも胸を打たれる。

 

【あらすじ】

1890年、和歌山県串本町沖。後のトルコであるオスマン帝国の親善使節団を乗せた軍艦エルトゥールルが座礁して大破、海に投げ出された乗組員500名以上が暴風雨で命を落とす。そうした過酷な状況下で、元紀州藩士の医師・田村元貞(内野聖陽)やその助手を務めるハル(忽那汐里)ら、地元住民が懸命の救援活動に乗り出す。イラン・イラク戦争中の1985年、日本政府は危機的状況を理由に在イラン日本人の救出を断念。そんな中、トルコ政府は彼らのためにある行動を取る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2010年2月にトルコを旅行しました。

このブログにも詳しく旅行記を載せていますが、本当に知らないことばかりで驚き、感動の旅行となりました。

何より驚いたのが、トルコの人たちが私たちが日本人だというだけで親しみを示してくれたことです。

中にはハリウッドスターになったのかと戸惑うくらい、一緒に写真を撮り、握手を求めてくる人たちもいました。

トルコと日本は地理的には遠い国でずが、こんなに絆があったんだと、トルコに行って気付かされました。

そのきっかけとなったのがこの作品で描かれている海難事故です。

 

劇場公開に行けなくて、DVD鑑賞になったのは残念です。

 

1890年の事故は映画でしっかりと描かれていました。

小さな村の人たちが総出で救出を行う様子には、本当に感動しました。

これこそ、なんの見返りも求めず、ただ人道的に行動した尊いものだと思います。

だから、100年以上を経た1985年に起こったイラン・イラク戦争で、空港が閉鎖をされるという時、取り残された日本人のためにトルコが救援機を出して、しかもトルコ人達は自分達の席を譲ってまで、助けてくれたということにつながる絆が築けたのでしょう。

 

日本人にはこの作品をよく見て、トルコの人たちとの絆をしっかりと確認して欲しいと思うのですが、でも、1985年の時、なぜトルコに頼らなければならなかったのか、なぜ日本が日本人を助けられなかったのかという事実に関しては、日本国に反省してもらいたいなあという思いが湧き上がりました。

それはいろいろ理由があったでしょう。

でも、トルコの人を犠牲にしていい話ではありません。

 

この話は、1985年3月17日、48時間の猶予期限以降にイラン上空を飛ぶ航空機は、無差別に攻撃するとサッダーム・フセイン大統領が突如宣言したことに始まります。

「この宣言後、イランに住む日本人以外の外国人はおのおの自らの国の航空会社や軍の輸送機によって順次イランから脱出していった。ところが、日本においてはそうではなかった。ただちに日本航空にチャーター便の派遣を依頼したのだが、同社のパイロットと客室乗務員が組織する労働組合は、組合員の安全が保障されないことを理由にいずれもこの要請を拒絶した。その間、在イラン日本大使館では手を尽くして救援機を派遣した各国と交渉したものの、いずれの国家も自国民救出に手一杯であり、希望者全てを乗せてもらうことは到底かなわず、いまだ200名を超えるイラン在外日本人が全く脱出方法が見つからずに、生命の危機に瀕する状況にあった」(ウィキペディアより)

さらに、「当時の自衛隊法は、自衛隊の外国における活動を人道目的を含めて想定しておらず、また、イランまでノンストップで飛行できる航空機が配備されていなかったため、自衛隊を派遣するのは事実上不可能だった」(ウィキペデイァより)そうです。

 

取り残されてしまった人の中には、日本人学校の人たちもいたし、女性や子供達もいました。

それなのに救援機を送らないなんて、日本国への信頼が揺らいだ感じがしました。

 

トルコとの友好万歳、では終われない後味の悪さを感じました。

 

今では法律が改正され、自衛隊が邦人救出できるようになっているそうです。

でも、何がどうあれ、命の危機に瀕している人があれば、能力があるなら助けに行くのが人道的ではないかなあ。

ましてそれが日本人なら、日本国は何が何でも助けるべきじゃないのかなあ。


団地

2017-03-01 12:21:04 | 映画ーDVD

ー団地ー

2015年 日本 103分

監督=阪本順治 キャスト=藤山直美 (山下ヒナ子) 岸部一徳 (山下清治) 大楠道代 (行徳君子) 石橋蓮司 (行徳正三) 斎藤工(真城) 

 

【解説】

日本アカデミー賞監督賞やブルーリボン賞監督賞などに輝いた『顔』の藤山直美と阪本順治の主演、監督のコンビが、およそ15年ぶりに再び組んだ異色ドラマ。とある団地に引っ越してきたいわくありげな夫婦と、彼らが抱える秘密を暴こうとする住人たちが騒動を巻き起こす。『正しく生きる』などの岸部一徳をはじめ、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工らが結集する。先の読めない展開はもちろんのこと、クセあるキャラたちにふんしたキャストが織り成すストーリー展開も見どころ。

 

【あらすじ】

商店街の一角で営んでいた漢方薬店を閉め、その住居兼店舗を売却し団地に移り住んだヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の夫婦。パートに出るヒナ子と散歩ばかりしている清治だったが、ふいに清治の姿が見えなくなってしまう。さらに、彼らの部屋にスーツ姿で日傘を差す謎めいた男が出入りするように。やがて、ヒナ子が清治を殺して死体を隠しているといううわさが流れ、それを聞き付けたテレビ局が取材に訪れる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

藤山直美さんが乳がん治療専念のため、舞台が中止になったというニュースが届きました。

1日も早い回復をお祈りしています。

 

この映画は森山直美が出演するなら間違い無いだろうと思って見た作品です。

さらに共演陣が大御所で面白そう。

 

ヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の夫婦は、商店街で漢方薬局を営んでいましたが、一人息子の死によって、店をたたみ、団地に引っ越してきました。

ヒナ子はスーパーにパートに出ています。

でも、慣れない仕事で、店長に叱られてばかり。

清治は毎日裏山に登って散歩三昧。

 

彼らの部屋を訪ねるのはただ一人、漢方薬を注文しに来る青年(斎藤工)と、漢方薬を受け取りに来る宅配の人だけ。

この宅配の人も、いつも下痢をしていて怪しい。

 

団地の人達は、この不思議な新入り夫婦に興味津々。

町内会長の行徳夫妻(石橋蓮司、大楠道代)は清治夫婦に近づき、町会長選挙に出馬するように進める。

 

しかし、町会選挙では行徳が勝ち、ショックを受けた清治は家に引きこもってしまう。

誰が来ても姿を現さず、やがてヒナ子が清治を殺したと噂が立つ。

一方で、正体不明の青年が、自分は宇宙人で、虚弱体質の自分たちに合った薬は清治が作ったものであると打ち明けた。

もうすぐ地球を去るので5000人分の薬が欲しいという。

 

清治たちは薬を作る代わりに、自分たちも宇宙に連れて行くようにお願いをする。

薬を作り上げ、清治夫婦は宇宙船に乗り込むが、大切なものを忘れてきたことを思い出して…。

 

ラストは時空が歪んで、息子も死なず元気な姿で日常を過ごしているというハッピーエンドでした。

息子を亡くしたという思いを抱えているので、直美さんも一徳さんもいつものおかしさは抑え気味でした。

そこが少し物足りなかったかなあ。

 

斎藤工さんが宇宙人というのは、よく考えたなあと感心するくらいぴったりでした。