<新刊情報>
書名:仕事の未来~「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実~
著者:小林雅一
発行:講談社(講談社現代新書)
新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、グーグルやアップル、フェイスブックなど巨大IT企業が、得意のクラウド業務システムを自社活用して、従業員にテレワーク(在宅勤務)を呼びかけた。にもかかわらず、その試みが必ずしもうまくいっていないのはなぜか?グーグルとアマゾンという、世界をリードする2大企業はなぜAIを駆使した「仕事自動化」より、精神的・人間的な要素を重要視しているのか?・・・・・いま世界各国で増えている新たな職業、アメリカで自動運転車が憎まれている理由、医療に応用される「ワトソン」の限界とは?世界的な景気後退と雇用不安が危惧される中、「これから起こること」とは?はたして、AIが切り開く未来は、本当に私たちを「幸せ」にするのだろうか?・・・・・AIやロボットが人間の労働者に置き換わるのではなく、両者が共存共栄を図るにはどうしたらいいか。人と高度技術の関係が今ほど問われる時代はかつてなかったであろう。それを考える一助になることを願って、この本は書かれた。同書はまた、ここ数年で急激に盛り上がったAIブームの後日談、ないしは冷静な評価・総括でもある。