近くに行けなくて花をよく見ていないことと山の木に詳しくないので間違っているかもしれませんが、ふさざくらでしょうか。
奥多摩の山の斜面で咲いているのを見かけました。
木材資源の世界的枯渇から木材輸出国は伐採を規制しつつあります。
一方で開発途上国の経済発展で木材需要は増えつつあります。
その結果は木材の値上がりです。
この値上がりのおかげで日本の木材自給率が上向いており、一時期の10%台から現在は20%台になっているそうです。
3月17日奥多摩に行きましたが、地元の人が杉山を見上げながら「この斜面の杉を全部伐り出そうかな」と言っていました。
売って利益が出る最近の情況を反映しているのでしょう。
スギ花粉対策だけで東京都が杉林を切り倒しているそうですが、これは再検討した方がいいと思います。
東京都が点で杉林をなくしてもほとんど花粉症対策にはならないでしょう。
面でなくせばその後どうするかが大問題になります。
森林所有者は、儲かるとなれば我も我もと伐採を始めるかもしれません。
伐採後裸になった山の植林計画を持たないまま、今かねをつくりたいとの思いで伐採をするかもしれません。
日本の林業は崩壊状態にあると言われています。
業界に今後の林業をどのように育てるかというしっかりした長期計画なきまま、森林所有者が乱伐を始めたら大変です。
政府は、森林保護と林業振興のため閣僚会議を設け、間伐を促進すると述べていますが、民間の乱伐を防ぐことができるかが重要です。
住宅の建設を土地所有者や住宅関連業者の乱開発に任せた結果、都市の住環境が再開発不可能な状態に陥ってしまったことを政府も私達も忘れてはなりません。