ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

老人の町と助け合い

2017年01月16日 | Weblog

私の町は老人割合が50%弱です。
世代交代が起こりつつありますが、若い世代は、会社の仕事、子育てなどで大変忙しく、町のことを考えるゆとりがないようです。

町内会役員は1年交代当番制です。
各班から1名(会長を出した班は2名)当番制で町の仕事をやります。
若い世代からは女性が出てくれますが、小さな子供さんを連れて会議に出る人もいます。
ルーチン業務はまだいいのですが、防災訓練、お祭りなどの行事は新役員だけで企画実行することはむずかしいと思います。
そこで町の仕事に協力するボランティア組織が発達しています。

ときどき役員の中に、ボランティアを軽視して自分の考えで仕事をこなそうとする人がいます。
企画実行力のある人はいいのですが、我が強いだけという場合が多いと思います。
行事や新しい仕事の場合は仕事がはかどらないことが多く不評を買います。
ボランティア組織は、意見は言いますが、町の中ですから喧嘩をする訳にはいきません。
ボランティアを軽視する役員については静観します。
にっちもさっちもいかなくなって協力の要請があれば、役員を批判せず、町内会の仕事に協力します。
行事を中止したことはありませんが、新しい仕事の場合は、次の年度になっても構わないと考えて無理をしません。
次の年度の役員はボランティアとうまくやるかもしれません。

小さな町です。
人間関係には注意すべきです。

昔の話ですが、町内会長が我が強い人で独裁的でした。
防災訓練は、役員ではない、自分が信用する人数名と一緒に企画し、命令で実行しようとしました。
防災部長、防災ボランティア組織を無視しました。
部長は怒って辞任すると言い、組織は命令が来ると、企画の問題点を指摘してすぐには準備しませんでした。
町内会長は困ってしまって、結局、企画実行を部長と組織に任せました。
部長は組織を上手に使って防災訓練を無事行いました。
しかし部長は防災訓練を実行した後すぐ辞任しました。
独裁的な町内会長の下で役員を続けるのは耐えられないということでした。

この町内会長は、今度はお祭りは役員だけでやると言い出しました。
ボランティア組織を無視しました。
そこで組織は静観しました。
しかし町内会長も役員もお祭りを企画実行できませんでした。
お祭り予定日の1か月前に町内会長はにっちもさっちもいかなくなり、ある人の説得を受け、お祭りの企画実行をボランティア組織にまかせました。
組織は役員を上手に使ってお祭りを無事終えました。

この町内会長は、その後も独裁ぐせが直らず、老人会に所属していましたが、老人会とも大喧嘩し、老人会を脱会しました。

今は町の仕事、町の遊びからいっさい手を引き、家に引きこもっています。
こういうことが町でおこることは非常にまずいことです。

何とか役員とボランティアが協力して町の仕事をこなしていますが、近年の問題は、町の中の要介護者をどうするかということです。
国は介護保険制度を実行したものの、基金不足で介護サービス産業は労働対価が低く、サービスの劣化が問題になっています。
要介護者なのに保険制度による介護サービスを受けられない人が出ています。

地域の問題は地域で考えてくれということで、すでに町内会はこの問題について行政から協力要請が来ていると思いますが、方法がなくて困っているのではないでしょうか。
既存の介護サービス業者が、保険制度に基づくサービスを受けられない人をサービスの対象とするようなことはできるでしょうか。
業者とは別格の独自の料金体系に基づくNPOを自由に設立し、収益事業とボランティア活動の中間ような事業をやれるでしょうか。
地域に社会福祉協議会がありますが、介護サービスボランティア組織をつくることができるでしょうか。
(注)これまでの経験上、社協は無理と言われています。
老人会の元気老人が介護サービスボランティア活動をやってほしいとの考えがありますが、これまでの経験では、無理という意見でした。

元気な家族がいて面倒を見ることができている家はいいのですが、老夫婦だけ、独居老人だけという家などが増えています。
近所の助け合い運動(準家族と思って隣家のことを考える運動)の充実が必要になってきたと思います。
(注)安否確認のようなお世話はまだできるのですが、介護サービスとなるとなかなかという状態です。
すでに亡くなりましたが、近所に独居老人がいて、ときどき家族がきて世話をしていました。
その家族が、よく私の家に来て、自分がいないときはよろしくと言いました。
そこで定期的な安否確認と、本人が助けを求めてきたときだけ助けるようにしていました。
こんなやり方でも近所の助け合い運動の第一歩ではないかと思っています。