ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

山車(だし)祭り

2022年06月16日 | Weblog
荒々しい岸和田だんじり祭り(大阪府岸和田市)が有名だが、だんじりとは山車をさす西日本特有の呼称だそうです。主に近畿・中国・四国などの山車祭りがだんじり祭りと呼ばれています。本来、五穀豊穣を祈る、あるいは感謝するお祭りです。

岸和田だんじり祭りは、若い衆が羽目をはずし、「近代的な舵」のない直進性の4輪の山車(屋台)を高速で引っ張り、十字路などを力技で無事故で曲がる荒行になっていますが、これは本来の山車祭りの形ではないと思います。彫刻で美しく飾った山車が横転したり、十字路近くの電柱や家にぶつかったりするのがいい訳がありません。

通常の山車でも山車を引くロープの中で、若い衆が興奮して提灯を掲げながら荒々しく練ることがよく見られますが、年寄りは、若い衆が観客に危害を加える結果にならないように練る若い衆を押し戻しています。羽目を外す若い衆の荒々しい行動が祭りの一つの形になったのが岸和田だんじり祭りではないでしょうか。若い衆の荒々しい行動を特徴とするお祭りは全国に見られます。

しかし山車祭りの大半は美を競うようなお祭りが多いのではないでしょうか。どの山車も太鼓叩き、笛吹などの楽人がのっています。実は音楽が原点で、楽人の乗り物として山車が発展したのかもしれません。山車がまちなかを移動し、神社に向かうことで、賑やかな祭り囃子に浮かれた町の人々が山車にくっついてやはり神社に向かって行ったのではないでしょうか。