ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

日本にはどうしようもない僻地はない

2016年10月30日 | Weblog

世界各地に、岩や石がごろごろして到底畑や牧草地に向いていないと思える土地を、子々孫々苦労して岩や石を取り除いて周りに積み上げ、その中に葉や海藻を入れ、畑や牧草地に変えて作物づくりや牧畜を行ってきたという苦労話が残っています。
人は、好んで生産性のいい土地に集まると思いますが、昔はいい土地は強者がとり、弱者は追われて生産性の低い土地に逃げて生活したと思います。
人はすごいもので弱者であっても生産性を改善する能力を持っています。
生きたいという思いが、生産性の低い土地を改善します。

しかし現代は法律が改善されて人は平等となり、弱者も生産性のいい土地に移住する自由があります。
その結果、地方で生産性を‪改善する努力は次第に弱くなりました。
若い人は地方で苦労するより都会へ出ます。

地方活性化と言ってもそこで生きたいと思う若い人がいないことにはどうしようもありません。
そこで政府は原子力施設などを地方につくって給料のいい職を用意して若い人を引きとめようとします。
しかし人口が少ない地方に持ってくる政府のお話しには裏があります。
被害を極小にしたいという不純な動機などがあり、真の地方の活性化になっていません。

やはり地方の活性化は国が考えるのではなく、地方が考え、若い人を引きとめ、みんなが苦労して町づくりを行うようにならないと実現しません。

都会で成功する地方出身の若い人はいます。
しかし大半は何とか生活している状態ではないでしょうか。
苦しい生活を続けている人が多いのではないでしょうか。
周りに若い人が多いので気がまぎれると思いますが、若い人にとって都会はいいとは言えません。

現代は次第に情報もお金もものも地方に回るようになってきました。
残る問題は人と企画だと思います。
地方は都会に負けず、ロマンをもって町づくりをやるといいと思います。

グレートブリテン島とアイルランド島の中間にマン島という島があります。
昔は貧困に苦しんだそうですが、今では農業と観光が盛んな緑の島になり、8万人程度の島民の一人当たりGDPは都会なみです。
地方だから貧困ということはないと思います。

山国のスイスも先祖は傭兵で出稼ぎするような悲惨な生活を送った貧困国でした。
しかし子々孫々苦労して、農業、工業、金融、観光などいずれの分野でも世界トップレベルの国になりました。