“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学の技法<第2版>」(東京大学教養教育高度化機構Educational Transformation部門、若杉桂輔、宮島 謙編/東京大学出版会)

2024-04-18 09:34:47 |    科学技術全般



<新刊情報>



書名:科学の技法<第2版>

編者:東京大学教養教育高度化機構Educational Transformation部門、若杉桂輔、宮島 謙

発行:東京大学出版会

 自ら問いを発見し、解決する――科学の現場だけではなく、実際の社会においても求められる基礎的なスキルを身につけ、アカデミックの世界を体験してみよう。アクティブラーニングの実践例も紹介した、東京大学の必修講義「初年次ゼミナール理科」の好評テキストの改訂版。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AFFINITY PHOTO クリエイター教科書<V2対応版>」(山本浩司著/技術評論社)

2024-04-18 09:31:59 |    情報工学



<新刊情報>



書名:AFFINITY PHOTO クリエイター教科書<V2対応版>

著者:山本浩司 

発行:技術評論社

 サブスクリプション不要の「買い切り型」で、プロも納得の機能を持つ画像編集アプリAffinity Photo。同書は、Affinity Photoの基本から応用までを網羅的に解説した入門書。まずは,画像編集の基本となる「色調補正」を各項目ごとにしっかり解説。また,画像編集では欠かすことのできない「選択範囲」や「レイヤー」,お絵描きなどにも使える「ブラシ」、そして「テキスト」「シェイプ」「フィルター」といった主要機能を章ごとに解説していく。豊富な図で解説するので、画像編集をはじめて行う人でも安心。この一冊で、Affinity Photoを使いこなすことができる。
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●科学技術ニュース●理化学研究所、東京大学と愛知学院大学、超特異的な遺伝子ノックダウン法を開発し特異性が高く副作用の低い治療へ道

2024-04-18 09:31:33 |    生物・医学
 理化学研究所(理研)開拓研究本部 岩崎RNAシステム生化学研究室の岩崎 信太郎 主任研究員、アントニオス・アポストロプロス 国際プログラム・アソシエイト(研究当時、現研究生、東京大学 生産技術研究所 特任研究員)、河本 尚大 学振特別研究員PD、七野 悠一 研究員、東京大学 生産技術研究所の池内 与志穂 准教授、周 小余 特任助教、愛知学院大学 薬学部の築地 仁美 教授らの共同研究グループは、目的の遺伝子の翻訳を極めて特異的に抑制する新手法CRISPRδ(クリスパー・デルタ)を開発した。

 同研究成果は、遺伝子の機能を理解するという基礎生物学の発展に貢献するだけでなく、原因遺伝子の機能抑制を通じた疾患治療など、さまざまな応用につながることが期待される。

 遺伝子の機能を理解するためには、何らかの手法でその遺伝子の発現量を抑制し、抑制による影響を調べる必要がありる。しかし、既存の手法では目的の遺伝子以外も抑制してしまうことがあり、問題となっていた。

 同共同研究グループは、dCas13というタンパク質を標的メッセンジャーRNA(mRNA)に結合させ、その翻訳を非常に特異的に抑制する新手法CRISPRδを開発した。

 CRISPRδは、ゲノムに通常存在する内在性の遺伝子だけでなく、ウイルス特異的な翻訳様式や神経変性疾患の原因となり得る特殊な翻訳様式も抑制できることが分かった。

 同研究は、翻訳を対象とした新しい遺伝子ノックダウン手法CRISPRδを開発し、非常に高い特異性で翻訳抑制できることを明らかにした。

 遺伝子ノックダウン技術は、遺伝子機能の理解に基づく基礎生物学の発展と、バイオテクノロジーや疾患治療などの応用的な側面にも貢献してきた。実際にRNA干渉を用いた医薬品もすでに実用化されている。

 今回、CRIPSRδはウイルスや神経変性疾患と関連する特殊な翻訳様式も抑制できることが分かりった。

 よって、ウイルス感染や神経変性疾患に対して、より特異性が高く副作用の低い治療を提供できる可能性も期待される。<理化学研究所(理研)>
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●科学技術ニュース●三菱UFJ銀行と日立製作所、環境配慮型店舗の新たな仕組みの有効性の実証実験を開始

2024-04-18 09:31:08 |    エネルギー
 三菱UFJ銀行は、日立製作所と協働し、可動式蓄電池と太陽光発電、電気自動車などを組み合わせた環境配慮型店舗の新たな仕組みを練馬支店(東京都練馬区)に導入し、その有効性の実証を開始する。

 具体的には、下記の6つの取り組みを通じて環境負荷の低減を図る。環境配慮型店舗の運営における課題を抽出し、解決に向け三菱UFJ銀行、日立が共同でソリューション構築を目指す。

 ① 使用する営業車9台を電気自動車に切り替える。

 ② 駐車場にソーラーカーポートを設置し、太陽光発電により得られた電気を、日立が提供するリユースバッテリを活用した可動式蓄電池(バッテリキューブ)に蓄電することを通じ、創出した再生可能エネルギーを最大限活用する。

 ③ ①及び②により、電気自動車を100%再エネで運用すると同時に、店舗のエネルギー自給率を高める。

 ④ 店舗の設備(電灯・空調等)を省エネ性能の高いものに入れ替え、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)最高ランクの5つ星、及び「ZEB Ready(ゼブ レディ)」認証を取得する。

 ⑤ エネルギーマネジメントシステムの導入により、店舗におけるエネルギー自給率を可視化し、社員による自発的な省エネ活動を促す。

 ⑥ 将来的には、運用する電気自動車から取り出したバッテリをバッテリキューブとして再利用するなど、よりサステナブルな資源の活用方法について検討していく。<日立製作所>
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