“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「面倒なことはChatGPTにやらせよう」(カレーちゃん、からあげ著/講談社)

2024-04-02 09:33:41 |    人工知能(AI)




<新刊情報>



書名:面倒なことはChatGPTにやらせよう

著者:カレーちゃん、からあげ

発行:講談社

 待望の「ChatGPT Plus(有料版)」のビジネス活用に特化した書籍がついに刊行。2023年11月のアップデート対応。もう、ほぼ「魔法」です。Excel・PowerPointやデータ分析、画像生成など、かんたん雑用丸投げ術で仕事が楽になる。①日本初、ChatGPT Plus(有料版)のビジネス活用に特化②非エンジニアにもらくらく使えるワンランク上の業務効率化③サポートサイトにそのまま使えるプロンプトが超充実。たとえばこんなことができちゃいます!・「2つのPDFをページを抜き出して結合」など事務処理が一瞬で・Webページの要約と画像生成で丸投げパワポ作成・Excelの関数記入、データ分析・顧客データから個別営業メール作成【推薦の言葉】ChatGPTがさまざまなデータの分析や加工を行えることはあまり知られていないが、大きなインパクトがある。かなりの腕のプログラマー/データサイエンティストがデータ処理のプログラムを自由自在に書くのと同じくらいのことが、普通の人にも驚くほど簡単にできるようになる。業務に使えるアイディアも無数に考えつくだろう。同書では、ChatGPT Plusに焦点をあて、その使い方を分かりやすく解説している。ぜひデータの分析や加工に一歩踏み出したい人には読んでいただきたい。――松尾豊氏(東京大学教授)
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「インスタ思考法2.0」(坂本 翔著/技術評論社)

2024-04-02 09:33:04 |    情報工学



<新刊情報>



書名:インスタ思考法2.0~Instagramでファンを生み出す最強の思考法~

著者:坂本 翔 

発行:技術評論社

 Instagramの思考法は、「新しい時代」に突入している。Instagramで「フォロワー集め」に四苦八苦している人…新しい思考法に切り替えよう。Instagramにおいて、もはやフォロワーの「数」は重要ではない。これからは、フォロワーの「質」を高め、フォロワーをファンへと変えていくことが重要。そのために必要なのが、コミュニケーションとコミュニティ。例えば、企業と顧客という上下の関係ではなく、対等な目線による横の関係を作ること。企業から顧客へという一方通行のコミュニケーションではなく、顧客から企業へと返ってくる双方向のコミュニケーションを実現すること。企業側が制作するコンテンツではなく、フォロワーが自発的に制作してくれるUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用すること。Instagramのアルゴリズムの特性を理解した上で行う、最適な運営方法の確立。ファン化したユーザーが自身の発信によって新しいファンを連れてきてくれる、1I4Aの考え方。すべてのユーザーがインフルエンサーになりうる、ナノインフルエンサー、マイクロインフルエンサーというポジション。これらすべてが、インスタ・マーケティングの新しい思考法「2.0」として、皆さんのビジネスの役に立つはず。運用実績300社以上の著者が自身の経験から見出した、インスタ・マーケティング最新の極意をまとめた1冊。
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●科学技術ニュース●産総研、新しいゴニオ極性材料群を発見し熱流と垂直方向に発電する新しい熱電材料を開発

2024-04-02 09:32:11 |    電気・電子工学
 産業技術総合研究所(産総研)省エネルギー研究部門 後藤 陽介 主任研究員、李 哲虎 首席研究員、村田 正行 主任研究員は、島根大学 総合理工学部 臼井 秀知 助教らと共同で、温度差と電流の向きを直交させることのできる特異な熱電材料(ゴニオ極性材料)の開発に成功した。

 一次エネルギーの多くは熱として排出されており、この未利用熱(廃熱)を有効活用するため、熱を電気に変換する熱電材料の開発が世界中で進められている。

 近年、高い性能を有する新材料の報告が相次いでいるが、実用化されているのは半世紀以上前に発見された、室温付近で動作するBi2Te3系材料のみ。

 室温より高い温度域で動作する熱電モジュールは実用化されていないことが、廃熱を用いた発電の進展を阻んでいる。特に、従来の熱電モジュールは熱流と発電方向が同じ「縦型」構造であり、発電時に高温熱源と接触した電極界面において元素拡散などの反応が生じ劣化してしまうことから、耐久性に課題があった。

 同研究グループは、キャリア密度を精密に制御したMg3Sb2とMg3Bi2の単結晶を作製し、熱流と発電方向が直交する「横型」熱電モジュール実現につながる極めて特異な性質(ゴニオ極性)を発見した。

 横型熱電モジュールは、高温部に電極が不要な構成であるために熱劣化が起きにくく、従来型熱電モジュールのボトルネックである耐久性の課題を抜本的に解消できると期待される。

 ゴニオ極性が発現する起源を解明するために第一原理計算を行い、電子のエネルギー状態の異方性により、結晶方位によって電荷キャリアの符号が異なることを明らかにした。

 類似の特徴を有する物質が多く存在することから、今回用いた手法を適用すれば、より高性能な熱電モジュールの開発が期待できる。

 同研究では、キャリア密度を精密に制御したMg3Sb2とMg3Bi2の単結晶を作製し、新しいゴニオ極性材料として熱電材料を作製することに成功しましたが、バンド異方性に注目し、類縁化合物へと材料探索を展開することで、ゴニオ極性材料を用いた高性能な横型熱電モジュール実現を目指す。<産業技術総合研究所(産総研)>
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●科学技術ニュース●NECと日本オラクル、IOWNを用いた共創活動を開始

2024-04-02 09:31:29 |    通信工学
 NECと日本オラクルは、NTTの次世代コミュニケーション基盤「IOWN」を活用したNECの「大容量・低遅延」を特長とするAPN(All-Photonics Network)と、分散クラウド環境下でのデータ管理を高速・低遅延で実現するオラクルのOracle Cloud Infrastructure(OCI)を組合せ、場所を越えた新たな協働・体験の具現化に向けて共創活動を開始した。

 同共創活動の起点として、NEC我孫子事業場内にあるNEC CONNECT Labにインタラクティブなリモートライブ参加を想定した自由視点鑑賞デモ環境を、IOWNのAPNとOCIを活用して構築した。

 NECと日本オラクルはIOWNを活用し、様々な人・場所・データをリアルタイムにつなぐことにより、だれもが場所に依存せずに安全かつ能動的に参加することで多様性ある体験ができ、かつ参加者全員が同等の臨場感や一体感を実感できるインクルーシブな社会を実現するため、共創活動を開始した。

 NECは、ネットワークを活用したオープンな共創の場であるNEC CONNECT Labにおいて、IOWN Global ForumのOpen APNアーキテクチャーに対応した光伝送装置Spectral Wave WXシリーズを使用し、IOWNのAPNの「大容量・低遅延」なネットワーク環境を構築・提供する。

 日本オラクルは、分散クラウド環境下でのデータ管理を高速・低遅延、高い電力効率で実現可能なOCIをNECが構築したIOWNのAPNのネットワークと連携させ、回線遅延や通信品質をモニタリングし、サービス品質維持のためのデータ管理を行う。このOCI上で提供される運用監視サービス「Oracle Cloud Observability and Management Platform」を用いてクラウドでのモニタリングとデータ管理を行うことで、実際に事象が発生する現場にデータ処理機能を実装する必要がなくなる。<NEC>
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