“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「科学と非科学」(中屋敷 均著/講談社)

2019-02-21 09:28:50 |    科学技術全般

 

<新刊情報>

 

書名:科学と非科学~その正体を探る~

著者:中屋敷 均

発行:講談社(講談社現代新書)

 現代において、「非科学的」というレッテルは、中世の「魔女」のような「異端」の宣告を感じさせる強い力を持っている。社会に存在してはならないもの、前近代的なもの、というような響きである。それは科学の万能性、絶対性が現代社会では無邪気に信じられているということの証でもある。しかし、はたして科学という体系は、本当にその絶大な信頼に足るほど強靭な土台の上に建っているものなのだろうか?「科学的」なものと「非科学的」なものは、そんなに簡単に区別できて、一方を容赦なく「断罪」できるものなのか?何が「真実」で「異端」なのか。分子生物学者が現代社会の「薄闇」に光をあてる。

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★水素ニュース★日本製鋼所、高圧昭和ボンベと新日鉄住金、水素ステーション用の鋼製蓄圧器の新型を共同開発し商業生産開始

2019-02-21 09:28:28 |    ★水素ニュース★

 日本製鋼所と高圧昭和ボンベ、新日鐵住金は、このたび水素ステーション用鋼製蓄圧器の新型を共同で開発し、本格的に商業生産を開始しました。
 
 共同開発した新型の水素ステーション用鋼製蓄圧器「HyST300 model R」は、従来の信頼性をそのままにさらなる軽量化と耐久性を向上させ、量産化に向けての課題を克服した新製品。

 同製品は、新日鉄住金の99MPa高圧水素に耐える粘り強さと高強度を両立した大径厚肉シームレス鋼管を採用し。また、日本製鋼所は、水素に対する材料知見を反映した蓄圧器の全体設計を行い、従来型の蓄圧器のストレート円筒に蓋を設けた構造から、両端を絞ったボンベ構造に変えることで大幅な軽量化、コストの低減を実現した。

 さらに、今回高圧昭和ボンベの大径厚肉シームレス鋼管に対する優れた鏡部鍛造技術により、ボンベ構造としては大きな開口径を有する絞り加工が実現でき、内面のきず除去加工や内面検査が可能な構造として高いレベルでの安全性・信頼性を確保できた。

 これら3社の技術を結集した共同開発の結果、世界最高レベルの寿命30万回以上という圧倒的な耐久性を達成した蓄圧器を実現した。

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★科学技術ニュース★東北大学、スピントロニクスIC技術で高性能と超低消費電力を両立する不揮発マイコンを世界で初めて実証

2019-02-21 09:28:05 |    電気・電子工学

 東北大学省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンターおよび国際集積エレクトロニクス研究開発センターセンター長の遠藤哲郎教授、同大学省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンターおよび電気通信研究所の羽生貴弘教授、夏井雅典准教授らの研究グループは、内閣府 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) 大野社会実装分科会 スピントロニクス集積回路プロジェクトにおいて、スピン移行トルク型MTJ(磁気トンネル接合素子)とSi-CMOS技術を組み合わせた集積回路技術を用いて、高性能(動作周波数200MHz)と超低消費電力(平均電力50μW以下)を両立する不揮発マイコン(マイクロコントローラーユニット)を世界で初めて実証した。

 同研究では、スピントロニクス素子のMTJとCMOS技術を融合した集積回路技術により、これまでのSi-CMOS技術に比べて演算性能と消費電力で表される性能指数を大幅に向上させるもの。

 同研究で実証した高性能・超低消費電力マイコンは、センサーノードで必要とされる演算性能を維持しながら、エナジーハーベスティング(バッテリーフリー)での駆動も期待される。

 このエナジーハーベスティングで駆動する不揮発性マイコン技術は、ICT社会基盤のパラダイムシフトをもたらし、Society5.0を実現するための基盤技術として期待される。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「コンピュータ・システム」(五島正裕、河野健二、南出靖彦 監訳/丸善出版)

2019-02-21 09:27:37 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:コンピュータ・システム~プログラマの視点から~

原書名:Computer Systems: A Programmer's Perspective (3rd Edition)

監訳:五島正裕、河野健二、南出靖彦
 
発行:丸善出版

 同書は、コンピュータ・システムの構造と設計についての多様な側面がプログラマの視点から書かれた一冊。コンピュータ・システムに関する書籍には、ハードウェア・アーキテクチャ、オペレーティング・システム、コンパイラ、ネットワークなど、システムのある一側面について作り手の視点から著されたものが多いなか、同書ではそれらのシステム全体に関する知識をどう活用すればよいプログラムを書けるのか、それらがプログラムの正しさ、性能、利便性にどう影響するかがプログラマの観点から統一的に著されている。カーネギー・メロン大学のコンピュータ科学入門コースから生まれた世界的に定評のある教科書の第3版の翻訳。

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