海洋研究開発機構(JAMSTEC)海域地震火山部門 地震発生帯センター プレート活動研究グループの利根川貴志主任研究員らは、2022年1月15日にフンガ・トンガ噴火の際に発生したラム波の広帯域スペクトルを調べた結果、ラム波の卓越周期である1,700-2,500秒よりも短周期側に、比較的大きな振幅を持った周期約300秒(3.6 mHz)の熱圏重力波とラム波の結合波が伝播していたことを発見した。
この大気中で結合した波は気象津波を引き起こすため、大気-海洋結合波となる。さらに、この大気中の結合波が発生する圧力震源は高度が58-70 km程度(中間圏)に達している必要があることがわかった。
同研究の成果は、火山噴火に伴うラム波発生メカニズムの解明につながることが期待される。
もし将来、別の火山で今回のような大規模な噴火が発生した場合、ラム波の発生やそれに伴う気象津波を到達前に予測することが重要になってくる。
そのような場合に向けて、今回の噴火で何が起きたのかを正確に把握し、ラム波の発生メカニズムを考慮した数値シミュレーションによる計算データが、できるだけ精度高く観測データを再現しておくことが重要。
また、結合波は短周期の波だが、気象津波を引き起こす。そのため、複雑な海岸地形のところではこの結合波による気象津波の影響も防災上重要になってくる可能性がある。
今後、同研究で得られた情報が、そのような観点でより活用されていくことが期待される。<海洋研究開発機構(JAMSTEC)>
同研究の成果は、火山噴火に伴うラム波発生メカニズムの解明につながることが期待される。
もし将来、別の火山で今回のような大規模な噴火が発生した場合、ラム波の発生やそれに伴う気象津波を到達前に予測することが重要になってくる。
そのような場合に向けて、今回の噴火で何が起きたのかを正確に把握し、ラム波の発生メカニズムを考慮した数値シミュレーションによる計算データが、できるだけ精度高く観測データを再現しておくことが重要。
また、結合波は短周期の波だが、気象津波を引き起こす。そのため、複雑な海岸地形のところではこの結合波による気象津波の影響も防災上重要になってくる可能性がある。
今後、同研究で得られた情報が、そのような観点でより活用されていくことが期待される。<海洋研究開発機構(JAMSTEC)>