“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「私たちの生活をガラッと変えた物理学の10の日」(ブライアン・クレッグ著/作品社)

2023-08-10 09:33:31 |    物理



<新刊情報>



書名:私たちの生活をガラッと変えた物理学の10の日

著者:ブライアン・クレッグ

訳者:東郷えりか

発行;作品社

 スマートフォンも、エアコンも、インターネットも、飛行機も、“この日”がなければ存在しなかった!人気サイエンスライターが送る、物理学の歴史をめぐる旅。私たちの日常生活を決定的に一変させた、歴史の中の「10の日」をピックアップ。そこで起こった出来事と、もたらしたものを魅力的に紹介する。さらに、人類の次の偉大なる発見=「11日目」には、何が待っているのか?熱力学、超電導、トランジスター、発光ダイオード、そして、核融合、インターネットまで、科学的発見の歴史を探索するブレイクスルーの科学史。【私たちの生活をガラッと変えた10の日】1日目 1687年7月5日 ニュートン『プリンキピア』刊行 2日目 1831年11月24日 ファラデー「電気の実証的研究」発表 3日目 1850年2月18日 クラウジウス「熱の動力について」発表 4日目 1861年3月11日 マクスウェル「物理的力線について」発表 5日目 1898年12月26日 キュリー「強い放射性をもつ新しい物質について」発表 6日目 1905年11月21日 アインシュタイン「物体の慣性はそのエネルギー含量によるのか?」発表 7日目 1911年4月8日 超伝導の発見 8日目 1947年12月16日 実用的なトランジスターの最初の実演 9日目 1962年 8月8日 発光ダイオードの特許出願 10日目 1969年10月1日 インターネットの最初のリンクの開始 11日目 ?
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●科学技術ニュース●東急不動産、伊藤忠商事、パワーエックスと自然電力の4社、系統用蓄電池事業を開始

2023-08-10 09:32:51 |    エネルギー
 東急不動産は、埼玉県東松山市のTENOHA東松山にて系統用蓄電池事業を開始する。同事業は東京都の「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」を活用する。
 
 また、同事業においては、東急不動産、伊藤忠商事、パワーエックス及び自然電力の4社は、同事業の推進および系統用蓄電池事業の拡大に向けたパートナーシップ契約を締結する。

 2050年カーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速する中、太陽光発電等の再生可能エネルギーの開発が進むことで、その出力変動に対する「調整力」として蓄電池の需要が高まると見込まれている。

 同事業では、パワーエックスの蓄電池システム(定格出力1.8MW、定格容量4.9MWh)を、系統用蓄電池事業において国内で初めて採用する。

 なお、パワーエックスの系統用蓄電池システムの導入に向けて、伊藤忠商事が蓄電池事業に必要となる蓄電システム全体を設計・構築するアレンジメントを担うとともに、パワーエックスの蓄電池システム以外にも制御装置等の調達を担う。

 自然電力は、東急不動産からの委託を受け、自然電力が開発・運用するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」を活用して、当該蓄電池を制御し、これにより生み出される「調整力」を、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場で運用する。

 当該蓄電池は、東急不動産が運営する実証実験プラットフォーム「リエネソーラーファーム東松山」内にある「TENOHA東松山」に設置し、2023年度内に建設開始、2024年度上期に運転開始を予定している。

 同事業を通して4社は、系統用蓄電池システムの枠組み構築を行い、今後も他案件への取り組みを進めることで日本の電力システムの安定化に貢献する。<東急不動産>
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●科学技術ニュース●高知大学とJAMSTEK、有孔虫の石灰質の殻形成に関する代謝メカニズムを解明

2023-08-10 09:32:29 |    生物・医学
 高知大学海洋コア国際研究所と海洋研究開発機構(JAMSTEK)の研究チームは、蛍光標識による細胞観察とシングルセル発現遺伝子比較解析によって、有孔虫の石灰質殻の形成に関連する遺伝子群の同定、代謝経路の推定に世界で初めて成功した。

 サンゴや貝類など石灰質の殻や骨格を形成する海洋生物は数多く存在するが、石灰化に関する分子メカニズムの全容を解明することは困難であった。

 同研究チームは、殻を形成している状態の有孔虫個体から発現遺伝子を抽出し、殻を形成していない個体と比較することによって、石灰質成分の形成・析出に関連する遺伝子群の全容を把握することに成功した。

 この結果、石灰質(炭酸カルシウム)成分に必要なカルシウムイオンを海水から取り込んで利用し、二酸化炭素(CO2)から重炭酸イオンを細胞内/外で産生していることがわかった。

 有孔虫は細胞内の過剰なカルシウムを殻の形成に利用することが示唆され、これまで殻や骨格が生物自身の防衛などのために発達したという定説に対し、新しい役割を提示した。

 さらに、これら2つの石灰化に主要なイオンに関係するタンパク質遺伝子について他の生物と比較した結果、有孔虫が独自に関連遺伝子を進化させてきたこともわかった。

 有孔虫は5億年以上前から地球上に生存する、石灰質殻を作る最も古い真核生物の1つ。過去5億年の間には、現在よりも地球が温暖で海洋が酸性化していた時代がある。

 そのような環境中でも、有孔虫は石灰化を維持してきたことが化石記録からも示唆されており、有孔虫の石灰化メカニズムは人類が直面している現在の海洋酸性化に耐え抜く能力をもっている可能性がある。<海洋研究開発機構(JAMSTEK)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「脱・完璧英語! 「伝わる」職場の英会話<音声DL付>」(金井真努香著/ベレ出版)

2023-08-10 09:32:05 |    語学



<新刊情報>



書名:脱・完璧英語! 「伝わる」職場の英会話<音声DL付>

著者:金井真努香

企画・編集協力/和訳:亀井美穂

発行:ベレ出版

 海外の職場や外資系の職場では、英語ネイティブスピーカーでのみ構成されていることは稀で、多くのノンネイティブスピーカーが働いている。同書では、外資系企業と合併した日本のゲーム会社を舞台に、職場で交わされる様々なコミュニケーションをダイアローグで紹介。国籍も多種多様な同僚とやりとりするために、シンプルで分かりやすい表現を学びながら、オフィスマナーや働き方、チームワークについてなど、職場・仕事に関するトピックに親しんでいく。付属音声も登場人物たちの様々なアクセントを収録。「ネイティブのような英語」「正確で完璧な英語」を目指すのではなく、共通言語として自信を持って英語を使えるようになることを目指そう!
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