鹿島建設と沖電気工業は、オフィスワーカーの健康意識向上を目的として、鹿島のオフィスビルのワーカーを対象に、スマートフォンアプリを使用して健康行動を促す行動変容サービスの実証実験を行った。
同サービスは、適切なタイミングでメッセージを通知することで、ワーカーがエレベータ(EV)の利用を減らし階段の利用を増やす健康行動を、自発的に選択するよう促すもの。
実験の結果、アプリ使用後に階段利用者が約40%増加するなど、同アプリの効果が確認された。
同サービスは、建物内の階段・通路・EVホールに設置したセンサーやカメラから、ワーカーの行動情報をクラウドに収集し、階段利用などの健康行動を誘発するメッセージをスマートフォンに通知するもの。
スマートフォンに内蔵している加速度センサーや気圧センサーから、ワーカーの歩数や階段利用数などのアクティビティを検知し行動情報と連動することで、長時間のデスクワーク後に階段利用を促すなど、適切なタイミングで行動誘発メッセージを通知。
ワーカーが階段を利用するモチベーションの向上や、継続した階段の利用につなげるための仕掛け(階段利用数・歩数情報の表示、利用数・歩数に応じたスタンプ付与による目標達成の見える化など)をアプリに実装。
EVに設置したカメラから混雑情報を収集し、状況にあわせて階段利用を促すメッセージを通知することで、EVの混雑回避にも寄与。
今後、同サービスを積極的に提案することで、ワーカーの健康性や快適性に配慮したスマートビルを構築し、建物の付加価値向上につなげていく。