“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「合成テクノジーが世界をつくり変える」(クリストファー・プレストン著/インターシフト)

2021-07-20 09:39:56 |    生物・医学
書名:合成テクノジーが世界をつくり変える~生命・物質・地球の未来と人類の選択~

著者:クリストファー・プレストン

訳者:松井信彦

発行:インターシフト

 生命・物質・地球をつくり変える合成テクノロジー。人類が神の領域に迫りつつあるいま、「変成新世」における未来への選択が問われる。合成テクノロジー:遺伝子・原子・生命・種(しゅ)や生態系・人類自身・気候・・・万物をつくり変えようとする最先端技術はどこへ向かうのか?

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●科学技術ニュース●日立、福岡市において独自の超高感度振動センサーを活用した水道管漏水検知に関する実証に参画

2021-07-20 09:39:15 |    通信工学
 日立製作所は、このたび、福岡市において、日立独自の超高感度振動センサーを活用した水道管の漏水検知に関する実証実験に参画する。
 
 同実証は、福岡市が実施する、民間事業者のアイデアやIoT などの先端技術を活用して社会課題の解決をめざす「インフラテック(インフラ×テクノロジー)実証プロジェクト」において、そのテーマの一つである「IoTセンサ等を活用した水道管漏水調査」に日立が採用されたもので、2021年7月から実証を行い、成果を2022年3月までにまとめる予定。

 「漏水検知サービス」は、漏水時に発生する微小な振動を日立独自開発の超高感度振動センサーで検知し、その振動データから漏水を判定する解析アルゴリズムを用いて漏水エリアを高い精度で迅速に特定するとともに、IoT通信を活用して遠隔監視が可能なサービス。

 また、センサーは、低電力化を実現する回路技術により、内蔵バッテリーのみで約5年間稼働するほか、センサーに磁石が内蔵されており、容易に設置可能。

 これにより、熟練技能に依存しない漏水判定の均質化と継続的な遠隔監視が可能となり、漏水の早期発見による事故リスクと漏水率の低減、管路の維持管理業務の高度化・効率化を支援する。

 同実証では、福岡市内の地下街周辺や線路・幹線道路に跨る管路にセンサーを設置し、都市部における性能検証を行うとともに、地元の漏水調査会社と連携し、「漏水検知サービス」による漏水エリアの絞り込みから漏水確定までのプロセスや精度について従来手法との比較・検証を行う。

 また、「漏水検知サービス」で得たデータに加え、管路属性データ(管種、口径、敷設年数など)、漏水実績データなどのデータを活用した管路状態評価のシミュレーションを実施して、漏水調査の重点エリアを選定するなど、維持管理業務の高度化・効率化に向けた検証も行う。(日立製作所)
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●科学技術ニュース●NEDO、「人工知能活用による革新的リモート技術開発」事業を開始

2021-07-20 09:38:30 |    人工知能(AI)
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「人工知能活用による革新的リモート技術開発」において、人工知能(AI)を活用した革新的なリモート技術の基盤形成を目指す研究テーマ5件を採択した。

 同事業では産業競争力の維持向上、行動制限下での社会活動の継続、多様な立場の人々の社会参加といった課題を解決する手段として社会からの期待が高まっているリモート技術について、実際に遠隔地に出向く場合と同等以上に現場の状態を把握することが可能となる基盤技術の確立を目指す。

 NEDOは、「人工知能活用による革新的リモート技術開発」において、人工知能(AI)で遠隔環境の状態を高度に推定する「状態推定AIシステムの基盤技術開発」、およびAIで情報を効果的に提示する「高度なXRにより状態を提示するAIシステムの基盤技術開発」として、このたび研究テーマ5件を採択した。(新エネルギー・産業技術総合開発機構<NEDO>)




①極薄ハプティックMEMSによる双方向リモート触覚伝達AIシステムの開発

    オムロン
    Adansons
    産業技術総合研究所
    筑波大学
    東北大学

②Contact Realityの実現による遠隔触診システム開発

    理化学研究所
    名古屋大学
    豊田合成

③遠隔リハビリのための多感覚XR-AI技術基盤構築と保健指導との互恵ケア連携

    エブリハ
    産業技術総合研究所
    京都大学
    東京大学
    セイコーエプソン

④AI・XR活用による空のアバターを実現する『革新的ドローンリモート技術』の研究開発

    産業技術総合研究所
    東京大学

⑤動作ユニットAIによる人の感情推定とキャラクタの感情豊かな動作生成による遠隔コミュニケーション環境の構築

     東北大学
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Autowareではじめる自律移動技術入門」(田崎 豪著/森北出版)

2021-07-20 09:37:39 |    ロボット工学
書名:Autowareではじめる自律移動技術入門  

著者:田崎 豪

発行:森北出版

 移動ロボットを開発するためには、ハードに関する知識はもちろん、自己位置推定、障害物検出、経路生成、経路追従といった自律移動技術に関する知識が欠かせない。同書は、これらの技術の原理から実装までを、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を使って最短で習得する実践的入門書。・基礎理論については、一般論よりも具体的な計算や定性的な理解に重点を置いて解説。・ROSについては、Autowareを動かすうえで知っておくべき内容に精選してゼロから解説。・シミュレーション環境だけでなく、実ロボットへの適用例も紹介。これからロボットプログラミングを始める方はもちろん、ROSですでにロボット開発を行っている研究者・エンジニア、ロボット系の研究室の学生にもお勧めの一冊。
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