ーイカとクジラー
2005年 アメリカ ノア・バームバック監督 ジェフ・ダニエルズ 、ローラ・リニー 、ジェシー・アイゼンバーグ 、オーウェン・クライン 、ウィリアム・ボールドウィン 、アンナ・パキン 、ケン・レオン 、ヘイリー・ファイファー
【解説】
アカデミー賞で脚本賞にノミネートされたほか、各映画賞を席巻したヒューマンドラマ。作家同士の両親の離婚を機に、父と母の家を往復する生活を余儀なくされる兄弟の心情をつづる。監督は『ライフ・アクアティック』の脚本家ノア・バームバック。出演は『グッドナイト&グッドラック』のジェフ・ダニエルズ、『ミスティック・リバー』のローラ・リニーら。シリアスな状況を独特のユーモアでくるんだ監督の語り口と、実力派キャストによる繊細な名演が見どころ。
【あらすじ】
かつては人気作家だったが今は落ち目のバーナード(ジェフ・ダニエルズ)と新進気鋭の作家ジョアン(ローラ・リニー)の夫婦、は離婚を決意した。そのため、2人の子どもで、16歳のウォルト(ジェス・アイゼンバーグ)と12歳のフランク(オーウェン・クライン)は、父親と母親の家を行き来するややこしい生活を余儀なくされる。 (シネマトゥデイ)
【感想】
「ライフ・アクアティク」の脚本家の監督作品、と見終わってからわかって、意外な気がしました。
だって、ずっとわかりやすい、具体的な内容ですから。
監督の自伝的な映画らしい。
アカデミー賞で脚本賞にノミネートされただけのことはあって、会話の内容は非凡です。
「綴り字のシーズン」の家族に似ていたから、アメリカのインテリ層の家族にはよくある問題なのかもしれません。
私は、この作品の方がわかりやすく理解できました。
バーナード(ジェフ・ダニエルズ)みたいに、社会的には地位もあり、立派な人物だろうけど、家族に対して的外れというか、子供っぽい父親ってたくさんいると思う。
でも、ジョアン(ローラ・リニー)みたいに、自分の過ちが全部わかっている人は少ないと思う。
そしたら、自分を抑えて、未熟なバーナードを寛大に見守ってあげたらいいと思うけど、そこは自分に自信のある作家なのでしょうね、たとえ過ちとわかっていても、自分流の人生を曲げたくないのね。
自分は十分やってきたという自負もあるのでしょう。
この二人に愛された二人の息子こそいい迷惑です。
ウォルトは父親に心酔して、受け売りばかり。
背伸びして、恋もうまくいきません。
フランクは泣いてしまうほど母が恋しい。
そのせいか、思わぬ奇行に走ってしまいます。
それにしても、ちょっとラストの意図がわかりかねました。
タイトルでもある、イカとクジラの格闘している巨大な模型。
どっちにしてもこの家族、子供たちには可哀相だけど、元通りになる見込みはないと思われます。
登場人物に悪い人がいないだけに、辛い感じです。
2005年 アメリカ ノア・バームバック監督 ジェフ・ダニエルズ 、ローラ・リニー 、ジェシー・アイゼンバーグ 、オーウェン・クライン 、ウィリアム・ボールドウィン 、アンナ・パキン 、ケン・レオン 、ヘイリー・ファイファー
【解説】
アカデミー賞で脚本賞にノミネートされたほか、各映画賞を席巻したヒューマンドラマ。作家同士の両親の離婚を機に、父と母の家を往復する生活を余儀なくされる兄弟の心情をつづる。監督は『ライフ・アクアティック』の脚本家ノア・バームバック。出演は『グッドナイト&グッドラック』のジェフ・ダニエルズ、『ミスティック・リバー』のローラ・リニーら。シリアスな状況を独特のユーモアでくるんだ監督の語り口と、実力派キャストによる繊細な名演が見どころ。
【あらすじ】
かつては人気作家だったが今は落ち目のバーナード(ジェフ・ダニエルズ)と新進気鋭の作家ジョアン(ローラ・リニー)の夫婦、は離婚を決意した。そのため、2人の子どもで、16歳のウォルト(ジェス・アイゼンバーグ)と12歳のフランク(オーウェン・クライン)は、父親と母親の家を行き来するややこしい生活を余儀なくされる。 (シネマトゥデイ)
【感想】
「ライフ・アクアティク」の脚本家の監督作品、と見終わってからわかって、意外な気がしました。
だって、ずっとわかりやすい、具体的な内容ですから。
監督の自伝的な映画らしい。
アカデミー賞で脚本賞にノミネートされただけのことはあって、会話の内容は非凡です。
「綴り字のシーズン」の家族に似ていたから、アメリカのインテリ層の家族にはよくある問題なのかもしれません。
私は、この作品の方がわかりやすく理解できました。
バーナード(ジェフ・ダニエルズ)みたいに、社会的には地位もあり、立派な人物だろうけど、家族に対して的外れというか、子供っぽい父親ってたくさんいると思う。
でも、ジョアン(ローラ・リニー)みたいに、自分の過ちが全部わかっている人は少ないと思う。
そしたら、自分を抑えて、未熟なバーナードを寛大に見守ってあげたらいいと思うけど、そこは自分に自信のある作家なのでしょうね、たとえ過ちとわかっていても、自分流の人生を曲げたくないのね。
自分は十分やってきたという自負もあるのでしょう。
この二人に愛された二人の息子こそいい迷惑です。
ウォルトは父親に心酔して、受け売りばかり。
背伸びして、恋もうまくいきません。
フランクは泣いてしまうほど母が恋しい。
そのせいか、思わぬ奇行に走ってしまいます。
それにしても、ちょっとラストの意図がわかりかねました。
タイトルでもある、イカとクジラの格闘している巨大な模型。
どっちにしてもこの家族、子供たちには可哀相だけど、元通りになる見込みはないと思われます。
登場人物に悪い人がいないだけに、辛い感じです。