<新刊情報>
書名:宇宙を解く唯一の科学 熱力学
著者:ポール・セン
訳者:水谷 淳
発行:河出書房新社
原子から、生命、機械、コンピュータ、宇宙そのものまで、あらゆる仕組みを説明する「熱力学」。この物理学の最重要分野を切り開き、世界を一変させた科学者たちの知の格闘を熱く物語る。
<新刊情報>
書名:宇宙を解く唯一の科学 熱力学
著者:ポール・セン
訳者:水谷 淳
発行:河出書房新社
原子から、生命、機械、コンピュータ、宇宙そのものまで、あらゆる仕組みを説明する「熱力学」。この物理学の最重要分野を切り開き、世界を一変させた科学者たちの知の格闘を熱く物語る。
IHIと米GE Gas Power社(GE社)は、このほど、脱炭素社会の実現に向けて、カーボンフリーであるアンモニアを燃料とするガスタービンの事業化を目指し、燃料アンモニアの市場規模の調査や、日本・アジア地域でのアンモニアガスタービンの需要調査などのマーケティング活動・採算性評価を共同で実施することに合意した。
アンモニアは、肥料や化学製品の原料、最近では燃料として広く利用されているため、製造・輸送・貯蔵までの一貫した技術がすでに確立している。
また、アンモニアは水素を高密度に含み、扱いやすいという優位性から、水素エネルギーの高効率かつ低コストな輸送・貯蔵手段(エネルギー・キャリア)となるほか、火力発電の燃料として直接使用することも可能。
炭素を含まず、燃焼時にCO₂を排出しないことから、発電分野の脱炭素化における有望な燃料と期待されている。(IHI)
物質・材料研究機構(NIMS)は、機能性材料研究拠点医療応用ソフトマターグループの川上亘作グループリーダーをプラットフォーム長として、製薬企業11社とともに医薬品に関するマテリアルズオープンプラットフォーム (同業多社が企業の壁を越えて共同研究に取り組む場 : MOP) を発足させた。
同MOPには、アステラス製薬、エーザイ、沢井製薬、塩野義製薬、第一三共、大鵬薬品工業、武田薬品工業、田辺三菱製薬、中外製薬工業、東和薬品、日本新薬の11社が参画している。
医薬品開発に関わる候補化合物の物性評価と製剤開発に関わる共同研究を進め、研究開発の基盤力強化、開発技術の共有、および開発手法の標準化を目指した活動を行う。
従来の医薬品は低分子化合物が中心だったが、近年は抗体や核酸などの生体高分子を利用するなど治療様式 (モダリティ) が多様化しており、コロナワクチンも核酸の一種であるmRNA技術によって実用化されたことは記憶に新しいところ。
同MOPにおいては、抗体医薬や核酸医薬などを中心に、物性評価・製剤開発に関わる研究を行うが、これら新モダリティの開発技術は未だ発展途上であり、その基礎となるマテリアルサイエンスが手薄なことが課題であった。
そこで医療材料の基礎研究を長年にわたり行い、また化学・鉄鋼などのMOPを推進してきたNIMSを核に、国内の主要製薬企業が共同で基礎研究を行う医薬品開発MOPを立ち上げることにした。
各企業が保有技術を結集して共同で基礎技術力を磨くことで、国際競争力の高い技術を共有できるものと期待される。(物質・材料研究機構<NIMS>)
<新刊情報>
書名:Orange Data Miningではじめる マテリアルズインフォマティクス
著者:木野日織、ダム・ヒョウ・チ
発行:近代科学社
今日「マテリアルズインフォマティクス」が期待され、各分野でその取り組みが急速に進んでいる。しかし機械学習を用いたデータマイニングである性質上、まずはプログラミング技術を習得しなければいけない。ところが、GUIベースのフリーソフト「Orange Date Mining」を使用すると、プログラミングを学んでいない人でも機械学習を実践することができる。同書はその手法を紹介する。著者によるサンプルスクリプトとデータファイルも準備しているため、手を動かし理解しながら学べる。また各章に練習問題を配し身につく構成となっている。これから始める方に最適の一冊。