大阪万博で大阪や京都の旅館が部屋数が多いだけの箱型ホテルになりました。
家と庭からなる旅館の伝統文化が消えました。
庭を見たり、まかないさんとお話しをしたりしながら自分が泊まる部屋でゆっくりと食事をする慣習も消えました。
近年は観光地のホテルが外国人の観光客を当てにするのでホテルの食事が伝統文化を感じさせないものになりました。
伝統文化が収益主義で消えていくのは残念なことです。
観光地のホテルとは日本の自然あるいは歴史がある美しい町に調和しているべきです。
ただ泊まることができればいい、食べることができればいいというものではないと思います。
日本人が泊まって日本のよさを感じることができるホテルこそ外国人観光客にとっても異国情緒を感じるいいホテルと思います。
政府は観光立国などと言って観光産業に注力していますが、収益主義が収益性を悪化させ、さらに観光地を破壊していないか反省した方がいいと思います。
儲けたいと思って施設をいっぱい建てても収益性は低いと言われています。
収益性が低ければ施設はますます貧困になります。
すると観光客に悪い印象だけ残す観光地になります。